自治体、消防関係機関、医療機関の正確かつ迅速な情報連携に映像データを活用
■ウェアラブルクラウドカメラの試験導入の背景について
国内観測史上最大級の揺れを引き起こした平成28年熊本地震を受け、2日間にわたって震度4と5弱を観測した人吉市内では多くの市民が避難所に身を寄せました。人吉市の位置する人吉盆地にはひとたび地震が発生するとマグニチュード7.1程度と推定されている活断層(※2)があり、日頃より災害発生を想定し不測の事態に備える必要があります。
また、令和2年7月3日から4日にかけては、熊本県の球磨川流域で観測史上最大の雨量・水位を持つ豪雨が降り続き、河川の氾濫や土砂崩れなどを含む甚大な被害が発生(※3)しました。被災から3年が経った現在、橋梁工事や河川護岸工事の着工が進むなど、復興に向け取り組んでいる状況です。
■ウェアラブルクラウドカメラの防災訓練における活用について
セーフィーは、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や映像解析による業務効率化など様々なソリューションとして提供し、自治体や公共事業(※4)での現場のDXを推進してまいりました。大雨の際に発生する河川の氾濫を遠隔から見守り、夏期の海水浴場では混雑状況を可視化し感染対策に寄与し、現場ごとの課題を解決しています。また、2023年8月に行われた新潟県村上市の防災訓練(※5)においては、本部と被災地区4箇所間の遠隔でのコミュニケーションを可能としました。
熊本県人吉市の防災訓練は、人吉盆地南縁断層付近を震源とする最大震度6強の地震が発生した想定とし、2023年10月15日(日)に実施され、市民や防災関係機関から1,000名を超える方が参加しました。試験導入された4台のウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」は、手持ちサイズで持ち運びが容易であり、高画質な映像の活用により、現場と本部の遠隔でのコミュニケーションを可能にしました。
地震による土砂災害救出訓練では、消防団員の胸ポケットに装着された「Safie Pocket2 Plus」を活用して消防団の活動状況をリアルタイムに共有でき、市役所内に設置された消防団本部だけでなく、警察、消防、自衛隊など他の機関との正確で迅速な情報連携を行い、より効率的な救援救護体制の構築を図ることができました。
さらに、大規模な地震発生時に開設された避難所では、現場にいる職員が「Safie Pocket2 Plus」を身につけることで、生活者の避難状況を映像を通じて対策本部にリアルタイムに共有できました。これまでは、対策本部が会場に定点カメラを設置することで全体を俯瞰した状況のみを確認することに留まっており、詳細な情報は電話を通じて都度確認する必要がありました。「Safie Pocket2 Plus」の活用によって、詳細を確認したい場面をリアルタイムに把握でき、生活者がより安全・安心な状態で避難できるよう貢献しました。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)国土交通省 九州地方整備局 八代河川国道事務所:令和2年7月豪雨球磨川水害伝承記~後代に残す記録~:https://kumariver-r0207archive.jp/
(※3)政府 地震調査研究推進本部:人吉盆地南縁断層の地震による予測震度分布
https://www.jishin.go.jp/main/kyoshindo/yosokushindo/06dec_hitoyoshi-bonchi.pdf
(※4)茨城県稲敷郡美浦村活用事例「河川の氾濫をYouTubeライブで映像配信して監視。 優れたコストパフォーマンスで地域住民の安全を最大化」:https://safie.jp/casestudy/mihomura/
プレスリリース「セーフィー、逗子市と協働して海水浴場の開設期間に防犯対策と感染防止を実現」(2022年7月15日発表):https://safie.co.jp/news/1792/
(※5)プレスリリース「セーフィー、新潟県村上市の防災訓練にてウェアラブルクラウドカメラを供給支援」(2023年10月12日発表):https://safie.co.jp/news/2842
■「Safie Pocket2 Plus」のサービス概要と製品特長について
▼サービス概要
・商品名:Safie Pocket2 Plus(セーフィー ポケット ツー プラス)
・提供形態:一式レンタル
・提供パッケージ:カメラ本体、通話用Bluetoothヘッドセット、取り付け用クリップ、三脚アダプタ、ACアダプタ×2、充電用クレードル、DCケーブル×2、USB Micro-Bケーブル、LTE通信、クラウド録画サービス
▼製品特長
・小型&軽量で手のひらにおさまるコンパクト設計
・バッテリーと通信モジュールを筐体内に納めたオールインワン仕様
・大容量バッテリー内蔵で最大8時間の連続稼働
・LTE内蔵でいつでもどこでもクラウド録画
・IP67の堅牢な筐体で屋外利用も安心
・フルHDのスナップショット5,000枚撮影可能(GPS情報あり)
・クラウド録画データを80時間分ダウンロード可能
・専用ビューアーで撮影データと位置情報の一元管理が可能
・手振れ補正機能で長時間モニタリングが可能
・動体撮影時でもノイズが入りにくい高画質設定(高ビットレート)
・撮影対象物から離れた場所からの撮影に便利なズーム機能
・モバイルバッテリーから本体への充電が可能
▼サービスページURL
※製品に関するお問い合わせはこちらから
https://safie.link/contact/product/
■クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは
Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。
「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。
我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木・建設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。
セーフィーはデータガバナンスに関する取り組みを下記指針に遵守し啓発活動を行っております。
・データガバナンスに関する取り組み:https://safie.co.jp/csr/advisoryboard/
・データ憲章(2022年4月1日発行)
https://bucket.safie.link/pdf/csr/advisoryboard/safie_data_charter_JP.pdf
映像から未来をつくる
【セーフィー株式会社の会社概要】
所 在 地 東京都品川区西品川1-1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー
設 立 2014年10月
資 本 金 55.5億円
代 表 者 佐渡島 隆平
事業内容 クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営および関連サービスの提供
サービスサイトU R L https://safie.jp/
コーポレートサイトU R L https://safie.co.jp/