本参考資料は2021年9月23日(現地時間)に中国深センで発表されたプレスリリースの翻訳版です。
エネルギートランスキューブで、業界に新しい価値を創出する
2015年のパリ協定の署名以来、これまで以上に多くの国家がカーボンニュートラルに取り組み、気候変動に対処するために積極的に行動しています。各国が、それぞれの資源プロファイル、エネルギー、そして環境に適した方法を導入しています。ファーウェイエンタープライズBG 副プレジデント兼 グローバルエネルギーBU プレジデントのデビット・サンは次のように述べています。「カーボンニュートラルへの強い意志を持っても、我々は環境への配慮と低炭素開発、経済発展、そして確実で継続的なエネルギーの供給のという3つの課題を考慮しなければなりません。エネルギー変革とデジタル変革の統合により、カーボンニュートラルに向けたデジタルの道が開かれます。ファーウェイはトランスキューブメソッドを開発しました。当メソッドでは炭素実質ゼロのインテリジェントエネルギーシステムに近づいて、世界規模でゼロ炭素開発を実現するためには、炭素実質ゼロ変革、エネルギー変革、デジタル変革の3つの中核機能を構築する必要があると提言しています。」
最初の機能である炭素実質ゼロ変革は、さまざまな業界が炭素資産を管理し、業界特有の状況に適した脱炭素化対策を実施するのに有用です。このプロセスにおいては、低炭素からほぼ炭素排出無しに移行し、最終的にカーボンニュートラルを達成します。
次に、エネルギー変革は、エネルギーの生産及び消費をより信頼性が高く、安全で効率的なものにして、単一集中型のシステムから、多角的、分散型、そして統合型のシステムに変革します。最終目標はマルチエネルギーの協調を実現し、効率を最適化することです。
最後はデジタル変革です。これにより、業界は情報ベースからデジタルへ、そして最終的にインテリジェントへと変革することができます。データを中核とするデジタル変革は、炭素実質ゼロ変革とエネルギー変革を実現します。
業界を先導する新アイデアのホワイトペーパーを発表
デロイトチャイナのエネルギー専門家である郭暁波(グオ・シャオボー)氏によると、カーボンニュートラルに向かうには、より多くの再生可能資源を使用し、エネルギーの使用方法を変更し、新しい技術により排出量を削減することでエネルギー変革とゼロ炭素開発を出来るだけ早く達成します。これに基づいて、世界規模のエネルギー移行とゼロ炭素開発に関するホワイトペーパーでは、エネルギーの移行に影響を及ぼす主要因を分析して、エネルギー業界に実質ゼロインテリジェントエネルギーシステムの構築という、新たなプランを提案しています。
当システムでは、石油、ガス、電気、熱、水素システムの相互接続にフォーカスしており、安全で信頼性が高く、効率的、そして費用効果が高く、クリーンなエネルギーを実現することを目指します。ファーウェイ エンタープライズBG グローバルエネルギーBU エネルギー移行(カーボンニュートラル)チーフ代表の胡浩介(アンソニー・フー)は、「実質ゼロインテリジェントエネルギーシステムのアーキテクチャは、エネルギーシステム、炭素システム、およびICTインフラを相互に接続し、最終的にエネルギー、炭素、情報、そして価値の流れを統合します。そして次第に、データを中核とするシステムを構築して、エネルギー産業のデジタル化を推進していきます。」と、述べています。
データをバレルに導き、インテリジェンスを開発する
石油産業およびガス産業のデジタル変革とインテリジェント開発は始まったばかりです。ファーウェイのシニアコンサルタントで、中国石油天然気勘探開発有限公司(CNODC)元ゼネラルマネージャーの呂功訓(リュー・ゴンシュン)によると、デジタル変革は、業界に4つの機会であるビジネスモデルの再構築、管理モデルの変革、ビジネスモデルの革新、そして変革と価値拡大の加速をもたらします。
呂功訓は、石油産業およびガス産業にとってのクラウドの価値についても議論しました。「クラウド技術は、集中型の情報リソース計画、インテリジェント管理制御、柔軟なプロビジョニング、便利なサービス、そして高いセキュリティと効率を実現します。これらの技術は既存のビジネスモデルを変革します。」
電力網は、エネルギー変革のもう1つの重要分野で、新技術により急速に進化しています。これに関して、ZESCOの電気技術サービスのシニアマネージャーであるフェリックス・チフワイラ氏は、電力網のO&M機能の向上における動画とAIの役割について紹介しました。例えば、チャネルデータの可視化により、運用リスクは軽減し、検査効率は80倍になります。また、動画とAIは、潜在的障害を時間内に検出し、毎年停電の90%の削減に貢献しています。インテリジェント検査プラットフォームとアプリの使用により、緊急時の対応とメンテナンス効率は30%向上します。チフワイラ氏は、「ファーウェイとの継続的な提携により、ZESCOがデジタル変革における、地域のパワーハブとなれるよう期待しています」と述べました。
ICTとOTがエネルギーのデジタル変革を推進する
DFE ゼネラルマネージャーの方正基(ファン・ジェンジー)氏は次のように述べました。「DFEは、運用技術(OT)システムのサービスプロバイダーとして、ファーウェイ等のICTベンダーと積極的に連携し、互いの強みを補い、エネルギーのデジタル変革を推進することで、インテリジェントで革新的なソリューションを構築しています。」 彼は、DFEがファーウェイと共同開発した革新的なソリューションであるインテリジェント変電所検査システムと自動送電線検査システムを紹介しました。DFEとファーウェイの技術を搭載したこの2つのソリューションは、企業がデジタル変革およびインテリジェント変革を推進するのに有用です。
他の多くの企業同様、ファーウェイは非デジタルのネイティブ企業としてスタートしました。これは、当社が社内プロジェクトおよび業界の慣行の双方を通じて豊富な経験と教訓を蓄積してきたことを示しています。ファーウェイは従来の企業がデジタル変革で直面する課題を直接的に理解しており、エネルギー業界の変革と発展のための「デジタルの道」を切り開いてきました。
ファーウェイは、9月23日から10月31日までHUAWEI CONNECT 2021をオンラインで主催します。今年のイベントのテーマは「Dive into Digital(デジタルに突進する)」です。クラウド、AI、5Gなどの技術をすべての業界で実用化し、あらゆる形態、そして規模の組織がより効率化、多角化し、最終的に景気回復に向けた強靭さを備えるために、デジタル技術がいかに有用であるかについて探求します。
詳細については下記をご確認ください。
https://www.huawei.com/en/events/huaweiconnect
世界規模のエネルギー移行とゼロ炭素開発に関するホワイトペーパーの詳細については、
Global Energy Transition and Zero Carbon Development White Paper(https://prtimes.jp/a/?f=d74347-20211005-9e9b7d9872f441e9dedc45c5902b30a4.pdf)よりご確認ください。