IoT機器を使った実証実験ではデータの解析や活用がネックとなることが多く、AIを使った実証実験は人件費などのコストが大きくなりやすいという背景から、センサーで集めたデータをAI・機械学習のモデルに学習させる一連の流れを手軽に試せるパッケージを開発しました。
データを集めるためのセンサーは基本的なものが既にパッケージに含まれており、それらのセンサーのデータを自動で学ぶAIのシステムもクラウドに用意されています。基本的にセンサーを設置・維持するだけで、AIが学習していく様子をWebダッシュボードから確認できる仕組みとなっております。
製品によって広がる可能性
本製品はセンサーを建造物や製造機器、発電設備など、異常を発見したい対象に設置することをユースケース例として想定しています。また、川の水位や電力消費量などの将来の予測を行いたい対象も当製品に組み込まれたAIの解析対象となります(これ以外の分野にも応用可能です)。
- 異常の検知
- 将来の予測
を行えるようAIが自動で過去のデータから学習を行います。当製品では面倒なアノテーション作業は不要ですが、人間が正解ラベルを与え、分類や回帰といったタスクを、いわゆる「教師あり学習」で学ばせることも可能となっています。
センサーをさまざまな場所や対象へ設置し、AIに学ばせることで、これまでには得られなかった洞察、役に立つ情報を自動で取得できるようになる可能性が広がります。
解析結果はAPIで取得することができるため、空調や水門といったさまざまな設備の制御に活用することも可能です。
I2oT という名称の由来
センサーのデータがより賢く現場に役立って欲しいという願いを込め、当社の次世代型IoTソリューションを、Intelligent Internet of Things、略して I2oTと名付けております。
これまでのIoTソリューションはデータの解析、 AIへの接続に課題があることが多く、取得したデータの活用に困難が生じることがあったため、当社はAIの活用を前提とした「インテリジェント」なソリューションを目指しております。
実証実験パートナーの枠組み
実証実験パートナー企業様と当社との間に、パートナーシップ契約の締結が必要です。
このパートナー契約を通じて、製品の正式リリース前に実証実験に参加していただくことにより、高度な実証実験が低予算で可能となり、早いタイミングでソリューションの実現可能性を明らかにすることができます。
契約締結後は、必要な期間のライセンス費用をいただく形でパートナー企業様の実証実験へ当社パッケージをご提供します(費用は必要なセンサー数・解析の規模によって変動します)。
センサーの導入後、当社のWebダッシュボードでAIが学習する様子をご確認いただくことができ、性能をご確認の上でモデルをダウンロードしていただくことが可能です。Webダッシュボードを継続でご利用されたい場合、モデル提供のAPIを実証実験期間後もご利用になりたい場合は、月額のAPI維持コストをいただいております。
実証実験にあたり、個別のカスタマイズが必要な場合はカスタマイズ費用、データサイエンティストがアテンドする場合はコンサルテーション費用がかかる場合があります。
パートナーシップ申し込み方法
以下の概要をお伺いし、お見積もりを発行させていただきます。
- 実証実験を行ってみたいテーマ
- AIで予測したい対象
- 考えうるセンサーのタイプ
お見積もり内容のご承諾後は、簡単な審査を行わせていただきました上で、パートナーシップ契約の締結に進んでいただきます。
契約締結が完了しますと、当社からセンサーの設置日程の調整、Webダッシュボード利用開始のご案内を差し上げることとなります。
Search Space について
2019年の創業以来、さまざまな研究機関や先端的な製品開発を行う企業を、AIとソフトウェアの技術で支援して参りました。
主に医療とインフラ分野で培ってきた高度な解析と実装のノウハウを幅広く展開してくことで、より良い社会の実現へ、技術を通じ貢献することを目指しております。
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