米国にて、無線通信環境下での性能評価ソリューション事業を強化
※1 Over-The-Air試験。無線通信環境下での性能を評価する試験。
AeroGT社製「コネクテッドカー向け無線通信性能計測システム」
次世代モビリティの中でも自動運転分野は、欧米や中国で特に高い成長が見込まれています。自動運転レベルが進む中、信頼性の高い先進運転支援システム(ADAS)/自動運転(AD)実現のために、車両の無線(V2X※2)通信性能をOTAにて計測する重要性がますます高まっています。東陽テクニカは、GTS社の特許技術で、LTE携帯端末および基地局向けの試験方法として3GPP※3に認可されたRadiated Two-Stage(RTS)法を使ったOTA計測ソリューションを中国国家機関CICVやSMVICなどから受注し、今後も中国に加え米国での展開を視野に入れています。
「AeroGT」はOTA試験・計測分野に特化した企業として、その製品や技術的な知見を提供することで、ワイヤレス技術の課題解決に貢献いたします。
※2 Vehicle to Everything。車両とあらゆるものをつなぐ通信技術。
※3 Third Generation Partnership Project。各国の標準化団体によって第3世代携帯電話(3G)普及のために1998年12月に作られた国際的なプロジェクト。それ以降の移動通信システムに関連する仕様の検討、策定を行っている。
- 会社概要
名称 | AeroGT Labs Corporation (通称 AeroGT) |
所在地 | 米国カリフォルニア州フリーモント |
代表者 | Bo Han (TOYOTech CEO兼任) |
事業内容 | 世界各国でのOTA計測ソリューションの販売 |
設立時期 | 2022年2月中旬(予定) |
資本金 | 300万米ドル |
持ち株比率 | GTS社51%、TOYOTech49% |
公式サイトURL | https://aerogtlabs.com/ |
- General Test Systems Inc.について
GTS社は2012年に中国の「シリコンバレー」と呼ばれる中国広東省深セン市で創業し、その後6年の間に携帯端末アンテナのOTA 試験ソリューションの主要なサプライヤーとなりました。GTS社の急成長を支えているのは、多くの通信学会に発表した計測理論、アルゴリズムや電磁シミュレーションに関する論文などに代表される技術、および独自開発した広帯域・狭ビームのプローブ、高精度のポジショニングシステム、高性能吸収体といった核となるコンポーネントやシステムインテグレーション能力です。社員の多くは博士号を持つエンジニアであり、OTA 試験に関する特許も多数取得しています。複数のプローブを使用しRTS 法に対応した、最も人気のある4G 端末開発環境向け「RayZone シリーズ」を、これまで中国本土、米国、カナダ、台湾、韓国などの顧客に200 システム以上納入しています。5G の市場に対しても、ミリ波チップセット、フェーズドアレーアンテナ、ハイパワー基地局アンテナ試験の分野で、世界的プレーヤーと協力してソリューションを提供しています。
General Test Systems 社Web サイト︓http://www.generaltest.com/
- 株式会社東陽テクニカについて
東陽テクニカは、1953年の設立以来、最先端の“はかる”技術のリーディングカンパニーとして、技術革新に貢献してまいりました。その事業分野は、情報通信、自動車、エネルギー、EMC(電磁環境両立性)、海洋、ソフトウェア開発、ライフサイエンス、セキュリティなど多岐にわたります。5G通信の普及、クリーンエネルギーや自動運転車の開発などトレンド分野への最新の技術提供に加え、独自の計測技術を生かした自社製品開発にも注力し、国内外で事業を拡大しています。最新ソリューションの提供を通して、安全で環境にやさしい社会づくりと産業界の発展に貢献してまいります。
株式会社東陽テクニカ Webサイト:https://www.toyo.co.jp/