パナソニック インダストリー株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役 社長執行役員・CEO:坂本真治、以下、パナソニック インダストリー)は、業界最高(※1)のモーション性能〔1〕を実現し、業界で初めて熟練者を超える緻密な調整をAIが自動で行なうサーボシステム「MINAS(ミナス)A7ファミリー」を製品化。2024年1月より日本国内で発売を開始し、順次グローバルに展開します。
サーボモータの自動調整技術が進化する一方、半導体製造装置や電子部品実装機など超精密な位置決め性能が求められる装置に対しては、従来の自動調整では満足した結果を得ることができず、いまだ熟練者と呼ばれるエンジニアの高度な手動調整技術が必要とされています。
本製品は、AI技術の活用により、この熟練者による緻密な調整作業を自動化。位置決め性能の指標となる位置決め整定時間〔2〕を対熟練者比で45%削減(※3)、また、調整にかかる作業時間を90%以上(※4)削減します。
また、サーボシステムの基本性能である速度応答周波数〔3〕はパナソニック インダストリー従来比1.25倍(※5)で業界最高(※1)4.0 kHz以上、エンコーダ分解能〔4〕は業界最高(※1)の27 bit(1億3421万7728パルス/回転)を実現しました。
パナソニック インダストリーは、お客様の装置性能の向上、および熟練者に依存しない生産現場の実現に寄与するとともに、装置で製造される製品の品質不良による廃棄ロスの削減と、装置タクトタイム〔5〕の短縮で、製造現場における環境負荷の低減に貢献します。
<特長>
1. 業界初(※2)、AI搭載のサーボシステムを商品化。匠を超えた緻密な自動調整を実現し作業時間を90%削減
2. 業界最高(※1)のモーション性能を実現
3. 用途最適サーボアンプにより高精度制御を簡単に実現
※1:2023年9月13日現在、サーボモータ(出力 200 W)とサーボアンプ(出力 200 W)として。パナソニック インダストリー調べ。
※2:2023年9月13日現在、汎用サーボシステムの商品化において。パナソニック インダストリー調べ。
※3:パナソニック インダストリー実験環境による測定。位置偏差が所定の整定幅に収束するまでの整定時間を測定。
※4:パナソニック インダストリー実験環境による測定。位置偏差が所定の整定幅に収束するまでの調整作業時間を測定。
※5:パナソニック インダストリー従来品MINAS A6シリーズ サーボモータ(出力200 W)との比較。パナソニック インダストリー調べ。
【用語説明】
〔1〕モーション性能
サーボシステムの評価指標となる応答性や位置決め精度に関する性能。一般的に速度応答周波数で評価され、エンコーダ分解能などの基本仕様が速度応答周波数に起因する要素となる。
〔2〕位置決め整定時間
位置決め指令が完了してから、要求精度の位置に到着するまでの時間。
〔3〕速度応答周波数
モータが与えられた速度指令にどれくらい迅速に応答できるかを示す指標。数値が大きいほど、モータの制御性能が高い。
〔4〕エンコーダ分解能
モータ1回転あたりのパルス数。数値が大きいほど、エンコーダの精度が高い。
〔5〕タクトタイム
一つの製品を製造するのに必要な目安の時間。1日の定時稼働時間(稼働時間から休憩時間などを引いた時間)÷1日の生産必要数で表される。
全文は以下プレスリリースをご覧ください。
▼[プレスリリース]業界初AI搭載サーボシステムを商品化、人の作業時間を9割削減(2023年9月13日)
https://news.panasonic.com/jp/press/jn230913-2
<関連情報>
・商品の詳細情報
https://ac-blog.panasonic.co.jp/ja/motor/fa-motor/ac-servo/a7/special/top
・商品のお問い合わせ先
https://ac-blog.panasonic.co.jp/ja/motor/fa-motor/ac-servo/a7/inquiry
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