https://www.opensignal.com/jp/reports/2021/10/japan/mobile-network-experience
Opensignal(本社:ロンドン)は、2021年6月1日から8月29日までの90日間、4Gと5Gの両方で得られた情報をもとに、すべてのモバイル・ユーザー・エクスペリエンスを定量化し、日本のモバイル・ユーザーのネットワーク体感レポートをまとめました。
ソフトバンクがゲーム・エクスペリエンスとビデオ・エクスペリエンス・アワードを再受賞
マルチプレイヤー・モバイル・ゲームやモバイル・ビデオ・ストリーミングの実際のエクスペリエンスを評価しました。ソフトバンクに接続するユーザーは、両方で最高のエクスペリエンスを享受できます。ゲーム・エクスペリエンスでは、ソフトバンクは100ポイント中80.3、ビデオ・エクスペリエンスで75.1のスコアを獲得しました。これらのスコアは、4Gと5G両方の測定を含んだすべてのモバイル技術に接続しているモバイル・ユーザーのエクスペリエンスを反映しています。
ソフトバンク、楽天との音声アプリ・エクスペリエンスの差を埋める
前回の報告で楽天は音声アプリ・エクスペリエンス・アワードを受賞しましたが、今回はソフトバンクと楽天の共同受賞でした。音声アプリ・エクスペリエンスでは、人気の高いオーバー・ザ・トップ・コミュニケーション・アプリ (LINE、WhatsApp、FaceTimeなど) で認識される音声通話エクスペリエンスを数値化しています。
楽天がアップロード・スピード・エクスペリエンス・アワードを受賞
楽天ユーザーは平均速度13.4Mbpsで、他のオペレーターのユーザーよりもアップロード・スピードがはるかに速くなりました。これに対しソフトバンクは9.6 Mbps、NTTドコモは9.3 Mbpsでした。4位はauで8.6 Mbpsです。楽天のアップロード・スピード・エクスペリエンスは、他の全オペレーターよりも少なくとも39.5%速くなりました。
NTTドコモが52.4Mbpsでダウンロード・スピード・エクスペリエンス・アワードを受賞
ダウンロード・スピード・エクスペリエンス・カテゴリのランキングは、前回のOpensignalレポート から変わっていません。NTTドコモが引き続き受賞し、auが46.6Mbpsで2位、ソフトバンクが40.6Mbps、楽天が24Mbpsで4位でした。
全オペレーターが非常に高いスコアを出す中auが4G利用率アワードを受賞
ほとんどの5G接続では、スマートフォンを4Gに接続し続ける必要があるため、ユーザーが4Gに接続する時間は依然として重要です。4G利用率は、ユーザーが4G以上に接続できる時間の割合を反映しています。ほぼ満点の99.6%で、auがこの賞を受賞しましたが、これは楽天の99%、NTTドコモの98.8%、ソフトバンクの98.2%をわずかに上回っているのみです。
[分析担当副社長 イアン・フォッグ(Ian Fogg)によるコメント]
「ほとんどの日本のユーザーは、4Gと5Gの両方を含むさまざまなモバイル技術に接続し続けています。
モバイル・エクスペリエンスをより深く理解するため、私たちは日本における5Gユーザーのエクスペリエンスを考察するための追加メトリック(指標)も公表しました。これは賞とは異なります。これらの追加メトリックは全ユーザーのエクスペリエンスを表すのではなく、5Gの通信プランと5Gスマートフォンモデルの両方を持つスマートフォンユーザーのエクスペリエンス全体を反映し、5Gユーザーが4Gと5Gに接続している時間を考慮しているためです。」
さらにOpensignalは、本レポートに相当するJAPAN 5G体感レポート も初めて検証しました。
この5Gレポートでは、5Gユーザーが5Gネットワークに接続している場合のモバイル・エクスペリエンスの質を調べています。