2023年9月12日(火)~9月13日(水)に時事通信ホールで開催された「経済安全保障対策会議・展示会ECONOSEC JAPAN 」のカンファレンスに登壇し、ハイパー・セキュア・ネットワーク、ハイパー・セキュア・ストレージ*1の新概念を発表いたしました。
■ECONOSEC JAPANについて
サイバーセキュリティや情報漏えい、不正アクセス対策など、多角的なテーマと最新事例の共有などを通じて産業各界に対する意識啓発や経営戦略における対策検討の促進を図ることを目的に開催されました。完全招待制にて実施された中、官公庁、警察、公安、企業等の安全保障に関心の高い層を中心とし、2日間で685名の来場者を迎えました。
■登壇者プロフィール
青山学院大学卒・同大学院修了(MBA)・東京理科大学大学院(MOT)在学。学部時代はM&Aの長期株価効果(統計学)、院ではESGおよびweb3.0の研究。国際通信・光通信網等のネットワークインフラ・ITコンサルティング企業にて公共・メーカー・通信・金融等への大規模システム導入・提案・起業を経験。社会活動として東日本大震災を支援する過程で「経済的利益と社会的利益を両立する」ビジネスモデルの存在価値を実感し、マイケル・ポーターのCSV(共益価値の創出)戦略を実践するIT企業を2013年に設立。その後web3.0の概念に出会い、CSV実現の鍵になると確信。10年後となる2023年、web3.0 でCSVを実現する Casley Deep Innovationsを創立。
■プレゼン内容
・経済安全保障領域におけるデータの重要性
・新概念:ハイパー・セキュアとは
・秘密分散による最新のデータ保管・連携技術
・弊社製品:furehako(フレハコ)紹介
経済安全保障領域において、データ保護の重要性が増大する中、経済安全保障推進法には「データの保護」、「通信網の強靭化」等はカバーされていない。
一方で、デジタル経済の発展に伴いデータは産業基盤の中心となっており、その保護は待ったなしの状況といえる。
2021年には「包括的データ戦略」が閣議決定され、脱クラウド化が進行するなど、民間企業が率先してデータの規制整備・データガバナンスを行う必要が生じている。
現状のデータ保存・管理には、中央集権的なデータ収集による情報漏えいリスクやデータの検閲などデータガバナンスの観点において様々な課題・リスクが存在する。
それらの課題に対し、新概念ハイパー・セキュアを提案する。
ハイパー・セキュアとは、従来のセキュリティの概念を覆すweb3.0をベースとしたアーキテクチャに、秘密分散や専用設計のハードウェア、ウォレットなどを統合した概念で、ハッキングなどに極めて強い耐性を持つ。
このハイパー・セキュアを採用したネットワークとストレージをハイパー・セキュア・ネットワーク、ハイパー・セキュア・ストレージと定義し、これらを組み合わせで活用することで、既存のデータガバナンスにおける諸課題を解決し、これまでにない安心・安全なデータ保存を実現できる。
当社では、ハイパー・セキュアの概念によって開発した「furehako : フレハコ」を9/1にリリースした。
web3.0による秘密分散技術でハイパー・セキュア・ネットワークとハイパー・セキュア・ストレージで世界初*2の製品となる。ぜひ製品サイトにて確認いただきたい。
製品サイト:https://furehako.jp/
■展示ブース
展示ブースでは、データガバナンスが特に重要と考えられる警察、公共、衛星、科学研究、防衛、ドローンなどの領域・デバイスイメージと、ハイパー・セキュア製品:furehako(フレハコ)を展示いたしました。
お客様のユースケースに合わせ、デモデータを動かしながらHSN/HSSにて通信をP2P/M2M化し、データが断片化、暗号化、分散化、復号化され、ハッシュ値により一意のデータがブロックチェーン上に保管される様子を展示しました。
当日は50を超える企業、団体にご来場いただき、多くのご質問をいただき、盛況のなか閉幕いたしました。
今後も、経済安全保障領域において安心・安全なデータ連携・保存を提供できるよう、ハイパー・セキュアの概念の浸透と、ハイパー・セキュア製品「furehako(フレハコ)」の製品開発及び技術研鑽を重ね、ディープテックによりデータ保護の中心的役割を担うことで社会課題の解決とCSV(Creating Shared Value:共益価値の創造)の実現に邁進して参ります。
【注記】
*1 ハイパー・セキュア・ネットワークとは、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるネットワーク技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによる暗号化、秘密鍵、生体認証、閉域化等と、ハードウェアによるHW Wallet、専用制御ルーター等の組み合わせにより、web3.0 でネットワークを実現することを意味します。
ハイパー・セキュア・ストレージとは、同様に、従来の web2.0 型を前提としたアーキテクチャではなく、web3.0型で実行されるデータ連携・保管のための技術・方式のことです。その構成要素は、ソフトウェアによるP2P/M2M化、断片化、暗号化、分散化、秘密鍵および復号化、非同期化等による機密化、非検閲化、ハッシュ、ブロックチェーンによる真実性保証とトラッキング等と、ハードウェアによるHW Wallet、専用NAS等の組み合わせにより、web3.0 でデータ連携を実現することを意味します。
なお、ハイパー・セキュア・ネットワークおよびハイパー・セキュア・ストレージは、当社が提唱する新しいセキュリティの概念です。両技術の組み合わせにより、管理された特定のハードウェアのみでアプリケーションを実行するなど、ハイパー・セキュアなweb3.0アプリケーションを運用することが可能となります。
*2 当社調べ
●Casley Deep Innovations株式会社について
代表者: 代表取締役 砂川 和雅
本社所在地: 東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー31F
研究所所在地: 東京都文教区本郷(東京大学前)
事業内容:ディープテック領域のシステム開発 / プロダクト開発事業
web3.0、XR、AI、画像解析等、先端技術領域に関する研究開発・コンサルティング等
プロジェクトイネーブルメント®事業
設立日:2023年4月
売上高:12.0億円見込み ※設立初年度予想
URL:https://www.casleydi.co.jp/
<本件に関する報道関係各位からのお問い合わせ先>
Casley Deep Innovations株式会社 PR事務局(株式会社フロントステージ)
中尾・大橋・木村
TEL:03-6804-1751 FAX:03-6804-1752 E-mail: info@frontstage-pr.co.jp