フジクラ/アヴネット社と共同で、5Gミリ波フェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール:PAAM『FutureAccessTM』を搭載した開発用キットを発売

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アヴネット社、ローデ・シュワルツ社と米国通信国際シンポジウムに出展

株式会社フジクラ(取締役社長CEO:岡田直樹)は米国アヴネット社(CEO:Phil Gallagher)と共同で、この度、ミリ波周波数帯域向けの28 GHzフェーズド・アレイ・アンテナ・モジュール (Phased Array Antenna Module:以下PAAM)『FutureAccessTM』を搭載した5Gミリ波通信システム開発用キットの販売を開始し、同キットを米国で開催される通信関係の国際マイクロウェーブシンポジウム2023※1(IEEE MTT-S International Microwave Symposium 2023:以下IMS2023)に出展いたします。

<アヴネット社と共同で、PAAM『FutureAccessTM』を搭載した開発用キットを発売>

同キットの特長は、当社が開発したPAAMと米国の半導体製造企業であるAMD社(Advanced Micro Devices, Inc.)の第3世代適応型無線プラットフォーム(Zynq™ RFSoC※2Gen3)を組み合わせた点にあり、高度な 5G ミリ波通信システムのプロトタイプ開発のスピードアップに貢献します。

当社のPAAMは5Gの標準化規格で定めるミリ波周波数帯域n257(28GHz)、n258(26GHz)、およびn261(27GHz)で動作し、屋内外を問わず使用できます。

8×8 アンテナエレメント、高周波集積回路、フィルターが高度に統合されていることから、小型の5Gミリ波通信システムを迅速に設計することが可能になります。高い電力効率と非常に高速なビーム切り替え (<220ns) により、フジクラのPAAM ベースのシステムは業界をリードする性能を得ることができます。

また、キャリブレーション不要のアーキテクチャとフジクラのモジュール化技術により、お客様はシステムの統合、製造、および販売において大きな利点を得ることができます。

開発キットのシステム全体は、MATLAB※3アプリケーションであるRFSoC Explorer® ソフトウェアを用いて制御されます。このRFSoC Explorer®はアヴネット社が開発し、ハードウェア記述言語※4やソフトウェア コーディングなしでビームフォーミング アプリケーションを迅速に実装およびテストすることが可能です。

以上のことから、お客様は5Gミリ波通信システムの開発コストを削減できます。

<アヴネット社、ローデ・シュワルツ社と米国通信国際シンポジウムに出展>

当社、アヴネット社、ドイツに拠点を置く高周波用高性能測定器メーカーのローデ・シュワルツ社(President & CEO:Christian Leicher)の3社は、同キットの性能をR&S®ATS800B ベンチトップ CATR OTA テストシステム※5で検証しており、その結果を6月に米国サンディエゴで開催されるIMS2023で初めて発表します。

また、同発表では、ドイツで実施するテストの様子を生中継し、5G NR※6 テスト信号を使用したデモンストレーションをご覧いただけます。会場にお越しの際は、ブース#2514にお立ち寄りください。

PAAM『FutureAccessTM』を搭載した開発キット

R&S®ATS800B ベンチトップ CATR OTA テストシステム

ミリ波通信システムは、世界中の通信事業社が5Gネットワークに採用を検討するなど、注目度が高まっています。

世界中で通信の超高速化、低遅延化、大容量化が期待される中、当社は高速大容量通信の実現に向けた機器の開発に取り組み、通信の発展に貢献して参ります。

詳細につきましてはこちらをご覧ください。

https://www.fujikura.co.jp/newsrelease/products/2067341_11541.html

 

 

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