今年のスポーツ感動ランキング2021
全国の男女が今年一年、スポーツでどのような経験をし、何に感動したのかを把握するため、全国の15歳~69歳の男女1,000名を対象に、2021年11月5日(金)~11月8日(月)の4日間で、「今年のスポーツ感動ランキング調査」をインターネット調査により実施し、『今年のスポーツ感動ランキング2021』としてまとめました。
(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
≪今年一年のスポーツ観戦を振り返り≫
- 「スポーツをテレビ観戦する機会が昨年より増えた」33%、10代では47%
- 「今年、家族と一緒にスポーツ観戦することが多かった」50%、女性では60%
全国の15歳~69歳の男女1,000名(全回答者)に、今年のスポーツ観戦について質問しました。
全回答者(1,000名)に、スポーツをテレビ観戦する機会は、昨年と比べてどのように変化したか聞いたところ、「非常に増えた」が12.3%、「やや増えた」が20.8%で、合計した『増えた(計)』は33.1%となりました。新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛や観客数制限の影響を受け、スポーツをテレビで楽しむ機会の増加を実感する人が3人に1人となりました。
世代別にみると、テレビ観戦の機会が増えたと回答した人の割合は、10代(47.0%)と60代(40.4%)で高くなりました。
今年、誰と一緒にスポーツ観戦をすることが多かったか聞いたところ、「家族」(49.7%)が突出して高く、「一人で」(43.6%)が続きました。
男女別にみると、男性では「一人で」(55.2%)が最も高く、女性では「家族」(59.8%)が最も高くなりました。
世代別にみると、10代では「家族」(64.5%)、40代では「一人で」(54.2%)が突出して高くなりました。
- 今年、夢中になって観戦したスポーツ 1位「野球」2位「サッカー」3位「卓球」4位「柔道」5位「バスケットボール」、「ゴルフ」「テニス」はTOP10にランクイン 女性では「卓球」が「野球」と並んで1位に 10代と50代では「卓球」が2位
全回答者(1,000名)に、今年夢中になって観戦したスポーツを聞いたところ、1位「野球」(26.5%)、2位「サッカー」(17.6%)、3位「卓球」(13.1%)、4位「柔道」(7.6%)、5位「バスケットボール」(7.0%)となりました。そのほか、「ゴルフ」(6.2%)は8位、「テニス」(6.0%)は10位に挙がりました。
男女別にみると、女性では「卓球」(15.6%)が「野球」(15.6%)と並んで1位となりました。
世代別にみると、10代から60代の全ての世代で「野球」が1位となり、10代と50代では「卓球」が2位、その他の世代では「サッカー」が2位でした。
- 今年のスポーツ観戦での経験 「うれしくてガッツポーズした」40%、「うれしくて涙した」20%、「プレーに驚き思わず声を出してしまった」48%、「結果が信じられなく頭が真っ白になった」15%
全回答者(1,000名)に、今年のスポーツ観戦での行動や経験を挙げて、それらの有無を聞いたところ、【うれしくてガッツポーズした】では「あった」と回答した割合は40.2%、【うれしくて涙した】では20.2%となりました。うれしさのあまり思わず喜びを体で表現した人や、歓喜の涙を流したという人は少なくないようです。他方、【選手・チームのふがいなさに激怒した】では21.5%、【悔しくて涙した】では11.3%となりました。スポーツ観戦でカッと熱くなった人や選手と一緒に悔しさを噛みしめたという人もいるようです。また、【プレーに驚き思わず声を出してしまった】では48.2%、【結果が信じられなく頭が真っ白になった】では15.1%となりました。
男女別にみると、男性では【選手・チームのふがいなさに激怒した】を経験した人の割合は30.2%と、女性(12.8%)と比べて17.4ポイント高くなりました。
世代別にみると、10代では【ヘトヘトになるまで盛り上がった】を経験した人の割合が22.3%と、全体と比べて高くなりました。
- 「今年、試合結果のネタバレを経験した」21%、10代では27%
- 「今年、選手やプレーのデータを確認しながら観戦した」26%、10代では35%
また、【試合結果がネタバレした】では「あった」と回答した割合は20.6%となりました。SNSなどで、楽しみにしていた試合の結果を知ってしまったという人は少なくないようです。
世代別にみると、試合結果のネタバレを経験した人の割合は、10代(27.1%)・20代(24.7%)・30代(26.2%)で高くなりました。
続いて、【選手やプレーのデータ(スタッツなど)を確認しながら観戦した】では「あった」と回答した割合は26.2%となりました。4人に1人が、選手のプロフィールやプレー情報をウェブやアプリなどで参照しながら観戦するスタイルを経験したようです。
世代別にみると、選手やプレーのデータを確認しながら観戦することがあった人の割合は、10代(34.9%)が最も高くなりました。
- 2021年のスポーツでの驚きの出来事 「大リーグ・大谷翔平が二刀流で活躍」がダントツ 2位「卓球・水谷/伊藤ペアがオリンピックで金」、3位「バスケットボール・女子日本代表がオリンピックで銀」、4位「ソフトボール・日本代表がオリンピックで金」、5位「プロ野球・新庄剛志が日本ハム監督に就任」
全回答者(1,000名)に、今年のスポーツでの出来事で“驚いた出来事”を聞いたところ、「大リーグ・大谷翔平が二刀流で活躍」(167名)がダントツとなり、2位「卓球・水谷/伊藤ペアがオリンピックで金メダル」(93名)、3位「バスケットボール・女子日本代表がオリンピックで銀メダル」(44名)、4位「ソフトボール・日本代表がオリンピックで金メダル」(35名)、5位「プロ野球・新庄剛志が日本ハム監督に就任」(33名)が続きました。今季のアメリカン・リーグMVP(最優秀選手)に満票で選出されたエンゼルス・大谷翔平選手の大活躍に多くの人が驚きました。また、ビッグボスこと新庄剛志の監督就任が5位に挙がり、新庄新監督の人気度・注目度の高さがうかがえる結果となりました。
男女別にみると、男性では、「プロ野球・オリックスがパ・リーグ優勝」が4位、「プロ野球・ヤクルトがセ・リーグ優勝」が5位となりました。2年連続最下位からの優勝となった両チームの大躍進に驚いた男性は少なくないようです。
世代別にみると、10代・20代では「卓球・水谷/伊藤ペアがオリンピックで金メダル」が1位、30代以上では「大リーグ・大谷翔平が二刀流で活躍」が1位でした。
- 今年の“スポーツ界”を表す漢字 「金」がダントツ、2位「輪」3位「静」4位「五」5位「翔」
今年のスポーツ界を漢字で表すとしたら、どのような漢字をイメージする人が多いのでしょうか。
全回答者(1,000名)に、今年の“スポーツ界”を表すと思う漢字1字を聞いたところ、「金」(174名)がダントツとなり、2位「輪」(70名)、3位「静」(34名)、4位「五」(25名)、5位「翔」(24名)が続きました。
その漢字を選んだ理由をみると、1位の「金」では、「過去最多の金メダル獲得数だった」や「オリパラでの金メダル獲得数が多かった」など、東京2020オリンピック・パラリンピックにおける日本人選手の金メダル獲得数に関する回答が多くみられました。2位の「輪」では「オリンピックが開催された」や「選手と観客が一丸となって頑張った年だった」、3位の「静」では「無観客の中で競技を行うことが多かった」や「無観客試合が多く、静かで寂しく感じた」、4位の「五」では「オリンピックが盛り上がった」、5位の「翔」では「大谷翔平選手の活躍が特に目立った」といった回答がありました。
≪今年一年のスポーツ感動ランキング≫
-感動をありがとう! 今年、感動を与えてくれたスポーツ選手-
- 今年、感動させてくれたスポーツ選手 1位「大谷翔平」2位「水谷隼」3位「伊藤美誠」4位「池江璃花子」5位「上野由岐子」6位「阿部一二三」7位「内村航平」8位「松山英樹」「大橋悠依」10位「阿部詩」「堀米雄斗」
全回答者(1,000名)に、今年感動を与えてくれたスポーツ選手を聞いたところ、1位「大谷翔平(野球)」(247名)、2位「水谷隼(卓球)」(106名)、3位「伊藤美誠(卓球)」(81名)、4位「池江璃花子(競泳)」(37名)、5位「上野由岐子(ソフトボール)」(31名)、6位「阿部一二三(柔道)」(25名)、7位「内村航平(体操)」(23名)、8位「松山英樹(ゴルフ)」「大橋悠依(競泳)」(いずれも19名)、10位「阿部詩(柔道)」「堀米雄斗(スケートボード)」(いずれも18名)となりました。
その選手を選んだ理由をみると、1位の「大谷翔平(野球)」では、「野球の本場で数々の偉業を成し遂げた姿を見て元気をもらった」や「二刀流で歴史に残る活躍をした」など、大リーグでの輝かしい活躍を挙げる回答が多数みられました。2位の「水谷隼(卓球)」では「粘り強く健闘してメダルを取った」や「絶体絶命の局面から挽回し、逆転したことが素晴らしかった」、3位の「伊藤美誠(卓球)」では「強い選手を相手に最後まで戦い抜いた」や「不利な状況でも粘り強く戦って勝利を勝ち取った」、4位の「池江璃花子(競泳)」では「病を克服し、オリンピックで活躍した」、5位の「上野由岐子(ソフトボール)」では「長年の努力を実らせたことが素晴らしかった」など、オリンピックでの健闘を称える回答が目立ちました。
また、6位の「阿部一二三(柔道)」では「相手に食らいつく強さと、妹の詩選手に向ける優しい表情に心を打たれた」、7位の「内村航平(体操)」では「諦めない姿勢に心を打たれた」、8位の「松山英樹(ゴルフ)」では「マスターズで優勝し、日本人で初めてメジャーを制覇した」、同じく8位の「大橋悠依(競泳)」では「個人メドレーで二冠を達成した」、10位の「阿部詩(柔道)」では「兄妹揃って金メダルを取った」、同じく10位の「堀米雄斗(スケートボード)」では「オリンピック初の競技で金メダルを取った」といった回答がありました。
- 最後まで感動を与えてくれたプロ野球・引退選手 「松坂大輔(西武)」がダントツ 北海道・東北では「斎藤佑樹(日本ハム)」が1位、九州・沖縄では「長谷川勇也(ソフトバンク)」が1位
全回答者(1,000名)に、今年引退を表明したプロ野球選手の中で、“最後まで感動を与えてくれた選手”を聞いたところ、「松坂大輔(西武)」(20.8%)がダントツとなり、2位「亀井善行(巨人)」(8.8%)、3位「斎藤佑樹(日本ハム)」(8.7%)、4位「鳥谷敬(ロッテ)」(8.6%)、5位「長谷川勇也(ソフトバンク)」(4.5%)が続きました。背番号18のユニフォームで引退試合に登板した“平成の怪物”松坂大輔選手の姿に感動した人が多いようです。
男女別にみると、男女とも1位は「松坂大輔(西武)」で、男性では「亀井善行(巨人)」が2位、女性では「斎藤佑樹(日本ハム)」が2位でした。
地域別にみると、北海道・東北では「斎藤佑樹(日本ハム)」が1位、九州・沖縄では「長谷川勇也(ソフトバンク)」が1位となりました。他方、北海道・東北と九州・沖縄以外の地域では「松坂大輔(西武)」が1位でした。
-東京2020オリンピック・パラリンピックでの感動は?-
- 「東京2020オリンピックを観戦した」73%、60代では82%
- 「東京2020パラリンピックを観戦した」37%、60代では51%
全回答者(1,000名)に、東京2020オリンピック・パラリンピックの観戦について質問しました。
まず、東京2020オリンピックの観戦競技数をみると、「1~2競技」が16.4%、「3~4競技」が17.3%、「5~9競技」が19.6%、「10~19競技」が16.3%、「20~29競技」が1.3%、「30競技以上」が2.5%となり、『観戦した(計)』は73.4%でした。
世代別にみると、観戦した人の割合は10代(78.3%)や50代(77.1%)、60代(81.9%)では8割前後となり、その他の世代と比べて高くなりました。
次に、東京2020パラリンピックの観戦競技数をみると、「1~2競技」が17.5%、「3~4競技」が9.6%、「5~9競技」が6.4%、「10~19競技」が2.1%、「20競技以上」が1.2%となり、『観戦した(計)』は36.8%でした。
世代別にみると、観戦した人の割合は、60代(50.6%)が最も高く、10代(41.0%)が続きました。
- 東京2020オリンピックで感動した競技 男性が選ぶ1位「野球・ソフトボール」、女性が選ぶ1位「卓球」 10代では「水泳」が3位、30代では「バスケットボール」が3位
東京2020オリンピックを観戦した人(734名)に、東京2020オリンピックで感動した競技を聞いたところ、1位「卓球」(45.2%)、2位「野球・ソフトボール」(41.4%)、3位「柔道」(33.8%)、4位「水泳」(26.0%)、5位「体操」(23.0%)となりました。卓球で日本初の金メダル獲得という快挙に心を躍らせた人が多いのではないでしょうか。
男女別にみると、男性では「野球・ソフトボール」が1位、女性では「卓球」が1位でした。
世代別にみると、10代では「水泳」が3位、30代では「バスケットボール」が3位となりました。入江陵介選手や池江璃花子選手といった競泳日本代表選手が活躍する姿や、田中大貴選手や八村塁選手といったバスケットボール日本代表選手が見せたプレーは、多くの人に感動を与えたのではないでしょうか。
- 東京2020パラリンピックで感動した競技 男性が選ぶ1位「車いすテニス」、女性が選ぶ1位「車いすバスケ」 30代と60代では「ボッチャ」が1位、50代では「車いすテニス」が1位
東京2020パラリンピックを観戦した人(368名)に、東京2020パラリンピックで感動した競技を聞いたところ、1位「車いすバスケットボール」(28.0%)、2位「車いすテニス」(27.4%)、3位「ボッチャ」(25.0%)、4位「水泳」(20.9%)、5位「車いすラグビー」(17.1%)となりました。車いすバスケットボール男子日本代表による史上初の銀メダル獲得に感動したという人が多いのではないでしょうか。
男女別にみると、男性では「車いすテニス」が1位、女性では「車いすバスケットボール」が1位でした。
世代別にみると、30代と60代では「ボッチャ」が1位、50代では「車いすテニス」が1位となりました。ボッチャ日本代表“火ノ玉ジャパン”の選手が見せた活躍や、2大会ぶり3個目の金メダルを獲得した車いすテニス・国枝慎吾選手のプレーは、多くの人を魅了したのではないでしょうか。
≪来年のスポーツ界に対する期待≫
-もう待ちきれない! 2022年のスポーツで楽しみにしていることは?-
- 2022年、きっと感動させてくれると思うスポーツ 1位「野球」2位「サッカー」3位「フィギュアスケート」4位「卓球」5位「スキージャンプ」、「スピードスケート」「スノーボード」はTOP10にランクイン
全回答者(1,000名)に、来年感動を与えてくれると思うスポーツを聞いたところ、1位「野球」(30.8%)、2位「サッカー」(17.9%)、3位「フィギュアスケート」(15.7%)、4位「卓球」(10.0%)、5位「スキージャンプ」(9.8%)、6位「スピードスケート」(8.8%)、7位「水泳」(8.0%)、8位「スノーボード」(7.4%)、9位「テニス」「陸上競技」(いずれも7.0%)となり、北京2022冬季オリンピックの競技である「フィギュアスケート」と「スキージャンプ」、「スピードスケート」、「スノーボード」がTOP10にランクインしました。
男女別にみると、男女とも1位は「野球」で、男性では「サッカー」が2位、女性では「フィギュアスケート」が2位でした。
世代別にみると、10代では「卓球」が2位となり、10代の卓球人気の高さがうかがえる結果となりました。
- 来年の活躍を期待している選手 「大谷翔平」がダントツ 2位「羽生結弦」3位「伊藤美誠」4位「池江璃花子」5位「佐藤輝明」、10代では「羽生結弦」が1位に
また、来年活躍してくれることを期待している選手を聞いたところ、「大谷翔平(野球)」(136名)がダントツとなり、2位「羽生結弦(フィギュアスケート)」(63名)、3位「伊藤美誠(卓球)」(22名)、4位「池江璃花子(競泳)」(19名)、5位「佐藤輝明(野球)」(17名)が続きました。
男女別にみると、女性では「羽生結弦(フィギュアスケート)」が「大谷翔平(野球)」と並んで1位でした。
世代別にみると、10代では「羽生結弦(フィギュアスケート)」が1位、20代以上では「大谷翔平(野球)」が1位となりました。