電源いらずの遠隔カメラ撮影が可能に
おいてギガビットイーサネット通信と給電が可能な「ギガビットエクステンダ(以下本製品)」を2023年7月11日(火)より日本国内で正式発売します。
本製品は、1kmまでに延長した同軸ケーブルもしくはツイストペアケーブルの両端にそれぞれ設置すると、それらのケーブルを通して本製品のイーサネットポートに接続されている機器間でのギガビットイーサネット通信が可能になります。さらにPoL(Power Over Link)機能により、遠隔のPoE製品への給電も可能となります。電源なしの遠隔地に監視カメラを設置することや、既設のアナログカメラ用ケーブルを利用してのデジタル化などが可能になります。
主な特長
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1kmまでのギガビットイーサネット通信:イーサネットの制約100mを超えて同軸ケーブルもしくはツイストペアケーブルで、1kmまでのギガビット通信が可能になります。
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1km先への給電(PoL)で電源フリー:監視カメラなどのPoE機器を設置する場所に、本機器用も含めて電源が不要になるため、設置の自由度が増します。また設置コストや設置時間を削減できます。
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既存設備の配線が利用可能:既設のアナログカメラ用の同軸ケーブルやツイストペアケーブルを使っての通信、給電も可能で、導入コストや導入期間を削減し、デジタル化を図ることができます。
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多彩な接続トポロジ:ポイントツーポイント、ライン、スター、リングといった多彩な接続トポロジが可能です。リング接続では経路冗長が可能です(PoL機能は要無効)。
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プラグ&プレイ:設定は、PoL機能を有効/無効にするDIPスイッチのみのため、簡単に動作を開始できます。
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任意のプロトコルに対応: あらゆるイーサネット上のプロトコルの転送が可能です。
主な仕様
項目 |
仕様 |
サイズ |
W23xH101xD115 (mm) |
動作温度範囲 |
-40~60℃ (PoE使用時ディレーティングあり)(*2) |
通信ポート(Ethernet) |
Ethernet x 1 (RJ45) 10/100/1000 Mbps (オートネゴシエーション) |
通信ポート(エクステンダ) |
G.hn x 1 (同軸ケーブル接続用 : BNC(メス)、ツイストペアケーブル接続用 : Push-in端子)(*1) 1Gbps(*2)。AES暗号化。 |
リモート給電能力 |
45W以下(リモートのギガビットエクステンダ消費分(7.5W/台)を含む)(*2) |
PoE |
IEEE 802.3 af/at (*1) |
エクステンダネットワークのトポロジ |
ポイントツーポイント、ライン、スター、リング (*2) |
最大延長距離 |
1km (*2) |
電源ポート |
DC24V x 1 (PoL,PoE未使用時)、DC48V (PoLまたはPoE使用時) |
(*1)同軸ケーブル接続用、ツイストペアケーブル接続用の2種類があり、それぞれPoE接続可能かどうかでさらに2種類があり、計4品番の機種がございます。
(*2)実際の接続構成で制限内容が変わります。詳細は「設置ガイド」をご覧ください。
フエニックス・コンタクトは、今後もお客様のニーズを先取りする革新的な製品ラインアップにより、
省工数化、省スペース化、デジタル化時代に対応するお客様のIoT化促進に貢献します。
詳細情報・ダウンロード
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ニュースページ:https://www.phoenixcontact.co.jp/extender-g(フライヤ・設置ガイド)
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製品ページ : https://www.phoenixcontact.com/ja-jp/gigabit-ethernet-extenders(製品仕様)
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リリース(PDF):https://prtimes.jp/a/?f=d28451-31-4cf6c4a1d1a16b168f1167b6452d2986.pdf
フエニックス・コンタクト株式会社について
世界55か国以上の海外支社を展開し、従業員20,300人以上、創業100年以上の歴史を持つドイツの産業用接続機器、制御製品および通信機器のマーケットリーダー、フエニックス・コンタクト社の日本法人。日本国内では本社(神奈川県横浜市)をはじめ11拠点、および配送センター(神奈川県大和市)を通じ、DINレール搭載用端子台・プリント基板用端子台・産業用コネクタなどの接続機器や、信号変換器・電源・リレーを中心とする電子機器、サージ保護機器、および産業用ネットワーク機器など10万点以上におよぶ製品の販売およびカスタマーサービスを行う。詳細はHPをご覧ください。https://www.phoenixcontact.co.jp