コロナ禍での大学/高専における厳しい研究・教育環境への貢献により、さらなるIoT普及をめざす!
第一弾として国立大学法人電気通信大学に、10月からの演習に導入決定しました。
この「ELTRESアドオンIoT開発キット」は、クリエイティブジャパンが新開発しました「Spresense向けELTRESアドオン・ボード」と、アプリケーション連携可能なクラウドデータ解析ツール、そして最大4ヶ月間利用可能なELTRES IoTネットワークサービスをセットにして、提供価格を大幅に抑えた9,980円(税込:10,978円)で提供するものです。
同時に、IoT普及を担う次代の技術者を育成する教育支援イベント「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」を開催することとなりました。
ネットワーク&サイバーセキュリティ分野における高い信頼性を持つITプラットフォームを構築し、社会に貢献するイノベーション企業である株式会社クリエイティブジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:熊澤修一、以下クリエイティブジャパン)は、企業・研究所や大学/高専向けに「ELTRESアドオンIoT開発キット」を研究・開発(PoC※1)用途で提供いたします。
この「ELTRESアドオンIoT開発キット」は、クリエイティブジャパンが新開発しました「Spresense向けELTRESアドオン・ボード」とアプリケーション連携可能なクラウドデータ解析ツール、そして最大4ヶ月間利用可能なELTRESTM IoTネットワークサービス※2をセットにして、提供価格を大幅に抑えた9,980円(税込:10,978円)で提供するものとなります。
◇第一弾として電気通信大学、10月からの演習に導入決定!
共同研究を実施している国立大学法人電気通信大学(東京都調布市、学長:田野俊一、以下電気通信大学)にて、10月からの演習に導入されることが決定しました。学域生・大学院生へのIoTおよびエッジAI開発環境構築の教育用として期待されています。コロナ禍の遠隔授業においても手軽に利用できるツールとして、IoT人材育成に役立つ支援の一つとなります。
※1)PoC(ピーオーシー):Proof of Concept(概念実証)の略。工業製品の研究開発や先端的な科学技術研究等、効果や影響などを確認するために、実地での試行が必要な場合の「もの」の実証に使われる。
※2)「ELTRES(エルトレス)」:ELTRESは低消費電力で広範囲をカバーするソニーの独自無線通信規格。IoTネットワークに活用できるLPWA(Low Power Wide Area:低電力広地域)通信。
■IoT普及を担う次代の技術者を育成する教育支援イベント「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」を開催!
クリエイティブジャパンでは、ネットワークとセキュリティにおける高度な技術が要望されるIoT分野において、高度な知識を持つ経験豊かな技術者たちがお客様からのご要望に応えながら、AIなどの新しい技術を取り入れたシステム開発を進めております。今後もますます高度で複雑化していく技術に対応しながら、次代を創る多くのIoT/AI技術者が求められています。当社では、一人でも多くの若き技術者たちに、IoT/AI開発を行える機会を増やし、教育・研究・実践の場を提供したいという願いを持って、「ELTRESアドオンIoT開発キット」を提供することとなりました。
そして、このたび教育支援イベントとして、大学/高専の学生に向けて「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」を行い、優秀なアイデアには「ELTRESアドオンIoT開発キット」に加えて、IoT向けボードコンピュータ「SpresenseTM」※3メインボードをセットにして提供いたします。このイベントは、10月中旬に詳細を発表予定です。このアイデアコンテストに際して、「Spresense」の開発元であるソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長 兼 CEO:清水照士、以下ソニーセミコンダクタソリューションズ)と、「ELTRES IoTネットワークサービス」のサービス提供元であるソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 執行役員社長:渡辺潤、以下ソニーネットワークコミュニケーションズ)にも企画に賛同いただき、コンテスト審査にご協力いただく予定です。
※3)「Spresense(スプレッセンス)」:ソニーセミコンダクタソリューションズ製IoT向けボードコンピュータ。
■IoTデバイスにELTRES通信機能を付加する「Spresense向けELTRESアドオンボード」!
クリエイティブジャパンはIoT向けボードコンピュータ「Spresense」向けの通信基板となります「Spresense用ELTRES Add-onボード(スプレッセンス用エルトレス アドオン・ボード)」を新規に開発いたしました。「Spresense」(実売価格:6千円相当)と組み合わせることで、ELTRES通信機能を持ったIoTデバイスとしてPoC(研究・開発)が誰でも簡単にできるものとなります。「Spresense」は、オプションのカメラモジュールや拡張基板を接続することにより画像や音声などの大容量データ分析をエッジで行うAIユニットにもなります。そして、「Spresense用ELTRESアドオンボード」によってELTRES通信機能を付加することができ、ユニット側にAI機能を持ちながら手軽で通信できるIoTシステム環境を簡単に手に入れることが可能となります。
■IoT向けボードコンピュータ「Spresense」を利用することでIoTデバイスのコストを2万円程度に圧縮可能に!
一般的に、専用IoTデバイスの開発には設計・製造だけでも数百万円からのコストがかかってしまいます。ソニーセミコンダクタソリューションズ社製IoT向けボードコンピュータ「Spresense(スプレッセンス)」に「ELTRESアドオンIoT開発キット」を組み合わせることで大幅なコストダウンと、機能も十分なIoTデバイスの構築が可能となります。通信回線としてELTRES回線およびアプリケーションとのAPI連携も可能なクラウドデータ解析ツール「CLIP Viewer Lite(クリップ・ビューア・ライト)」が最大4ヶ月間利用でき、2万円程度でIoTデバイス・エッジAI※4環境の構築が可能となり、大幅な開発コストの削減が見込めます。これまでIoTを用いたサービスや製品等のアイデアはあってもなかなか研究・開発費が取れない大学・研究所の研究者・学生や企業の研究開発部門の技術者が、手軽にIoTを用いた試作や実験を行うことができるようになります。このように、IoTの普及に貢献したいと考えています。
※4)エッジAI:端末(エッジ)の近くにAIを搭載し、学習・推論させる技術。「エッジコンピューティング」にAI搭載したもの。
■3密防止の新型コロナウィルス感染防止支援システムや、児童の見守り、工場ラインの管理、レンタルサイクルの位置情報確認、さまざまなシステムの試作を手軽に!
「ELTRESアドオンIoT開発キット」を使えば、人手不足を補う工場生産ラインの管理や、レンタルサイクルの位置情報確認、児童の見守りや留守宅の施錠またはドアやサッシの開閉確認といったさまざまなIoT活用のシステムを構築・試作することができます。現在、新型コロナウィルス感染拡大防止策としてのCO2計測とスペース内の密集度を分析した感染拡大予防支援システムといったものも弊社のIoTシステムから生まれたものです。
このように、クリエイティブジャパンが、企業や組織、学校、自治体、官公庁など、さまざまな社会に役立つIoTシステムの実現のための研究支援と、これからのデジタル社会を担う人材の育成にも役立ち、ELTRES回線のさらなる普及と社会に役立つシステム構築が生まれる環境づくりの役割を果たしてまいります。
◆クリエイティブジャパン/熊澤修一・代表取締役社長のコメント:
「ネットワーク技術とサイバーセキュリティ分野に高い技術を持つ専門家集団として成長してきました弊社において、これまでに培った技術や経験をもとに、さらに社会に役立つソリューションを生み出し、社会に提供していくことは大きな命題です。現在、未曽有のコロナ禍により、企業の開発予算はもとより、大学や高専での研究・教育予算も厳しい状況にあると言われております。このような状況こそ、IoTで生まれる技術を活かしたサービスが、役立つときと感じておりますが、IoT研究やそれを担う若い方々の実践教育を果たすためにも、今回のような取り組みが必要と、「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」の審査でご協力いただくソニーセミコンダクタソリューションズ様とソニーネットワークコミュニケーションズ様とも力を合わせて、次代の人材が育つ環境を作りつつ、社会に役立つIoTサービスを提供していきたいと存じます。」
◆ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社の「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」審査協力に関するコメント:
「柔軟で自由な発想をお持ちの次世代を担うエンジニアから、SpresenseとELTRESの新たな活用方法やIoTの世界感について多くのご提案があることを楽しみにしております。」
◆ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の「IoT/エッジAIアイデアコンテスト」審査協力に関するコメント:
「通信技術への高い知見とスキルを現場にいち早く活かしているクリエイティブジャパン様と、若きエンジニアの方々の斬新な発想力とエネルギー、そして、ソニーグループのアセットを活かして、社会に利便性と喜びを与えるアイデアが生まれることを期待しています。」
◆国立大学法人 電気通信大学の「ELTRESアドオンIoT開発キット」導入に関するコメント:
「開発キットは10月からの演習で試験的に導入し、学域生や大学院生の教育・研究に活かしていきます。IoTとAIは今これからの世の中に無くてはならない、必要な技術です。自らの頭で考え、IoT開発を実践できる最先端の教育環境を提供しながら、社会に必要とされるAIエンジニアを育成していきたいと考えています。」
電気通信大学大学院情報理工学研究科情報学専攻・橋山智訓教授
■「CLIP(Creative LPWA IoT Platform)」について
「CLIP(Creative LPWA IoT Platform)」は、低消費電力で広範囲をカバーするソニーの独自無線通信規格「ELTRESTM(エルトレス)」を活用し、高いセキュリティ性を持つクラウド型IoTソリューションです。手軽に携帯できる独自開発の小型IoTデバイス「CLIP IoTデバイス」を搭載し、センシング・トラッキング・通信の機能を1台で行え、CO2(二酸化炭素)、GPS(位置情報)、温度、湿度、加速度センサとWi-Fi、MicroSDドライブを内蔵しています。今回の共同研究に向けて、CO2濃度センサをオプション追加しました。この他に、I2CとBluetoothによるセンサ拡張が可能で、冷凍・冷蔵便トラックでの温度管理ロギングや異常温度のお知らせ、工事や事故などの衝撃検知、土砂崩れ検出などで利用できる傾き情報の検知、エッジコンピューティングユニットとのI2C接続による各種センサの拡張など、その応用分野は広がっています。
■株式会社クリエイティブジャパンについて
株式会社クリエイティブジャパンは、1998年に設立後、2013年東証一部上場企業である株式会社クレスコの100%子会社としてグループ企業となり、以来、現在まで7期連続で増収増益を続けています。クリエイティブジャパン最大の特長は、ITインフラ(プラットフォーム)の設計、構築における情報セキュリティおよびネットワークの高い技術力。クレスコグループ内においても、セキュリティソリューション事業やネットワークソリューション事業で多くの実績を持つ唯一の存在として、グループ内外で優位性・独自性を持つ企業として活躍し続けています。500以上の公的技術資格を有するプロフェッショナル集団として、ITプラットフォームという得意分野を活かし、クラウドやIoTなど次代へつながるデジタル技術の大海原に乗り出すベンチャースピリットとクリエイティブ(創造的)な思いを実現しながら、社会へ貢献する企業、それがクリエイティブジャパンです。
<お問い合わせ先>
株式会社クリエイティブジャパン 事業戦略本部 イノベーション推進部
TEL: 03−5495−7981(代表)
E-mail: clip-iot@creative-japan.co.jp
会社URL: https://www.creative-japan.co.jp/
※CLIP(Creative LPWA IoT Platform)、CLIP IoTデバイスは、株式会社クリエイティブジャパンの登録商標または商標です。
※ELTRESおよびELTRESロゴは、ソニー株式会社の商標です。
※SPRESENSEおよびロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。