発売から5年以上のモデルも人気衰えず 新しさよりも必要な機能を重視主要4市場より抽出された中古スマホ相場データより分析
調査の詳細はこちら:https://www.kashi-mo.com/media/215352/
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分析結果概要
1.どこまで続く?Touch ID支持派が支えるiPhone 8・iPhone SE(第2世代)人気
2.8年前に発売のiPad Air2が人気急上昇でトップに
3.Androidは安価で充分な機能性を持つOPPO Reno7 Aの取引数が増加
【総評】安価で必要な機能が搭載されているかどうかを重視 新しさと高スペックは求めず
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1.どこまで続く?Touch ID支持派が支えるiPhone 8・iPhone SE(第2世代)人気
iPhone全体の取引数は、前回の調査(2023年1月〜3月)と比べ、14.7%減少しました。ランキングでは、前回の調査ではランク外だったiPhone 11が10位にランクインしてきましたが、トップ3を前回同様iPhone 8が独占し、iPhone SE(第2世代)も健闘する結果となりました。iPhone 8とiPhone SE(第2世代) は、高価格帯商品の多いiPhoneシリーズの中でも比較的安価にも関わらず、充分な性能を兼ね備えている点が評価されています。中でも、支持されているのが、Touch IDと言われる指紋認証機能。iPhone X発売以降に登場したナンバリング機種には、Touch IDが搭載されていませんが、前述の2機種はTouch IDが搭載されており、支持を集めています。しかし、今年6月、秋ごろに配信予定のiOS17では、iPhone 8がサポート対象外になるとの発表がありました。このサポート体制変更が、中古市場で高い人気を誇ってきたiPhone 8やiPhone SE(第2世代)の人気にどれだけ影響を及ぼして行くのか、今後の行方から目が離せません。
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2.8年前に発売のiPad Air2が人気急上昇でトップに
今回の調査では、前回の調査で9位だったiPad Air2(au)が1位へと大きく順位を伸ばしました。取引数は、前回48件から今回の559件とおよそ12倍もの伸びを見せています。iPad Air2は、8年前に発売された決して新しくはないモデルですが、高画質なディスプレイと高性能カメラを搭載しており、現在でも充分に使えるスペックが支持されています。今回の調査で、取引数急増の背景には、auで4月末から6月末の間に実施された割引キャンペーンの存在が挙げられます。このキャンペーンを利用して新しいiPadを購入したことで、中古市場にiPad Air2(au)が多く流通し、中古市場の取引数増加につながったと言えるでしょう。
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3.Androidは安価で充分な機能性を持つOPPO Reno7 Aの取引数が増加
Androidに関する詳しい解説は、こちらをご覧ください。
:https://www.kashi-mo.com/media/215352/
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分析:中古モバイル市場アナリスト 菅野 辰則
今回の調査では、前回の調査(2023年1月~3月)と比較してiPhone・Androidともに取引数が減少する結果となりました。前回の調査では、全体のランキングを通して、最新技術などのハイスペックな性能よりも、必要充分な機能があり、かつ手軽に購入できる価格帯のモデルが支持される傾向が見えましたが、今回の調査でもその傾向に変化は見られませんでした。今回ランキングで上位に入ったiPhone 8は2017年9月発売、iPhone SE(第2世代)は2020年4月発売、iPad Air2は2014年10月発売と決して新しいモデルではありませんが、普段使用するのには不便を感じない充分な機能を持ち合わせています。身の回りの商品の値上げが続く現在では、発売からの年数や最新の機能にこだわらず、自分にとって本当に必要な機能を見極めてスマホやタブレットを購入する「賢い消費」が浸透していると言っても過言ではないかもしれません。
株式会社マーケットエンタープライズ
メディアカンパニー 執行役員
菅野 辰則
ソフトウェア開発会社にて、開発業務からスタートし、新会社設立時のWebマーケティング全般の業務を担った後、2010年にマーケットエンタープライズに入社。当社でWebマーケティングの責任者や経営企画を担当後、現在は、デジタルマーケティング事業の責任者に従事する。膨大なデータの分析・管理能力を活かして、中古モバイル市場の動向を分析する中古モバイル市場アナリストも兼任する。
■調査概要
調査方法:株式会社マーケットエンタープライズが運営するウェブメディア「iPhone格安SIM通信」で提供している中古スマートフォン相場比較サービスを通じて集積されたデータベースより抽出した中古スマートフォンの取引数・価格を集計
調査対象期間:2023年4月1日から2023年6月30日
調査対象市場:ヤフオク!、ムスビー、メルカリ、ラクマ
■運営メディア
iPhone・Wi-Fi・WiMAXの情報をわかりやすく解説
・iPhone 格安SIM通信: https://www.kashi-mo.com/media/
ガジェット・通信ニュース情報をわかりやすく解説
・iPhone 格安SIM通信YouTubeチャンネル
: https://www.youtube.com/channel/UCakZHegYrdh-Y3EasvGf7bw
格安SIM・スマホの通信速度や選び方を解説
・SIMチェンジ: https://simchange.jp/
■株式会社マーケットエンタープライズ
マーケットエンタープライズは、ネット型リユース事業を中心に、メディア事業、モバイル通信事業などを展開し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」をビジョンに掲げ、2006年の設立以来、成長を続けています。2015年6月には東証マザーズに上場。2021年2月に東証一部へ市場変更の後、2022年4月にはプライム市場へ上場しております。ネット型リユース事業では、「高く売れるドットコム」のほか、リユースプラットフォーム「おいくら」や、80か国以上への中古農機具の輸出などで事業拡大を続けており、ネット型リユース事業のサービス利用者は延べ640万人を達成しました。
ウェブサイト:https://www.marketenterprise.co.jp/