「ピッコネ®」は、顔認証ソリューションだけでなく予約管理機能をはじめ、APIによる様々なサービス連携やカスタマイズが可能なサービスです。後付け型スマートロック「Akerun(※1)」、顔認証デバイス「kaopa(※2)」と「MyAnchor®(※3)」をデータ連携させ、顔情報のみで時間単位の会議室の予約やスマートロックと連携したドア解錠を実現しています。
フォトシンスと凸版印刷、トライバルは、2021年9月より顔認証を活用したサービス開発で協業しており(※4)、「生活者が個人情報を自らの意思でコントロールできる世界の実現を目指す」ことを目的に、各社の技術・ノウハウを結集し、個人情報保護・認証機能連携サービスの開発を中心に活動してきました。このたび、各社のソリューション結集し、本サービス開発の運びとなりました。
<「ピッコネ®」の活用の様子 ©TOPPAN INC.>
■ 開発の背景
生体認証システムは、人が生来持っている身体的な特徴(指紋、眼球の虹彩、声など)をもとに、本人を特定するシステムです。生体認証は人がそれぞれにもつ唯一無二の情報のため、偽造が難しく、セキュリティレベルが非常に高いといわれています。生体認証システムのうち特に「顔認証システム」は、指紋などとは異なり、認証した人が誰であるか管理者がすぐに認識できるなどのメリットがあります。
近年、デジタル化が加速する中、セキュリティレベルの高い顔認証システムはオフィスビルの入退室管理や、空港における本人確認などに広く使われるようになるなど、世界的にも顔認証の市場は急速に拡大しており、2020年に38億米ドルの規模に達しました。今後、市場は2021年から2026年の間に17.2%のCAGRで成長すると予想されています(※5)。
またこのような市場トレンドを受け、より一層のセキュリティ対策が求められている企業のオフィスや会議室などのスペース管理において、生体認証システムを導入する事例は増加しています。
このたび、フォトシンス、凸版印刷、トライバルが開発した「ピッコネ®」は、生活者主権の情報流通管理プラットフォーム「MyAnchor®」とスマートロックを活用したクラウド型IoTサービス「Akerun」・顔認証デバイス「kaopa」とのセキュアなデータ連携により、顔情報のみでの手ぶらチェックインによる時間単位のスペース利用が可能となります。また、利用者自らが顔登録することができるため、管理者の登録や確認業務が大幅削減できるなど、導入企業のコスト削減にも貢献します。
■ 「ピッコネ®」の特徴
・認証率99.8%の高精度な顔認証システムを実現
非接触での顔パス解錠に加え、マスクをつけた認証も可能な、認証率99.8%の高精度な顔認証システムを実現します。
・スマホ・PC両方から気軽に手軽な顔登録が可能
顔認証に必要な顔画像は、PCのほか専用アプリを利用することによりスマホからも手軽に顔登録することが可能です。
・実績のある法人向けスマートロック「Akerun」との連携
累計導入社数7,000社以上の実績があるスマートロック「Akerun」と連携し、簡単に顔認証によるドア解錠が可能。予約からチェックイン、チェックアウトまで安定的かつシームレスな利用体験を提供します。
・様々なサービス連携・カスタマイズ可能
ドア解錠だけでなく、APIによるサービス連携・カスタマイズが可能です。例えば、会議スペースの空き状況・予約システムなどをカスタマイズできるなど、顔認証サービスだけでなく様々な機能追加により、オフィスのDX化をサポートします。
■ 各社の役割と、各社が提供する商材・サービスについて
・フォトシンス:導入実績が豊富なスマートロックを活用したIoTサービス「Akerun」の連携および販売経路の開拓
【「Akerun」について】
「Akerun」は利便性やセキュリティを向上する、累計導入実績7,000社超の法人向けスマートロックです。企業の規模や業種を問わない豊富な導入実績を持ち、入退室管理を軸にオフィスや施設における勤怠管理、会員管理、予約管理などの様々な空間管理の課題を解決します。
https://akerun.com/
・凸版印刷:本協業のとりまとめおよび「MyAnchor®」の連携、販売経路の開拓
【「MyAnchor®」について】
価値のあるサービス利用に必要なパーソナル情報を、生活者主体で流通管理できるプラットフォーム。凸版印刷は本サービスを中心に、現実空間および仮想空間の両面から様々なサービスにおける事業展開をはかります。
・TRIBAWL(トライバル):驚きのサイズ2.8インチ顔認証端末「kaopa」とデジタルコネクトプラットフォームの開発
【「kaopa デジタルコネクトプラットフォーム」について】
「kaopa」は業界最小クラスの2.8インチPadに顔認証エンジンを搭載したAIOTデバイスです。顔パスによるセキュリティの強化や手ぶら解錠による利便性の向上、またコスト削減の面でもカードキーの物理的な管理業務を軽減し企業の課題解決をサポートします。さらに、「kaopa」端末とクラウド連携する「kaopa」デジタルコネクトプラットフォームを利用し、入退室管理、予約管理などのサービスを提供予定です。現在、大手シェアオフィスにも採用されている本製品は、今後もスマートオフィスに欠かせないIoTデバイス&プラットフォームとして事業を展開します。
今回は、「kaopa」プラットフォームのAPI Connect機能を利用して「MyAnchor®」、「Akerun」と連携し、「ピッコネ®」を提供します。
https://tribawl.com/news/kaopa/
■ 価格
対象となる施設の構造・仕様により導入要件を検討。コンサルティングのうえ個別の見積もりを算出します。
■ 今後の目標
凸版印刷は、「ピッコネ®」の拡販を進め、2025年度までに関連事業も含め5億円の売上を目指します。
フォトシンス、凸版印刷、トライバルは、「ピッコネ®」を軸とし、各社の技術・知見を融合することで、より便利で安全な入退室管理、および本人認証や個人の情報管理の仕組みづくりを共同で推進し、生活者が自らの意志で個人情報を安心・安全にコントロールできる世界の実現を目指します。
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■ 凸版印刷株式会社について
本社:東京都文京区 1-3-3
代表取締役社長:麿 秀晴
事業内容:凸版印刷は 1900 年の創業以来、「印刷テクノロジー」をベースに「情報コミュニケーション事業分野」、「生活・産業事業分野」および「エレクトロニクス事業分野」の 3 分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。
公式ホームページ:https://www.toppan.co.jp/
■ TRIBAWL株式会社について
本社:東京都千代田区丸の内2丁目6−1 丸の内パークビルディング8階
設立:2021年7月
代表取締役社長:田中 清貴
事業内容:人間の五感にあたる各種技術(目にあたる画像解析・耳にあたる音声解析、口にあたる自然会話技術、体にあたるロボティクス・各種センシングテクノロジー)を活用し、より暮らしやすい社会の実現を目指したソリューションの企画・実践をしています。
公式ホームページ:https://tribawl.com/
■ 株式会社 Photosynth について
本社:東京都港区芝 5-29-11 G-BASE田町 15階
設立:2014年9月
代表取締役社長:河瀬 航大
事業内容:「つながるモノづくりで感動体験を未来に組み込む」をミッションに掲げ、既存のドアに後付けでクラウド管理できる「Akerun入退室管理システム」などの Akerunブランドのクラウド型 IoT サービスを提供しています。事業を通じたキーレス社会の実現により、さまざまな業種、業態、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援します。
サービスホームページ:https://akerun.com/
企業ホームページ:https://photosynth.co.jp/
※1:https://akerun.com/
※2:https://tribawl.com/news/kaopa/
※3:「My Anchor®」:凸版印刷が提供する個人の情報開示・非開示意志の下にパーソナル情報の統合管理が可能な生活者主体の個人情報管理プラットフォーム
※4:「凸版印刷とAWL、フォトシンス、グローリー、顔認証を活用したサービス開発で協業」(21/9/27)
https://www.toppan.co.jp/news/2021/09/newsrelease210927_1.html
※5:「顔認証市場、2021年から2026年の間に17.2%のCAGRで成長見込み」(21/11/30)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001854.000071640.html
*「Akerun」は、株式会社Photosynthの登録商標です。
* 「kaopa」は、TRIBAWL株式会社の登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。