マーケットエンタープライズ/2021年7月〜9月中古スマホ取引数ランキング

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iPhone 13・新型iPad発売の影響は? 主要4市場より抽出された中古スマホ相場データより分析

株式会社マーケットエンタープライズ(東京都中央区、代表取締役社長:小林 泰士、東証一部・証券コード3135)は、当社が運営するウェブメディア「iPhone 格安SIM 通信」(https://www.kashi-mo.com/media/)にて提供している、フリマアプリやインターネットオークション等主要4市場を総括した中古スマートフォン相場比較サービスより抽出した中古スマホ取引データの分析を行いましたので発表します。
  • 分析結果概要

1. 上位は変わらずiPhone 8 iPhone SEは取引数大幅増でランクイン
2. 購入の決め手は価格か?人気は iPad Air 2とiPad(第6世代)
3. 順位変動が激しいAndroid 発売から間もない機種が早くもランクイン
【総評】消費者の中古への意識は寛容に 最新モデルと中古スマホの二極化が進む?

 

  • 1. 上位は変わらずiPhone 8 iPhone SEは取引数大幅増でランクイン

iPhone全体の取引数は、前回の調査(2021年4月〜6月)と比べ、7.6%の減少となりましたが、iPhone 13シリーズの発売により、9月単体の取引数は増加となりました。
ランキングでは、今回の調査でも上位3位をiPhone 8が独占。昨年1月〜3月にiPhone 7の取引量をiPhone  8の取引量が上回ってから、三四半期連続の上位3位独占となります。この要因には、iPhone 8の価格下落が大きく関係しています。現在、3大携帯キャリアのiPhone 8平均価格は、16,000円を切っており、昨年比で7,000円〜8,000円程の価格下落が見られます。この価格が、人気の大きな理由と言えそうです。また、前回の調査ではランキング外だったiPhone SE(第2世代)が、今回の調査では4位(au)・6位(ソフトバンク)と大きく順位を伸ばしてランクインしました。これは、9月のiPhone 13シリーズ発売を意識した家電量販店の端末セールが要因と見ています。前回の調査(2021年4月〜6月)と比べると、3大キャリア全てのiPhone SE(第2世代)64GBは、ほとんどの容量で2倍近く取引数が増加しています。セールで購入し、そのまま転売されるケースが多かったため、新古品の取引量の大幅増に繋がったと見て良いでしょう。一方で、SIMフリー版のiPhone SE(第2世代)は、全容量で取引数の減少となりました。
 

  • 2. 購入の決め手は価格か?人気はiPad Air 2とiPad(第6世代)

iPad全体の取引数は、前回の調査(2021年4月~6月)と比べ7.3%の減少。商品状態の内訳は新古品が20.9%、中古品が7.0%の減少となっています。ランキングでは、上位4位までをiPad Air 2とiPad(第6世代)の2モデルが占める結果に。1万円代中盤で買いたい方はiPad Air 2、2万円代中盤で買いたい方はiPad(第6世代)と、価格をベースに購入を検討する傾向があるようです。
 

  • 3. 順位変動が激しいAndroid 発売から間もない機種が早くもランクイン

Androidに関する詳しい解説は、こちらをご覧ください。
https://www.kashi-mo.com/media/122586
 

  • 分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則

例年、新型iPhone発売により9月の取引数が増加する傾向にあり、今年9月にも中古iPhone取引数の増加が見られました。9月に発売されたiPhone 13シリーズは、「シネマティックモード」「フォトグラフスタイル」など、カメラ機能に関するアップデートが中心で、大幅な機能刷新などは見られませんでした。加えて、期待されていた指紋認証の採用はなく、iPhone 12シリーズ同様に顔認証対応となりました。3大キャリアのiPhone 13 128GBの新品価格は、11万円台であるのに対し、3大キャリアiPhone 8 64GBの中古品は15,000円台と、7分の1ほどの金額で購入することができます。今回の調査では、iPhone取引数の上位3位をiPhone 8 64GBが独占するなど、iPhone 8の需要が高いことがわかりました。最新モデルの高機能を必要としていないユーザーは、安価にも関わらず必要充分な機能を備えており、マスクをしたままでも画面ロックを外すことができるiPhone 8を好んでいるのかもしれません。また、iPhone 13シリーズの1世代前のiPhone 12シリーズでは、新機種発売による値下げが既に始まっています。加えて、年末年始には、代理店やオンラインストアのセールが行われる可能性も少なくありません。価格が下がることでiPhone 12シリーズの需要が高まり、中古スマホの取引数増加が見込まれると想定しています。今後は、高価格・高機能の最新鋭モデルを好む層と、自分にとって必要な機能を搭載した安価な中古スマホを好む層の二極化が、より一層進んでいくでしょう。このような流れから、消費者の「中古」に対する意識が寛容になってきていることが伺えます。
 

株式会社マーケットエンタープライズ 
デジタルマーケティング事業本部   
執行役員 菅野 辰則

ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、デジタルマーケティング事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析する中古モバイル市場アナリストも兼任する。

 

■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格を集計
調査対象期間:2021年7月1日から2021年9月30日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ

■運営メディア  
iPhone・Wi-Fi・WiMAXの情報をわかりやすく解説
iPhone 格安SIM通信: https://www.kashi-mo.com/media/
格安SIM・スマホの通信速度や選び方を解説
SIMチェンジhttps://simchange.jp/

■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開しています。「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場し、2021年2月に東証一部上場を果たしました。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、日本最大級のリユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ490万人を達成しました。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/

 

 

 

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