キヤノンは、プロダクションプリンター「imagePRESS」シリーズの旗艦モデル「imagePRESS C10010VP/C9010VP」(2020年10月発売)で検品工程を自動化する「インスペクションユニット・A1(※1)」(2021年5月発売)の機能を拡張し、新たにバリアブル印刷の自動検品への対応を本日より開始します。
商業印刷では、印刷後の検品など、専門的なスキルを必要とする手作業に多くの工数がかかっており、印刷工程の省力化による業務効率向上のニーズが高まっています。キヤノンは1枚ごとに記載情報が異なるDMや伝票などを印刷するバリアブル印刷の検品工程の自動化を実現し、特別なスキルに依存することなく印刷業務の手間を大幅に削減します。
■ バリアブル印刷の自動検品を実現し検査業務を効率化
自動検品ユニット「インスペクションユニット・A1」にバリアブル印刷の自動検品機能を追加しました。DMや伝票上に印刷されるバーコード・QRコードおよび英数字などの情報を読み取り、元データ(CSV形式)と自動で照合します。目視では不具合を確認できないバーコード・QRコードや、オペレーターに大きな負荷がかかる英数字の検品において、迅速な全数検品(※2)が可能となり、検査業務の大幅な効率化を実現します。
■ 全数検品の履歴と不良画像のログを自動で保存
「インスペクションユニット・A1」は、従来は残すことが難しいとされてきた全数検品の履歴と不良画像のログを自動で保存します。印刷の依頼主に提示できるため、検品工程に対する依頼主からの信頼向上に寄与します。
製品名 | 希望小売価格(税別) | 機能拡張開始日 |
インスペクションユニット・A1 | 280万円 | 2021年10月8日 |
※1 同製品をお持ちの場合は、システムのバージョンアップでバリアブル印刷の自動検品機能が使用可能。なお、新規の使用時は、「クーリングユニット・A1」、「インスペクションコントローラー・A2」、電源ケーブル100V(すべて別売り)が必要。
※2 英数字のサイズやフォント、バーコード・QRコードの種類により、自動で検品できない場合があります。
* バージョンアップの作業には、別途作業費がかかる場合があります。