■イベント概要
【授業タイトル】こんなこと、こんなもの紹介したいな。AICHI! NIPPON!
【授業内容】ケニアから高校生が来日。愛知県を満喫してもらうツアープランを考える。
【日時】2021年12月17日(金)15:00~16:30
【参加者】御津高校生徒7名・新城有教館高校生徒6名 愛知淑徳大学学生16名 及び各校の担当教員と関係者
【プラットフォーム】XR CLOUD (エックスアールクラウド)
■実施意図
文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の中でも重要視されている「デジタル技術を活用した協働学習」や「学校の壁を越えた学習」の実証実験。
3カ所の学校がVR空間の中でつながる授業
■今回のポイント
①地域の高校2校が協力して議論、意見整理、発表までをVR空間内で実施。
②高校という壁を越え、大学生への取材もVR空間内で実施。
③現場の先生に負荷をかけることのない新たな雇用の創出。
今回実施した「VR課外授業」では、日本初の取組みと言える特徴がいくつもありました。
①まず、地域の高校2校が協力して議論、意見整理、発表までをVR空間内で行った点です。VR空間で初めて出会う他校の生徒とのグループワークに戸惑いながらも、書記、取材、発表などの役割を生徒自らが分担し、能動的な協働学習に挑戦しました。
②次に、高校という壁を越え、異なる意見や考えを得るための取材活動もVR空間内で行った点です。お題に関して研究実績がある大学生からアドバイスを受けることで、アイデアがブラッシュアップされました。これら「デジタル技術を活用した協働学習」や「学校の壁を越えた学習」は、文部科学省が進める「GIGAスクール構想」の中でも、重要視されている取組みです。
③そして、先生ではない新たな働き手(進行役)が議論の支援を行った点も、今回の取組みの特徴として挙げられます。進行役は東京からこのVR空間にアクセス。高校生に議論のきっかけやヒントを与えることで、現場の先生方に負荷をかけることなく、効果的なグループワークを実現しました。
■参加した高校生の声
「楽しかった」「ZOOMだと緊張するが、VRなので自分の意見が言いやすかった」「これならシャイで内気な子でも発言できる」「VRで海外の同級生と繋がりたい」など好感触の意見多数。
■御津高校 寺田校長先生の感想
両校の間には、車でないと移動できないほどの距離があることから、生徒同士が日常の学校生活の中で交流することはほぼ不可能です。しかしながらVRを利用することによって、両校の生徒達があたかも同じ教室にいるかのようなリアルな交流をすることができました。時間と距離と状況のハードルを難なく乗り越えることができるVRの、教育上の可能性を強く感じ取ることができました。今後は例えば、小規模な学校の生徒がVRを活用して他の学校の生徒達とつながることで、大規模校の生徒達と同様か、またはそれ以上の豊かな学習活動に取り組むことが期待できるものと思います。人口減少に伴う地域の教育課題に向き合うことが求められる中、VRを活用した教育の可能性を積極的に検討することはとても重要だと感じています。今後も引き続き、学校教育におけるVRの実証に向けて取り組んでいきたいと思います。
今回実施した「VR課外授業」は、デジタル技術による教育機会の拡充のみならず、教育分野における新たな雇用創出にもつながっています。このことから、今回の取組みは、政府が掲げる「デジタル田園都市構想」の具体的な施策の一つと位置付けることができると考えています。中京テレビは今後も、メタバースに関連する最新技術を活用して教育の拡張、学校のDXに貢献していきます。
中京テレビ放送ビジネス開発グループHP https://www.ctv.co.jp/swing/
中京テレビ放送ビジネス開発グループnote https://note.com/ctv_business