自社データセンター内にOracle Dedicated Region Cloud@Customerを導入し、ミッション・クリティカルなサービス運用基盤をセキュアなクラウド・アーキテクチャ上に移行
News Release
野村総合研究所、投資信託窓販向けソリューション「BESTWAY」をOracle Cloud Infrastructureで稼働開始し、デジタル・トランスフォーメーションを加速
自社データセンター内にOracle Dedicated Region Cloud@Customerを導入し、ミッション・クリティカルなサービス運用基盤をセキュアなクラウド・アーキテクチャ上に移行
2021年11月5日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:此本 臣吾、以下 NRI)が、自社データセンター内に導入した「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」上に、同社の投資信託の窓販業務ソリューションである「BESTWAY」を移行し、2021年7月より稼働開始したことを発表します。「BESTWAY」は、銀行での投資信託の販売を総合サポートする共同利用型システムで、大手銀行や信託銀行、地方銀行、第二地方銀行などの銀行、および生損保・投信会社など110社以上に採用されている、ミッション・クリティカルな金融SaaSです。
NRIは、金融、小売、流通など様々な業種向けに展開するミッション・クリティカルかつ大規模なビジネス・プラットフォームの運用クラウド環境として、「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を自社データセンターに導入しNRI自社統制下での運用を開始しています。NRIは第1フェーズとして、「BESTWAY」を従来の自社プライベートクラウド内専用環境から「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」への移行を実施し、2021年7月から稼働を開始しました。
「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」は、「Oracle Exadata Cloud Service」を含むオラクルのパブリック・クラウド・サービスの完全なポートフォリオを顧客のデータセンターで利用可能なマネージド・クラウド・リージョンを提供するものです。性能、セキュリティ、拡張性に優れ、広帯域かつ低レイテンシの高速ネットワークを有する「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を顧客センターで利用することができ、「OCI」上の「Oracle Exadata Cloud Service」は「Oracle Exadata Database Machine」と同等の機能を提供し、クラウド・サービスとして利用が可能です。
「BESTWAY」は「Oracle Exadata Cloud Service」などの「OCI」に移行することで、従来環境よりも優れた性能、高可用性や暗号化などのセキュリティレベルの維持、ビジネスや顧客ニーズに合わせたシームレスな拡張等のアジリティの向上が実現できます。また、NRI自社のデータセンター内で「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を利用することで、NRIがこれまでSOC2やFISC等を基準に金融業界向けに整備してきた自社の高度な統制の下での管理を維持し、アプリケーション・レイテンシに関する厳しい要件も満たすことができます。
「BESTWAY」での「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」への移行に伴い、「Oracle Exadata Database Machine」から「Oracle Exadata Cloud Service」にワークロードの移行が必要でしたが「Oracle Database」関連のアーキテクチャ変更を行うことなく移行することができ、今後の移行プロジェクト期間短縮が可能となりました。また、「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」にはオラクルが第2世代パブリック・クラウドで提供するパブリック・クラウド・リージョンと同様のサービスが提供されるため、今後の新サービス追加時のリードタイムを大幅に短縮可能となります。
さらに「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」への移行により、自社プライベートクラウドの運用、保守等のリソースを、デジタル・トランスフォーメーションなどの戦略領域に投入可能となります。NRIは、ローコード開発の「Oracle Application Express(APEX)」によるアプリケーション開発手法の研究、コンテナ技術を活用したアプリケーション基盤によるライフサイクルの改善といった新技術の導入を行い、ビジネスニーズの変化に迅速に対応していきます。
株式会社野村総合研究所のコメント
「『Oracle Dedicated Region Cloud@Customer』の活用により、当社が提供するBESTWAYは、これまでのSOC2やFISC等を基準に整備してきた高度な金融統制を維持しつつクラウド・アーキテクチャへのスムーズな移行が可能となりました。さらにオラクルが提供する多くのクラウド・サービスやツールの活用により、これからも顧客およびNRIの金融サービスのさらなるビジネス価値向上に寄与いたします。」
株式会社野村総合研究所 執行役員 金融ソリューション事業本部長
小池 裕 氏
オラクルのコメント
「金融業界ほど発展が早く、規制やセキュリティ、スピードが求められる業界はありません。NRIは、『Oracle Dedicated Region Cloud@Customer』を活用することで、厳格なコントロールとガバナンスを維持しながら、顧客に提供するビジネス価値のレベルをこれまで以上に迅速かつ容易に向上させることができます。オラクルのハイブリッド・クラウド戦略は、お客様が必要とする場所にデータやサービスを置いておくことを可能にし、日本やアジア太平洋地域だけでなく、世界中のお客様に支持されています。」
オラクル・コーポレーション
Oracle Cloud Infrastructure担当エグゼクティブ・バイスプレジデント
クレイ・マグワイク(Clay Magouyrk)
参考リンク
・株式会社野村総合研究所 https://www.nri.com/jp
・BESTWAY https://www.nri.com/jp/service/solution/fis/bestway_jj
・Oracle Cloud Infrastructure https://www.oracle.com/jp/cloud/
・Oracle Dedicated Region Cloud@Customer https://www.oracle.com/jp/cloud/cloud-at-customer/dedicated-region/
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
オラクルについて
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