5GやIoTの進展に伴い、オフィスや工場などを仮想空間に再現し、コミュニケーションの活性化、設計や製造プロセスの最適化に取り組む企業が増えています。「Omniverse Enterprise」は、エンドツーエンドの3Dコラボレーションと真に迫るシミュレーションプラットフォームで、あらゆる規模の組織の複雑な3Dデザインワークフローを根本的に変革します。また、チーム、資産、ソフトウェアツールを共有の仮想空間に統合し、多様なワークグループが1つのプロジェクトファイルに対して同時にコラボレーションを行うことができます。
今後ますますビジネスでの活用が見込まれるため、NTTPCは「Omniverse Enterprise」を提供開始することといたしました。
2.「Omniverse Enterprise」の概要
「Omniverse Enterprise」は場所・環境を問わないリアルタイムな共同作業や、NVIDIA RTX GPUにより実現する高精細なシミュレーション・XR機能を提供する仮想空間のための開発プラットフォームです。複数のソフトウェアスイート(※)で作業するグローバルな3Dデザインチームが、共有された仮想空間で、あらゆる端末からリアルタイムに共同で編集できるコラボレーション環境を実現します。汎用的な3DシーンフォーマットであるUniversal Scene Descriptionに対応しているため、異なった3D デザインアプリ間でのデータ互換性を提供します。また、メディア&エンターテイメント、建築デザインのコラボレーションでの活用が期待され、製造業、自動車産業でのデジタルツインの開発のための仮想世界シミュレーションプラットフォームとしても注目されています。
(※)良く使われるアプリケーションソフトウェアや機能的に関連のあるプログラミングソフトウェアを特定用途向けにひとまとめにされたソフトウェアパッケージ
3.NTTPCの取り組み
「Omniverse Enterprise」で共同作業を行うためには、仮想インスタンス(※)を動作させるためのハードウェアや、機器を安定的に運用するためのファシリティも必要となります。NTTPCは、「Omniverse Enterprise」対応GPUサーバをはじめ、データセンターやネットワークに至るまで、それぞれのお客さまに適したインフラをトータルで設計・提供します。
NTTPCはNVIDIA、Omniverse Partner Council Japanのメンバーとして、さまざまな業界のパートナーとともに、AIイノベーション環境「Innovation LAB」において、「Omniverse Enterprise」の検証を実施しています。
<Innovation LAB>
https://www.nttpc.co.jp/innovationlab/
【お問い合せ先】 https://dm.nttpc.co.jp/form/inq_gpu.html
(※)物理的なコンピュータ上で起動され、稼動状態にある、ソフトウェアによって構築された仮想的なコンピュータ
4.GTC 2022への出展
NTTPCでは、2022年3月21日~24日にNVIDIAが開催するGTC 2022に出展いたします。
建設業界向けにBIM(Building Information Modeling)ソリューションを展開しているペーパーレススタジオジャパン株式会社とともに「Omniverseによる建設業界向け3Dデザインコラボレーションの実現に向けて」を紹介いたします。
5.NVIDIAからのコメント
NVIDIAでは、パートナー企業間の連携と普及に向けて、昨年、Omniverse Partner Council Japanを始動しました。その一社として株式会社NTTPCコミュニケーションズ様が「NVIDIA Omniverse Enterprise」を提供されることを嬉しく思います。今後「NVIDIA Omniverse(TM) Enterprise」を様々な分野で展開をしていく上で、強いパートナーシップを推進し、国内で広く活用いただけることを期待しております。
エヌビディア 日本代表 兼 米国本社副社長 大崎真孝