通信・インターネット
/NTT西日本グループとugoがビル管理業務のスマート化をめざす実証実験を開始
インテリジェント ウェイブ/「Inter BEE 2023」に出展、IP伝送の品質維持に必要なソリューションを出展します。
本展示会にて、IWIは「EoM」(IPフロー監視ソリューション)をはじめ、「EoM Smart Orchestrator」(放送システム全体の統合監視・運用自動化ソリューション) 、「EoM Transmission Fault Generator」(パケット障害発生装置)などのIP伝送の品質維持に必要なソリューションや、映像データとテキスト、センサー等のデータを組み合せてリアルタイムな複合分析を実現できるソリューション「AIMD (Analyze Intelligence in Media Data)」を出展します。是非この機会にIWIのブースへお越しください。
【開催概要】
名称:Inter BEE 2023
主催:一般社団法人 電子情報技術産業協会
開催期間:2023年11月15日(水)~2023年11月17日(金)
開催場所:幕張メッセ
Inter BEE イベントトップページ: https://www.inter-bee.com/ja/
【IWI出展について】
出展場所:映像制作/放送関連機材部門 | ホール6 | 小間番号 6211
出展ページ(近日公開予定):
https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/exhibitor_info/detail/detail.html?id=333
出展製品:
■EoM(IPフロー監視ソリューション)
拠点間を流れるIPフローの通信状況をリアルタイムに監視および可視化する製品です。放送のIP化において標準規格となっている SMPTE ST2110、ST2022 をはじめとした主要なデータ種別に対応しており、障害時の原因把握やリアルタイムでのデータ分析と可視化を実現することで、IP 化された放送システムの運用コストの大幅な削減に貢献します。
製品ページ:https://www.iwi.co.jp/products/broadcasting/eom.html
■EoM Smart Orchestrator(放送システム全体の統合監視・運用自動化ソリューション)
放送IPシステム全体を俯瞰した統合監視・管理システムです。EoMと併用することで、システム全体を俯瞰した監視・運用が可能となるだけでなく、問題発生時にはEoMにより、ネットワーク上のデバイスと紐づけられたIPフロー監視が可能となります。
製品ページ:https://www.iwi.co.jp/products/broadcasting/eom-smartorchestrator.html
■EoM Transmission Fault Generator(パケット障害発生装置)
IPネットワーク上で障害を疑似的に発生させることで、起こりうる問題を事前に検証することができます。放送機器間の高精度な同期等の高い要件が存在する放送IPネットワークにおいて問題となる遅延等の障害を、ユーザが意図したとおりに発生させることで、システムの事前評価による品質の向上を実現可能です。
製品ページ:https://www.iwi.co.jp/products/broadcasting/eom-tfg.html
■AIMD (Analyze Intelligence in Media Data)
映像や音声、テキストデータなど様々なデータをリアルタイムで複合分析できるメディアデータ分析ソリューションです。
FPGA(Field Programmable Gate Array)による並列処理や高スループットといった特徴を最大限に活かし、複数の高精細映像ストリームをリアルタイムに分析することが可能です。AIモデルの作成後はロケーションに合わせたビジネスロジックをGUI上の設定で作成できる汎用的なプラットフォーム製品で、必要最低限の開発で分析を始めることができます。
製品ページ:https://www.iwi.co.jp/products/all/aimd.html
【株式会社インテリジェント ウェイブ(IWI)について】
IWIは、決済、金融、セキュリティ分野を含む、企業のビジネスリライアビリティ(※) を支えるITサービス会社です。
ペイメント決済システムにおけるオンラインネットワーク基盤のシステム構築を中心に、証券市場向け超高速株価情報システムなど、金融業界向けの大量データをリアルタイムかつ正確に処理するシステムの開発・構築・保守を手がけ、国内における高いシェアを獲得しています。また自社開発の内部情報漏洩対策製品をはじめ、海外の先進的なソリューションを国内に紹介普及させていく情報セキュリティ対策事業も、その領域を大幅に拡大させています。
「次代の情報化社会の安全性と利便性を創出する」を経営理念に、高速、安全、高品質で利便性の高いIT基盤を提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援しています。https://www.iwi.co.jp
※ビジネスリライアビリティ:顧客事業の信頼性および当社事業の信頼性を高め続けること (当社の造語)
【本件に関するお問合せ先】
株式会社インテリジェント ウェイブ
・EoM関連のお問合せ:eom@iwi.co.jp
・AIMD関連のお問合せ:aimd@iwi.co.jp
ugo/NTT西日本グループとugoがビル管理業務のスマート化をめざす実証実験を開始~異なる役割を担うロボットたちが「共調」して働く新しい世界~
図 異なる役割を担うロボットたちが「共調」して働くイメージ
NTT西日本グループは、労働人口減少が深刻な社会課題となる中、生活を担う産業の人材不足の解消に向けて、ロボットを安心安全に遠隔操作、監視するための次世代Wi-Fiサービス、クラウド基盤やサポートサービスの検討を行い、建設現場などで実証実験に取り組んできました。また、テルウェル西日本は、ビル向けの清掃ロボットソリューションをこれまでに1,000台以上導入しており、ビル清掃分野において高い実績を有しています。ugoは、人とロボットの融合によるサスティナブルなワークスタイルを提供するロボティクス・ソリューション・カンパニーです。人型の業務DXロボットにより、オフィスビルや商業施設、データセンターやプラントなどにおけるビル警備・点検等を行い、幅広い導入実績を有しています。
この度、3社は社会課題の解決にオープンイノベーションで取り組むことに合意し、ビル管理業務における共同実証実験を開始することとしました。
1. 背景・目的
清掃や警備などのビル管理業界は、他業界と比較して、いまだに人間の労働力に依存している部分が多く、慢性的な人材不足及び高齢化が大きな課題として挙げられています。それらの課題を受け、清掃ロボットや警備ロボットの導入によるDXに業界全体として取り組んでいます。
しかしながら、各分野の単機能のロボットが個々に導入され、それぞれのロボットの相乗効果を得るための効率化は図られていないのが現状でした。
今回の実証実験では、複数のサービスロボット導入がスタンダードになる時代を見据え、ugoの「ロボットハードウェア機能」、NTT西日本グループの「ロボットサービス・地図シェアリング技術」を組み合わせ、より効率的なビル管理の実現をめざします。
2. 実証実験の内容
実施内容 |
異なる機能を持つロボットが、データ連携により、同一空間にて共調して動くことを検証。 1.清掃ロボットと清掃員がプラットフォームを通じて、清浄度データを受信し、清掃活動を実施。 2.マルチユースな点検・警備ロボットが施設内の巡回警備、消防、照明設備点検、紛失物確認等の複数業務しながら、環境センサーで清浄度を測定。 |
実施期間 |
2023年11月20日(月) ~ 2023年11月27日(月) |
実施場所 |
NTT西日本 :大阪市都島区東野田町4丁目15-82 QUINTBRIDGE / i-CAMPUS テルウェル西日本:大阪市中央区森ノ宮中央1丁目7番12号 本社ビル |
実施ロボット |
清掃ロボット : Rulo Biz※1 点検警備ロボット : ugo Pro※2、ugo mini※3 |
役割分担 |
NTT西日本・テルウェル西日本 : 地図シェアリング技術の提供 ・NTT西日本とテルウェル西日本が共同で検討を進めている技術であり、フロア等の空間データから、各ロボットの仕様に合わせた地図を作成・配信する事が可能 テルウェル西日本 : ロボ★メンの提供 ・清掃スケジュールの設定や機器管理をクラウド管理にする事でより簡単に行えるようにし、現場(整備員)の負荷低減を実現するサービス ugo : ugo Platformの提供 ・複数台のロボット連携のほか、業務システム、IoTデバイス等と連携し、現場業務の自動化・DX化を実現するシステム |
実験詳細 |
上記3種のロボットの走行データ取得、連携を実施し、最適な業務フローの構築を実施。 |
3. 今後について
NTT西日本グループとugoは、この実証実験を通じて、ビル管理業界が直面する人材不足やDXの遅れといった課題に挑みます。異なる種類や多様な機能を具備するロボットが一つのプラットフォームで繋がり、共調することによって、新たなサービスの展開をめざします。
また、今回の実証実験での成果やノウハウについては、同様の課題を抱える業界や分野への展開も検討し、日本の人材不足の解消と社会のスマート化の推進をめざします。
4. その他
地図シェアリング技術については、下記展示会でも出展を予定しています。
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NTT R&D FORUM 2023
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会 期:2023年11月14日(火)〜17日(金)
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会 場:NTT武蔵野研究開発センタ
※1 Rulo Biz オフィスや店舗の細かな清掃を人に代わってまかせられるロボット掃除機
※2 ugo Pro オフィスビルの警備や設備点検など複数業務が自らフロア移動を行いながらできる点検警備ロボット
※3 ugo mini セキュリティルームや開閉が困難な扉の部屋など、ロボットが入れない空間に常駐させる点検警備ロボット
JTOWER/JTOWER、「IOWN Global Forum」へ参加
インフラシェアリング事業者として次世代通信基盤の実現に貢献
5G、6Gへと通信技術が進展していく中、社会の情報化は更に加速し、コミュニケーションインフラが扱う情報量は今後も飛躍的に増加していくことが予想されています。そのため情報通信システムには、さらなる伝送能力の拡大や処理能力の高速化が求められ、それに伴うエネルギー消費の増大も懸念されています。モバイル通信においても、より多くの基地局をより効率的に構築し、運用していくことが求められます。
IOWN構想は、こうした課題に対し、光通信技術を軸とした「オールフォトニクス・ネットワーク」による次世代情報通信基盤により、大容量かつ高速、低遅延という高いネットワーク品質とともに、消費電力の大幅な削減を実現する、新たな通信基盤の実現を目指しています。
IOWN Global Forumは、様々な専門領域をもつ幅広い業界から参加パートナーを募り、IOWN 構想の実現・普及を促進していくこととしています。
JTOWERは、独自開発の共用装置により2014年に屋内インフラシェアリング・ソリューションの商用サービスを開始しました。2020年には業界に先駆けて5Gに対応する共用装置の開発を完了したほか、現在は5Gミリ波に対応する共用無線機の開発を進めています。こうした無線通信の分野におけるシェアリングの高度化についても積極的に推進し、事業化を進めることで、新たな通信技術・ソリューションの普及促進に貢献してまいりました。
このたびのIOWN Global Forumへの参加を機に、特にインフラシェアリングの領域で、基地局装置等の共用化に関する仕様策定や標準化に向けた提言等を通じて、IOWN構想の実現に貢献してまいります。
JTOWERは、「日本から、世界最先端のインフラシェアリングを。」というビジョンのもと、世界でも高い品質を誇る日本の通信業界において培ってきた技術、サービス品質、ビジネスモデルをさらに磨き上げ、社会のデジタル化に貢献してまいります。
【JTOWERについて】
株式会社JTOWERは、国内初のインフラシェアリング会社として2012年6月に設立。建物内の携帯電話の設備を一本化する屋内インフラシェアリング・ソリューションを主軸に、屋外では郊外・地方エリアをカバーするタワーシェアリング、都市部を中心とした多機能型ポールなど事業領域を拡大。「日本から、世界最先端のインフラシェアリングを。」というビジョンのもと、未来に向けた幅広いサービスを展開しています。
<会社概要>
称号 :株式会社JTOWER(ジェイタワー)
設立:2012年6月
本社所在地:東京都港区南青山2-2-3
代表取締役社長:田中 敦史
URL :https://www.jtower.co.jp/
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JTOWERでは、当社の事業の推進に一緒に取り組んでいただける人材を積極的に採用しています。ご応募お待ちしております。募集要項・応募フォームはこちら(https://www.jtower.co.jp/recruit)
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/【11/15】立命館・玉川学園事例紹介「AI×防犯カメラ」で実現するキャンパスDXに関するオンラインウェビナーを開催
ナノブリッジ・セミコンダクター/フィンフェット世代の半導体を用いた耐放射線FPGAを実証
電子機器の放射線耐性向上や消費電力削減に有用な国産半導体技術であるNanoBridge(R)(ナノブリッジ)技術を保有するナノブリッジ・セミコンダクター株式会社(注1、以下 NBS)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(注2、英: Japan Aerospace Exploration Agency、以下 JAXA)と共同で、フィンフェット世代(注3)の半導体を用いた耐放射線ナノブリッジFPGA(NBFPGA)(注4)を開発し、その基本動作を実証しました。
NBSは、2019年9月にNECの研究者が設立したベンチャー企業です。NanoBridgeは、固体電解質中の金属原子の析出・溶解を印加電圧により制御し、LSI(大規模集積回路)の配線間にナノメートルサイズの金属架橋(ブリッジ)を生成・消滅してスイッチのオン・オフ状態を実現する技術です。繰り返し回路の書き換えが可能で、オン・オフ状態の維持に電力が不要(不揮発性)のため、低消費電力かつ高い放射線耐性と温度耐性を有しており、製造後に回路の再構成が可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)やメモリに最適な技術として注目されています。今後、航空宇宙向けの用途や、低消費電力な用途におけるグリーンイノベーションとして期待されています。
NBSは従来からNanoBridgeの事業化(注5)を進めてきましたが、このたび航空宇宙や通信インフラなど耐放射線性が必須とされる領域で、より大規模な情報処理が可能となる、フィンフェット世代の半導体へのNanoBridge適用技術を開発し、小規模のNanoBridgeFPGAチップを試作、その基本動作を実証しました。微細化した半導体デバイスの耐放射線性を高めるため、JAXAの開発したRHBD技術(注6)を導入し、半導体回路部の耐放射線特性を向上しました。NanoBridge技術とRHBD技術を組み合わせることで、優れた耐放射線性を有するNBFPGAを実現可能となります。今後、開発した技術を元により大規模なNBFPGAを開発し、航空宇宙向けや自動車など国内外の製造業向けに幅広くNanoBridge事業の展開を目指します。
開発した技術の詳細は2023年10月16日~17日に茨城県つくば市で開催されたThe Microelectronics Workshop(MEWS36)にて発表しました。
(プログラム:https://ssl.tksc.jaxa.jp/mews/jp/index.html?top)
本成果は、文部科学省の委託事業「衛星のデジタル化に向けた革新的FPGAの研究開発」により得られたものです。JAXAからNBSへの研究開発委託により、実施されました。
NBSでは、NanoBridgeの可能性を更に広げるための、半導体デバイス/回路の研究者、およびエンジニアの採用を進めています。
(コンタクト先:https://nanobridgesemi.com/?page_id=463)
<技術背景>
宇宙空間では、宇宙からの強い放射線に直接曝されるため、電子回路にとって過酷な環境です。特に問題となるのが、半導体部品の誤動作(注6)です。現在、国内で製造されている大・中型の人工衛星の中核部品として用いられる高い放射線耐性を持つ高機能LSIの大半は、海外からの輸入であり、経済安全保障の観点から、国産化が望まれています。
NanoBridgeFPGA(NBFPGA)は、きわめて高い放射線耐性をもつ論理集積回路であり、その基盤技術は革新的衛星技術実証1号機小型実証衛星1号機(RAPIS-1)(注7)において実証され、開発体制は実用段階に移行しています。今回の開発によって、より微細化した世代の半導体にもナノブリッジが適用できるようになるため、より大規模なNBFPGAを提供することが可能になります。
以上
(注1) 本社:茨城県つくば市、代表取締役:杉林直彦
(注2) 本部:東京都調布市、理事長:山川宏
(注3) フィンフェット(Fin Field-Effect Transistor:FinFET)とは、チャネルを三次元化したMOSFETです。チャネルの形状が魚の「ひれ」(英語のカタカナ表現でフィン)に似ていることから、フィンフェットと呼ばれています。一般に16nm世代以降のロジックテクノロジーノードで導入されています。今回は16~12nm世代のテクノロジーノードを用いています。
(注4) 世界唯一の技術をもとにNECからスピンオフ 1/10の省電力化を実現するFPGA「ナノブリッジ」
https://jpn.nec.com/rd/special/202101/index.html
(注5) シリーズA2投資について
https://nanobridgesemi.com/?page_id=7
(注6) 放射線下ではソフトエラー(放射線によるビット反転エラー)などが発生します。これらのエラーを回路設計により回避する技術の総称です。(Radiation Hardening By Designing:RHBD)
(注7) 革新的FPGA(NBFPGA:NanoBridge based Field Programmable Gate Array)https://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/kakushin01.html
<ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社について>