ベッコフオートメーション/東京・大田区に「ベッコフ共創ラボ」を新設

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ベッコフ共創ラボ(撮影:FIELDRICHI/GKKyoto)

ドイツの大手制御機器メーカーであるベッコフオートメーション株式会社(神奈川県横浜市 代表取締役社長 川野俊充)は、本日(8月22日)、東京都大田区に新たに「ベッコフ共創ラボ」を新設いたしました。ショールーム・仕事場・共同研究所という3つの機能を合わせもつ新しいラボについてご紹介します。

ベッコフ共創ラボ(撮影:FIELDRICHI/GKKyoto)ベッコフ共創ラボ(撮影:FIELDRICHI/GKKyoto)

ラボ設立の背景

ベッコフ共創ラボは、「ベッコフの新しい技術を実際に試してみたい」という顧客からの要望に応える形で設立されました。日本のものづくり企業の集積地の一つである東京大田区に位置する秘密基地のような小規模工場施設。高い倍率をくぐり大田区からの入居許可を得られたため、その立地の特徴を最大限に引き出すべく、当社メンバーの有志を募り、ラボ設立タスクフォースを組みました。そのチームに参画して下さったのがデザインファームのGK京都(京都府京都市)です。社内からの要望やアイデアを持ち寄り、それらを要素分解し、デザインで課題解決を進める方式でコンセプトをまとめ、本ラボの設計・施工を進めました。

  • 共創ラボのコンセプト:「Switch2」(スイッチ スクエアド)

自社の技術者と、顧客やパートナの接点となり、さまざまな使い方に変換ができる「機械好きの集まるマグネットプレイス」と位置付けられたこの場所では、
・「使用目的に伴い空間を切り替え」
・「開発テーマごとに思考を切り替える」

といった様々な切り替えで相乗効果を生み出すことを目指しています。

  • 3つの機能が自在に変化するラボ

機械や設備の新規開発・機能拡張・性能向上などを行う際に、新しい要素技術・アイデアを持ち寄ることで、開発や検証を共創的に実践できる場が必要になります。そうした機能を果たせるように、本ラボには次の三つの機能を持たせています。

・製品や要素技術の理解を深めるための「ショールーム」(パブリックエリア)
・当社技術者が技術サポート、保守業務を行う「仕事場」(プライベートエリア)
・顧客やパートナと共同開発・共同検証を実践する場(パブリック&プライベートの重ね合わせ)

顧客との関係やプロジェクトの趣旨に応じて空間を自在に適応させて使うことが可能な設計になっています。

デザインを担当した株式会社GK京都 代表取締役社長 麻田 風児のコメント

この度は「ベッコフ共創ラボ」の新設、誠におめでとうございます。
GK京都はベッコフオートメーションの本社横浜オフィスリニューアルに続き、このラボのデザインも担当させていただきました。ベッコフの皆様と、この空間の意味や機能、更にここから生み出される新たな価値の在り方を深い部分から議論し、一緒に創り上げられたことは、私たちにとって学びも大きく、非常に充実した宝のような存在です。

デザインを行うにあたり、使い勝手などの機能的な課題解決はもとより、空間のもつオーラや心地よさなど、新たな価値を生み出せる予感などの情緒面にも気を配りました。

ここから新たな価値が創出され、更なる飛躍をされることを祈念しております。

ベッコフオートメーション株式会社 代表取締役社長 川野 俊充のコメント

「ベッコフ共創ラボ」には「機械好きが集まるテーマパークを作りたい」という思いが込められています。相反する様々な要件を限られたスペースで実現する難易度の高いこのラボのデザインは、過程そのものがGK京都との共創プロジェクトであり、学ぶことも多かったと感謝しています。この過程から得られた経験も活かし、このラボで当社と顧客、業界やコミュニティとの開かれた関係構築を進めていきたいと考えています。アイデアソンやハッカソンのような「共創プロジェクト」も積極的に実施し、地元の企業や教育研究機関もお招きすることで地域経済にも貢献していく所存です。

■ベッコフ共創ラボ

・住所:東京都大田区本羽田2-12-1 テクノWING大田  409号室

・最寄り駅:京浜急行空港線 糀谷駅より 徒歩 15 分
 JR 蒲田駅または京急蒲田駅より 車で 10-15 分

ベッコフオートメーション https://www.beckhoff.com/ja-jp/

ベッコフオートメーションはPC制御に特化した制御装置メーカー。「TwinCAT」という弊社独自のソフトウェアを活用し、Windows OSなどを搭載したPCをCNCやPLCとして活用することが可能で、これによりリアルタイムな機械装置の制御を実現している。また、ベッコフは極めて高速で同期性の高い「EtherCAT」というオープンな通信プロトコルの開発元でもある。EtherCAT推進団体であるEtherCAT Technology Group(ETG)の会員は、72カ国・地域の7,150組織。世界最大級の通信プロトコルとして知られる。

これらのTwinCATとEtherCATの技術を用いたPCコントローラはロボット、自動車、包装機械、プラスチック、風力発電、工作機械など、世界中のさまざまなアプリケーションで使用されている。

 

 

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