エイターリンク/長距離ワイヤレス給電(AirPlug®)技術の社会実装を実現するエイターリンクシリーズAラウンドにて2億円の資金調達を実施

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〜ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指す〜

米・スタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指すエイターリンク株式会社(本社:東京都 千代田区、代表取締役:田邉勇二、岩佐凌、以下エイターリンク)は慶應イノベーション・イニシアティブが運営するKII2号投資事業有限責任組合、伊藤忠テクノロジーベンチャーズが運営するテクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資にて2億円の資金調達を実施いたしました。
2021年10月5日

報道関係者各位

長距離ワイヤレス給電(AirPlug®)技術の社会実装を実現するエイターリンク
シリーズAラウンドにて2億円の資金調達を実施
ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指す

米・スタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、ワイヤレス給電によって配線のない“デジタル社会”の実現を目指すエイターリンク株式会社(本社:東京都 千代田区、代表取締役:田邉勇二、岩佐凌、以下エイターリンク)は慶應イノベーション・イニシアティブが運営するKII2号投資事業有限責任組合、伊藤忠テクノロジーベンチャーズが運営するテクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資にて2億円の資金調達を実施いたしました。
 

 

◆ワイヤレス給電市場について
今後数年の間に、IoTデバイスの爆発的な増加とともに、電波法で送信機からの出力電力規制緩和が見込まれること、各種デバイスの消費電力が顕著に低下していくことなどの要因により、ワイヤレス給電市場は指数関数的に増加していくと考えられています。エイターリンクはマイクロ波ワイヤレス給電領域で、デジタルデバイスの完全ワイヤレス化を世界で初めて実用化しており、この技術はIoTが普及することにより可能となるデジタルツイン*に必要不可欠なものとされています。
*デジタルツイン:物理世界(現実世界)に実在するものを、デジタル空間でリアルに表現したもの

 

 

◆エイターリンクの事業内容
エイターリンクはスタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行ってきました。本技術は医療用途以外にも、広く応用することが可能であり、現在FA(Factory Automation)、ビルマネジメント、メディカルの3領域への応用を目指しています。

1)FA(Factory Automation)領域
ダイナミックに稼働するロボット先端部の配線は、高頻度で断線することが多く、FA業界においては長年の課題でした。ロボットハンド先端部など、「断線しやすい可動部」や「配線しにくい箇所」のセンサーのワイヤレス給電を実現することにより、この課題を解決します。またこれにより、取り替えコストの大幅な削減も可能となります。現在、市場導入は2022年後半以降を予定し、それに向けた製品開発を行っています。

2)ビルマネジメント領域

タスクアンビエント空調は、空間の中で人がいる領域は最適な環境を保ち、不在時や人がいない領域は環境条件を緩めることで、快適性と省エネルギーの両立を図るシステムです。しかしセンサーを設置するのに多額の配線コスト、バッテリー交換コスト(廃棄も含め)がかかるため、十分なビルマネジメントシステムが構築できないという課題がありました。エイターリンクが持つ技術を大手ゼネコン、ディベロッパーと実証実験をした結果、ワイヤレス給電によって温湿度センサー、照度センサーやCO2センサーを稼働させるだけでなく、ドア・窓センサー、人感センサー、漏水センサー、コンクリート内のひずみセンサーなどを一括してワイヤレス給電を行うことが可能となっています。この技術は2021年11月より実際の市場投入を予定しており、今後「世界初のマイクロ波ワイヤレス給電」による建築物のデジタルトランスフォーメーションに貢献してまいります。

3)メディカルインプラント領域
エイターリンクは心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行っています。メディカル領域における最初のターゲットアプリケーションは感覚器へのデバイスを想定しており、現在基礎開発を行っています。市場導入は2025年以降を予定しています。

エイターリンクは本資金調達によって開発体制を早急に整え、まずはFA、ビルマネジメント領域の製品投入を実現していくほか、メディカル領域への市場導入も進め、ワイヤレス給電による配線のない“デジタル社会の実現”を目指してまいります。

◆本第三者割当増資における引受先コメント
野村直児氏(慶應イノベーション・イニシアティブ)

今回、リード投資家としてエイターリンクに参画させて頂き、とても嬉しく思います。長年、多くの人が待ち望んでいた空間伝送型ワイヤレス給電技術を、実用化レベルにまで昇華させ、かつ適用するアプリケーションを真に見極めたことは尊敬と羨望。今後、エイターリンクは、IoEやワイヤレス給電への皆の認識をグローバル規模で一新する存在になるでしょう。一緒にワイヤレスで世界を変革できること、ワクワクしております。

阿部剛士氏(伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社)

この度、投資家としてエイターリンクチームに加わることができ、たいへん嬉しく思っております。ワイヤレス給電は言うまでもなくIoT・IoE社会に求められる重要技術であり、エイターリンクの生み出す商品は、既に商品化ステージにあるFA、ビル空調用途にとどまらず、さまざまな分野で社会に浸透していくと期待しています。技術的優位性とグローバルビジネスを視野に入れたスピード感のある経営を、弊社のネットワーク、知見で最大限支援させていただき、エイターリンクが当該技術分野において圧倒的なプレゼンスを確立できるよう、一体となって走っていきたいと思います。

◆資金調達に対する代表コメント

当社が持つ「世界初のマイクロ波ワイヤレス給電」技術は他社と比較しても圧倒的優位性を持っており、弊社が目指す「配線のないデジタル社会」の実現に欠かせないと考えております。ワイヤレス給電でデジタル社会を変革するという弊社のビジョン及び技術に共感し、参画頂いた皆様に感謝するとともに、本資金調達により弊社技術の市場への投入を早め、「配線のない世界」の早期実現に寄与してまいります。
 

 

◆エイターリンク株式会社について
エイターリンクはスタンフォード大学発のスタートアップ・ベンチャーであり、心臓のペースメーカーをはじめとする「メディカルインプラントデバイス」をワイヤレス給電する研究開発を行ってきました。エイターリンクは世界で初めて実用レベルの完全ワイヤレスデジタルデバイスを実現しており、メタサーフェス、電力受信技術において特許を取得しています。また自社で保有するワイヤレス給電技術は、英Nature紙をはじめ、多数の学会・著書・論文等に掲載されています。

◆会社概要
商号:エイターリンク株式会社
所在地:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル Inspired Lab内
資本金:1億円
代表者:田邉勇二、岩佐凌
設立:2020年8月
URL:https://aeterlink.com/

 

 

 

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