毎秒1Tb通信速度は、150GHzの光スペクトル上で、ノキアの「Photonic Service Engine(PSE)」を用いて達成されました。今回の試験では、楽天モバイルの商用DWDMネットワークにおいて、ノキアのDWDMラインシステムを用いてCバンド上で光ファイバ当たり毎秒32Tbの伝送と、Lバンド拡張を用いて毎秒64Tbへ拡張可能であることを実証しました。この技術は、楽天モバイルのネットワークにおいて増大を続けるデータ需要へ最大限の通信容量を提供し、800Gbイーサネットを出力する最新世代のルータに対応するために不可欠なものとなります。
今回の試験では、楽天モバイルの商用DWDMネットワーク上で、ノキアの光サービスエンジンを搭載したデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いて、コンパクトで大容量のモジュラー型光ネットワーキングプラットフォームを構築しました。このプラットフォームは、都市部や地方、遠距離(ロングホール)の通信におけるデータセンター相互接続(DCI)アプリケーション向けに最適化されています。
ノキアソリューションズ&ネットワークス合同会社代表執行役員社長であるジョン・ランカスターレノックスは次のように述べています。「回線あたり毎秒1Tbの実験では、光ファイバの容量を劇的に増加させる能力と、新しい高速データセンターを内部接続できる楽天モバイル様のネットワークインフラの将来性を実証しました。
楽天モバイル様は、ネットワーク容量を拡大して、5G接続、動画、ARやVRなどの新しいアプリケーションを加入者やビジネスパートナーに提供できるようになります。
ノキアのDWDMソリューションにより、楽天モバイル様は機器の設置面積を削減できるほか、運用コストも削減し、データセンターのコロケーションによって、ネットワーク展開の柔軟性を高めることができます。
楽天モバイルの代表取締役CEOであるタレック・アミン氏は次のように述べています。「ノキアとの協業により、楽天モバイルが商用DWDMネットワークにおいて回線当たり毎秒1Tbの伝送を実証できたことを嬉しく思います。この技術的なマイルストーンを達成したことで、光ファイバ当たりのビット数を最大化し、電力効率を改善させることが可能となります。また、ネットワーク容量の増大化により、通信トラフィック増加への対応や高周波数帯の活用を実現し、新たなサービス提供にもつながると考えています」
資料
今回の実証実験に含まれる技術は以下となります。
· Nokia 1830 Photonic Service Interconnect (PSI)-M
https://www.nokia.com/networks/products/1830-photonic-service-interconnect/
· Nokia Photonic Service Engine (PSE) Coherent DSPs
https://www.nokia.com/networks/technologies/photonic-service-engine/
· Nokia wavelength routing solutions
https://www.nokia.com/networks/technologies/wavelength-routing/
ノキアについて
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