12月13日には和洋九段女子中学校高等学校(東京都千代田区)で開催し、高校1、2年生計約140人が参加しました。はじめに神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部・教育イノベーション研究センター長の石井雅章教授は「SDGsのゴールを示す17のアイコンはよく知られています。しかし、17のゴールの先には169の具体的なターゲットと進捗状況を測るための231の指標が設定」されていることを説明。SDGsが示されている『2030アジェンダ』には「持続可能な世界の実現には、現状を手直しするのではなく、社会の仕組みや人間と自然などの関係性を新たなものに変容させる必要性が強調されています」と述べました。
ファーウェイ・ジャパン パブリック&インダストリアルリレーションシップ部長の郭宇(かく・たかし)は、使用済み携帯電話を活用した熱帯雨林の保護活動や中国での遠隔医療など、ファーウェイがSDGsの実現のためにICT(情報通信技術)を活用している例を、動画などを交えて紹介しました。
和洋九段女子中学校高等学校は授業のほか、修学旅行などさまざまな学校行事を通してSDGsを学んでいます。2人の話の後、生徒からは「バーチャル空間でAI(人工知能)が授業をする仕組みをつくり、双方向で高度な教育ができれば、教育の格差を小さくすることができると思います」という意見が出ました。石井教授は「より良い学びには学習環境を意識することが大切。単なるオンライン教育ではなく、バーチャル空間を活用して、相互にコミュニケーションを取りながら学びを実現するアイデア。とてもよく考えられています」と高く評価しました。
別の生徒は「自転車の自動運転が実現できたら」という提案をしました。「お年寄りたちが買い物に行くのに便利になるし、自動車より環境にもやさしくなります。荷物が大きくて運べないなら、お店で商品を確認して家に帰って通信販売で購入することもできます」。これに対し、郭は「お年寄りに対するやさしい気持ちと技術を組み合わせたすばらしいアイデアです」とコメントしました。
出張授業は同校以外に、SDGsの学習に取り組んでいる次の学校で開催します(順不同)。東京女子学園高等学校、都立武蔵高等学校、ドルトン東京学園中等部、晃華学園中学校高等学校
ファーウェイがめざしているのは、あらゆる人、家庭、組織にデジタル化の恩恵を届けることです。世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)の山頂部や熱帯のジャングル、アフリカ大陸、北極圏など、さまざまな地域で通信網を整備し「だれ一人、取り残さない」というSDGsの原則を推進しています。日本でも大学生向けICT人材育成プログラムや中学生、高校生向けのICT授業に取り組んでいます。
ファーウェイ・ジャパンは、高校生がSDGs実現に向けたアイデアやアクションのプランを発表するSDGs Quest みらい甲子園首都圏大会(https://sdgs.ac/)を特別協賛しています。大会に寄せられる高校生たちの提案を通じて、地域や日本がよりよくなればと期待しています。大会の概要は次の通りです。
■日 程 2022年1月10日 プラン提出締め切り
2022年3月26日 首都圏大会ファイナル
■主 催 SDGs Quest みらい甲子園首都圏大会実行委員会
■共 催 朝日新聞社メディアビジネス局
■後 援 国連広報センター、ジャパンSDGsアクション推進協議会、千葉県、埼玉県、神奈川県、埼玉県教育委員会、神奈川県教育委員会、八王子市教育委員会、横浜市教育委員会、一般財団法人 東京私立中学高等学校協会、JICA東京、JICA横浜