– Beyond 5G時代の「オール光ネットワーク化」に貢献するキーデバイスの新領域を開拓 –
今回開発に成功した極細径セルフォック®マイクロレンズは、ネットワークから端末まで光のまま伝送するオールフォトニクス(*4)での用途を想定しています。レンズの外径を光ファイバーと同一にしたことで、接続機器の小型軽量化、機器製造の簡素化、低コスト化が図れるものとみています。また、ネットワークを電気信号から光信号に切り替えることは、高速大容量通信に適するだけでなく、消費電力の大幅な低下にもつながります。低消費電力化の技術開発がなされない場合、 2030 年の IT 関連の電力消費量 は 2016 年 の 36 倍となるとも想定されており、光ネットワーク化は、目下の地球的課題である気候変動への対策としても重要です。今後、極細径セルフォック®マイクロレンズの本格生産に向け、光通信分野にとどまらず、イメージング分野においてもマーケティング活動を進める予定にしています。
NSGグループでは、「中期ビジョン」として「高付加価値の『ガラス製品とサービス』で社会に貢献するグローバル・ガラスメーカーとなる」ことを掲げ、貢献したい3分野として「快適空間の創造」、「地球環境の保護」、「情報通信分野」を定義しています。地球環境の保護と同時に、人々の暮らしをより便利にし、社会の進化をささえる情報通信関連分野に貢献する製品の提供により、当社グループの「中期ビジョン」実現を目指してまいります。
以 上
NSGグループ(日本板硝子株式会社およびそのグループ会社)について
NSGグループは、建築および自動車用ガラスとクリエイティブ・テクノロジー分野で事業を展開する世界最大のガラスメーカーのひとつです。
建築用ガラス事業は、各種建築用ガラス、太陽電池パネル用ガラス等を製造・販売しています。
自動車用ガラス事業は、新車用(OE)ガラスや補修用(AGR)ガラスの分野で事業を展開しています。
クリエイティブ・テクノロジー事業部の主要製品は、プリンターやスキャナーに用いられるレンズや、タイミングベルトの補強材であるグラスコードやガラスフレークを中心とする特殊ガラス繊維です。https://www.nsg.co.jp
<お問い合わせ>
(報道関係等) IR・広報部 Tel:03-5443-0100
(製品のお問合せ) 情報通信デバイス事業部 Tel:042-775-1546
【ご参考】
(*1)セルフォック®マイクロレンズ
https://selfoc.jp/product/sml/
(*2)極細径セルフォック®マイクロレンズ 仕様
- 外径:125μm
- 有効径:0.9R(R=レンズ半径)
- 中心屈折率:1.58~1.63@λ1310nm
- NA:0.25~0.60@λ1310nm
(*3)「オール光ネットワーク」の背景
IP トラフィックは 、 2016 年は 4.7ZB/ 年、 2030 年 には 170ZB/ 年( 36 倍 になると推計されており、 IT 関連の電力消費量 と データ処理量 は 比例 関係にあると仮定 することに一定の合理性がある ことから 、低消費電力化の技術開発がなされない場合には、 IT 関連の電力消費量も 36 倍( 2016 年: 41TWh/ 年、 2030 年:
1,480TWh/ 年) となる 現在の総 日本の年間 電力消費量 である約 980TWh の 1.5 倍 に相当 )と考えられる 。(出典元:総務省「Beyond 5G推進戦略」(2020)https://www.soumu.go.jp/main_content/000702111.pdf)
(*4)Beyond 5G要素技術の研究開発テーマ例
(出典元:総務省「Beyond 5G研究開発促進事業について」 https://www.soumu.go.jp/main_content/000736028.pdf)