日鉄エンジニアリング/【受賞】第10回環境省グッドライフアワード実行委員会特別賞「SDGsビジネス賞」

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【環境省グッドライフアワード表彰式の様子】

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、第10回 環境省グッドライフアワード※1において、『ごみ処理の地産地消モデルの普及活動 ~溶融スラグを農業・海洋分野に活用~』の活動が評価され、実行委員会特別賞「SDGsビジネス賞」を受賞いたしましたのでお知らせいたします。
当社は長年、全国各地でごみ処理施設の建設・操業を行ってまいりました。当社製のシャフト炉式ガス化溶融炉から産出される溶融スラグ(ごみ処理の副産物)は、主に路盤材等の土木資材として利活用されてきましたが、当社はその成分に着目し、地域の農業・海洋分野への適用拡大に挑戦しています。

2012年より、静岡市・静岡大学のご協力を得て、静岡市西ケ谷清掃工場から産出される溶融スラグを使った水稲の育成評価試験を行った結果、2~3割の収穫量増加が確認されました。その後、溶融スラグ成分の安定性と安全性の検証を経て、一般廃棄物由来のけい酸質肥料としては全国で初めて農林水産省に本登録(2022年3月)されました。この肥料は、静岡県内の農家を中心に販売され地産地消の肥料として活用いただいておりますが、農業分野(水稲、畑ワサビ、マコモダケ等)のみならず、漁業分野においても藻場再生(海藻の生育促進等)の効果が確認できており、今後さらなる適用分野の拡大、他地域への展開が期待できます。

地域のごみを地域で有効活用する「地産地消モデル」は、資源循環社会の形成はもとより、地域経済の活性化にも貢献できるものです。このような取り組みが、SDGs達成のために求められる「アウトサイド・イン・アプローチ※2」として評価され、今回の受賞にいたりました。当社は、今後とも関係者の皆さまのご協力をいただきながら、環境に優しい社会の実現に貢献してまいります。

※1 環境省が主催するグッドライフアワードは、環境に優しい社会の実現を目指し、日本各地で実践されている「環境と社会によい暮らし」に関わる活動や取組を募集して紹介、表彰し、活動や社会を活性化するための情報交換などを支援していくプロジェクトです。
※2 社会課題の解決を起点として新規事業を創出するアプローチ。

 

【環境省グッドライフアワード表彰式の様子】【環境省グッドライフアワード表彰式の様子】

【溶融スラグの肥料を使ったお米の収穫の様子】【溶融スラグの肥料を使ったお米の収穫の様子】

 

 

 

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