さらなる技術革新に向けた体制を強化
■一藤裕氏コメント
においを測定する装置は高価であり、装置自体も巨大で非常にコストがかかります。さらに、においに関する研究は、においを感じさせる物質を特定するといった化学的アプローチが主流です。その中、ビッグデータ時代が到来し、大量のデータを使って化学とは異なる情報科学的なアプローチが可能となりました。このような世の中になることを先読みしてにおいセンサーを独自に開発し、データの収集・分析方法を追い続けてきたREVORNという会社には、「におい」を使って社会をよりよく変革するソリューションを生み出すといった大きな可能性を感じています。また、先進的な取り組みを行うREVORNに、研究顧問として、においの合成や分類・においと感情の関係性の解明といった基礎的研究に携われる機会をいただけ光栄に思います。自身の専門性を活かし、様々な面で貢献していきたいと考えております
■一藤裕氏プロフィール
2003.3 東北大学工学部 卒業
2005.3 東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻 修了(修士(情報科学))
2010.3 東北大学大学院情報科学研究科応用情報科学専攻 修了(博士(情報科学))
2010.4 情報・システム研究機構 新領域融合研究センター 特任研究員
2016.4 長崎大学 ICT基盤センター 准教授(~R3.3)(工学部/工学研究科兼任、~現在)
2018.4 情報・システム研究機構 データサイエンス共同利用基盤施設 客員准教授(~現在)
2020.4 長崎大学 情報データ科学部 准教授(~現在)
■REVORNについて
「においの”なんとなく”をなくすこと」を目指し、嗅覚技術(Scent Technology)のインフラを構築し、人々の生活を豊かにする新たな文化の基盤を創造するための各種事業を展開。独自開発の香りセンサとAIを活用し、世界中のにおいデータを蓄積した“においデータプラットフォーム”を構築。それを元に畜産・飲料・医療などのさまざまなにおいに関する課題を解決するソリューションを提供。また、大学などの基礎研究機関と民間企業をマッチングし、IoTなどのハードウェア技術やAI技術の研究成果をビジネス展開するための、産学連携ネットワークを独自に構築。