講演を行うファーウェイのキャリア・ビジネスグループCMOの蔡孟波
ARが新しいフロンティアを拓く
ファーウェイおよびサードパーティのデータでは、AR市場は2025年までに3,000億米ドルに達すると予測しています。蔡は、「はじめは教育、ソーシャルネットワーキング、ショッピング、旅行とナビゲーション、ゲームの5つの優先産業でARが大規模導入されるでしょう。ARは物理世界とデジタル世界の真の融合を実現し、夢を現実にすることができます」と述べました。
ARがコミュニケーションをさらに効率化する
当イベントにおいて蔡は、ファーウェイによるARの導入事例を披露しました。COVID-19の影響で世界中の顧客が同社を直接訪問することができなくなったため、ファーウェイではARを活用して主要製品とソリューションをオンラインで実演し、非常に効率的なコミュニケーションを行っています。また、同社はARの活用により、5G基地局の迅速な引き渡しを実現し、納入効率を大幅に向上させています。
ファーウェイがARを簡素化する
当イベントで蔡は、ファーウェイによるARの「制作」方法を実演しました。ファーウェイのAir Photoは、独自のアルゴリズムを用いて2D画像をデジタル3Dモデルに変換し、ARの3Dキャラクターモデリングを大幅に簡素化します。また蔡は、同社のモバイルデバイス向けAR開発プラットフォームである、ファーウェイAR Engineも紹介しました。ファーウェイのAR Engineを用いることで、開発者は10行のコードを書くだけでARエフェクトを作成でき、ARアプリの開発効率は大幅に向上します。
5G+ARエコシステムの構築には業界全体の連携が必要
当イベントには多くの著名ゲストが参加して、基調講演を行いました。これには深セン通信管理局局長の何承健(ホー・チェンジエン)氏、戦略分析担当エグゼクティブディレクターのDavid MacQueen(デビット・マックイーン)氏、深センTV局チーフプロデューサーの人黄鹤(フアン・ホー)氏、 RealMax CEOの魏栄傑(ウェイ・ロンジエ)氏、 Meleap CEOの福田浩士氏、HADO中国代表の梁晋豪(リャン・ジンハオ)氏、深センAR協会事務局長の付傑(フー・ジエ)氏などが含まれます。彼らは最新のARのユースケースと今後のトレンドについての情報交換を行いました。
何承健氏によると、深センは5G SAを完全に網羅する世界最初の都市です。ARに代表されるICTサービスは、工業生産、eコマース、不動産、室内装飾、文化、スポーツ、観光、医療、教育など、幅広い業界での導入が見込まれます。ARの活用は、デジタル変革に向けた主要エンジンとなっており、生産方法と我々のライフスタイルを大きく変容するでしょう。
最後に蔡は以下のように述べて、講演を締めくくっています。「お急ぎの場合は、単独でお進めください。成果をご希望されるなら、連携して取り組みましょう。ARの発展には業界全体が協力して、豊かな5G+ARのバリューチェーンを構築することが求められます。ARと5Gはちょうど良いタイミングで統合されつつあります。5GがARを作動させ、ARは5Gを輝かせます。」
AR Insight and Application Practice White Paper(ARの洞察および活用についてのホワイトペーパー)は以下のURLよりダウンロードして頂けます。https://carrier.huawei.com/~/media/CNBGV2/download/bws2021/ar-insight-and-application-practice-white-paper-en.pdf