― 緊急時の全社在宅勤務から平時のテレワークまで、柔軟なリモートアクセス環境を提供し、日立造船の多様な働き方を実現 ―
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導入の背景
日立造船は、その名が示すとおり造船を祖業とし、現代ではごみ焼却発電施設をはじめとする環境関連プラントやシールド掘進機から橋梁などの大型構造物、舶用エンジンの設計製造を主要な事業としています。同社では製品・サービスのための「事業DX」、従業員のための「企業DX」へ重点的に取り組んでおり、中期経営計画では「業務効率化・生産性向上による働き方改革の実現」を企業DXの基本方針の一つとして策定しました。その働き方改革の具体的施策として、2018年には在宅勤務制度を導入するなどテレワークを推進。2020年夏に東京で開催が予定されていた国際的スポーツイベントに際し、政府は企業に対して混雑回避のためテレワークを推奨したこともあり、同社ではその時期をターゲットに本格的なテレワークに対応するITインフラ環境の整備を進めました。
在宅勤務制度の導入当時、同社ではクラウド対応のオフィスアプリケーションやVPNを使って一部の社内業務システムを社外から利用する環境を整備していました。しかし、VPNでは端末に社内データが残留してしまうことから、社内にあるファイルサーバーや社内で使用しているアプリケーションソフト・システムについては、セキュリティ上、社外からの利用を許可していませんでした。そのため、テレワークにおいてはオフィス同様の業務を行うのは難しいことが課題でした。そこで、これらの課題を解決できるテレワークインフラを検討。VDIについては試行を通じ、仮想環境を共用する場合にCADソフトなどの特定アプリケーションに運用上の制約があることが判明。そしてVPN、VDIではない第3の選択肢として、セキュリティ面などの前述課題をクリアし、ハードウェア導入コストがかからず運用負荷も軽い点が評価され、2020年にリモートデスクトップサービスである「Splashtop for CACHATTO」が採用されました。これにより、CAD利用者など従来テレワーク実施が困難であった従業員も含め全社の環境をカバーできるようになりました 。その後、導入時には予見できなかった新型コロナウイルスの感染拡大時においても、スムーズに在宅勤務に移行することができBCP対策の面でも有用でした。
平時運用の現在では、現場職を除く全部門と子会社を含む関係会社まで利用を拡大しており、約1,000名が利用する、ワークライフバランスや働き方改革をサポートするITインフラとして活用しています。
e-Janネットワークスは、今後も日立造船の業務効率化・生産性向上のための企業DX環境整備に寄与できるよう、製品強化・改善を継続して努めて参ります。
詳細は以下事例からご覧いただけます。
日立造船 導入事例: https://www.cachatto.jp/case/detail/hitachizosen.html
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日立造船株式会社について
日立造船株式会社は、環境装置・工場設備・精密機械・産業機械・発電設備・内燃機関・圧力容器・鉄骨構造物・建設機械・産業機械・海水淡水化装置などのさまざまなジャンルの建築・機械製造販売などの事業を主としており、ごみ焼却場の建設・運用、橋梁(きょうりょう)、水門の建造などの事業も手掛けています。
従業員数 :11,400名(連結、2023年3月31日現在)
URL :https://www.hitachizosen.co.jp/
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CACHATTOについて
CACHATTOは、2023年6月時点で国内1,600社80万人を超えるユーザーが利用する法人向けリモートアクセスサービスです。「端末にデータを残さない」という特長で、テレワークにおけるセキュリティリスクを最小限に抑えられることが決め手となり、自治体・官公庁や金融業などの業種に導入が進んでいます。
製品サイト:https://www.cachatto.jp/
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Splashtop for CACHATTOについて
Splashtop for CACHATTOは、CACHATTOと連携し、端末にデータを残さずセキュアにご利用いただけるVPN不要のリモートデスクトップソリューションです。タブレットからPCまでマルチデバイスでご利用いただけます。
製品サイト:https://www.cachatto.jp/sfc/
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e-Janネットワークス株式会社について
2000年3月に設立以来、「テレワークにセキュリティを」を標榜し、テレワークプラットフォームCACHATTO関連製品の企画・開発・販売・運営を中心として事業を展開しています。
代表者名:代表取締役 坂本史郎
従業員数:130名(2023年4月1日現在、パートタイム従業員含む)