日本から、松久直司氏、ニッキー・チェン氏の2名が選出
今日の世界では、デジタル・ディスラプション、人口動態の変化、気候変動に対する危機といった世界的なメガトレンドが、ビジネスと社会の未来に影響をもたらしています。同時に世界経済は、2030年までに2,500万人の新しいプロジェクト・プロフェッショナルを必要としています。 2023 Future 50に選出された人々は、プロジェクトを通じてより良い世界を創造しながら、問題解決において模範を示し、先頭に立っています。
今回のFuture 50では、日本から松久直司氏とニッキー・チェン氏の2名が選出されました。
日本からFuture 50に選出された松久直司氏（左）とニッキー・チェン氏（右）
東京大学 先端科学技術研究センター 准教授 の松久直司氏は、人体に密着して曲がる柔らかい皮膚のような素材を使ったウェアラブルデバイスの開発に取り組んでいます。フィットネス・トラッカーなどで自身の健康データを収集している方には朗報です。 松久氏の研究は将来、悪性腫瘍の大きさの変化を測定する伸縮性センサーに応用されることが期待されています。従来の身体のごく一部しかカバーできず、限られたデータしか得られないウェアラブルデバイスとは異なり、松久氏の開発した素材を使用すれば、より広範なモニタリングが可能になります。例えば、心臓や脳の電気信号をより一貫して追跡することで、認知症のような症状の発見が改善される日が来るかもしれません。松久氏の素材のセンサーは、温度や歪みといったその他の生体信号も検出できるように設計されています。
楽天のプロジェクト マネジメント グループマネージャーとして、ニッキー・チェン氏は、次世代レベルのコラボレーションとコミュニケーションで様々なプロジェクトの壁を乗り越えてきました。彼女は長年日本に滞在し、現在はオープンRAN（Radio Access Network）技術を推進するプロジェクトを率いています。この技術は、携帯電話ネットワーク機器間の互換性を促進するもので、事業者は従来の方法に縛られる必要がなくなるため、大きな関心を集めています。今回の選出に際し、チェン氏は、「グローバルなプロジェクトに携わることで、多様なチームと効果的にコラボレーションする能力を磨くことができました。はっきりと明確な表現をすること、積極的に相手の意見に耳を傾けることの両面から、効果的なコミュニケーションの重要性を学んだのです」と語っています。
PMIアジア太平洋地域リージョナル マネージング ディレクターのソヒュン・カンは、次のように述べています。「第4回目となるPMIのFuture 50に、日本から松久直司氏とニッキー・チェン氏のお二人を表彰できることを大変嬉しく思います。お二人はそれぞれの分野で卓越した力を発揮し、大きな業績を通じて世界に前向きな変革をもたらそうとしています。日本からこのような方々が選出されたことは、プロジェクトの成功とそれがもたらすインパクトを受容・賞賛する、多様で包括的な日本の文化を如実に反映しています。このような次世代のリーダーたちが革新的なプロジェクトを通じて、より良い未来をかたちづくっていくことを信じています。」
Future 50に選出された人々は、あらゆる地域や領域、功績を越えて、プロジェクトを通じて世界に変革をもたらすために必要な能力を持っています。
2023 Future 50 の全リストは、こちらのサイトをご参照ください。
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