5G

TRIPLE-1/ローカル5G市場に新規参入。新製品「TOKI」シリーズを発表

CU/DU・RU 量産 提供予定、エコシステムプログラムも開設。

株式会社 TRIPLE-1 (本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役 CEO:山口 拓也、以下: TRIPLE-1)は、ミリ波帯 及び Sub-6帯に対応し Stand Alone 方式 (注1)をサポートする、ローカル5G向け新製品(CU/DU・RU)「TOKI」シリーズ(以下:TOKI)を発表した。TOKI は、今秋より初回量産品の販売・提供を開始する予定。

以下リリースより

■ 社会的背景 ~ コロナ禍で加速するDXと「通信」の重要性 ~
新型コロナウイルスの蔓延に伴い、全世界は今、大きな変革の時を迎えています。

非対面・非接触という新たなスタンダードは、スマート化・自動化・オンライン化といったDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、テクノロジーとそれを活用する場面は、今まで以上に人々にとって身近なものとなっています。統計(注2)によると、コロナ禍の世界においては、10年間分のEコマースデリバリーがたったの8週間で消費され、2週間で2.5億人もの生徒がオンライン学習に取り組んだとされています。他にも遠隔診療やビデオストリーミングなど、DXの需要は様々な分野で高まっています。

このような社会ニーズの変化は、テクノロジーと人々を繋ぐ手段である「通信」の重要性を、改めて浮き彫りにしています。

■ ローカル5Gについて ~ “ローカル”ならではの特徴 ~

 「ローカル5G」とは、事業者や自治体が特定エリア内で自ら構築・運用することが可能な5Gネットワークシステムです。ローカル5Gの特徴は、それぞれの事業・業務上の課題に即した形で柔軟にカスタマイズできること。また、耐災害性、情報漏洩への堅牢性などで、いずれもパブリック5Gにはない強みがあります。建設現場における遠隔制御、医療施設での遠隔診療、製造工場での生産性向上、スタジアムでのマルチアングル観戦や警備強化など、今後幅広い業界・用途での活用が期待されています。

■ ローカル5Gのメリット ~ 有線から無線へ ~

 今までのローカル通信では、「高速・大容量」「セキュリティ性」「リアルタイム性」といった重要な要素を全て確保するためには、有線LANや限られたエリア内でのWi-Fi接続が適していました。しかし、ローカル5Gを導入することで、ケーブルという物理的制限やWi-Fiでのカバーエリア制限から解放されます。その結果、例えば敷地の広い製造工場においては、以下のような活用が想定されます。

・ケース 1. 移動体とのシームレスな通信

 無線化を進めることで、コスト削減はもちろん、作業車や無人搬送車のような「移動体」ともシームレスな通信を確保することができます。

・ケース 2. 遠隔での作業者支援

 ARグラスなどを活用し、遠隔地にいる指導者が現場作業者の作業支援を行うことで、熟練者でなくても短時間で作業を完了させることができます。また、リアルタイムに指導を受けることで、現場作業者の習熟度が短期間で向上し、人手不足の解消や技術継承を効率的に行うことができます。

・ケース 3. リアルタイムでの監視・制御

 ローカル5Gの「低遅延」「多数同時接続」という特徴を生かし、工場内の複数の無人搬送車を周囲の状況変化に応じてリアルタイムに制御することで、目的の場所までスムーズに物品を届けることができます。また有事の際には無人搬送車から高精細な4K・8Kの映像を伝送することで、いち早く現場の状況を確認する「目」として活用することも期待できます。

参考として、今後5Gネットワークが国内製造業に対し、13.4兆円(オペレーション最適化:7.5兆円、在庫効率化:1.2兆円、人件費効率化:4.7兆円)もの経済効果をもたらすという試算(注3)もあります。ローカル5Gは、製造業はもちろん、農林水産業、交通・物流、建設、医療、エンタメ、防犯・防災など様々な分野において大きな効果が期待されています。

TRIPLE-1は、ローカル5Gが社会にもたらすメリットを誰もが確信できるように、インパクトのある成功事例を創り、国内だけでなくグローバルに対しても発信していきます。

■ TOKI について ~ ローカル5G向けのエコシステム構築 ~

 現在、TOKI は工事設計認証中で、初回量産品の販売・提供開始は、今秋を見込んでいます。また今後も、ローカル5Gコアや端末など、ラインナップを順次拡大していく予定です。

さらに、一次産業、製造、物流、医療、エンタメといった各産業に対しアドバンテージを持つ有力なパートナー先とのエコシステムの構築に最注力しており、協力・協業を推し進めるための『TOKI エコシステムプログラム』も開設しています。(詳細はお問い合わせ下さい。)

■ 今後の事業展開 ~ ハイブリッド事業が秘めるポテンシャル ~

 TRIPLE-1は、2016年の創業以来、ビットコイン(Bitcoin)などの暗号通貨マイニングやAI向けの最先端半導体開発を通じて、自社独自の「コンピューティング」技術を磨いてきました。一方で、コンピューティングを「エネルギー」や「通信」事業とハイブリッドに掛け合わせることの重要性も認識してきました。

・マイニング × エネルギー ~ エネルギーを資産に換える ~

 大規模な電力発電事業者にとって、大容量の電気エネルギーを保存、貯蓄するための選択肢は、蓄電池などに限られてきました。一方で、ビットコイン(Bitcoin)などの「暗号通貨マイニング」では、コンピューターによる膨大な計算処理と大量の電気エネルギーを必要とします。そこで、マイニング用のコンピューティングデバイスを大量の電気エネルギーで稼働させることによって、本来は保存や貯蓄の選択肢が限られてきた「電気エネルギー」を、暗号通貨という「資産」に変換し、その「資産」を保存・貯蓄するという発想も生まれました。
TRIPLE-1は、まだ自社デバイスの開発段階であった 2018年当初より、国内の大規模なエネルギー事業者との連携を深め、現在は複数のプロジェクトを進めています。

・AI × 通信 ~ AI同士の連携がカギとなる社会 ~

 例えば、自動運転が当たり前となる社会を創るためには、自動車単体の走行データだけでなく、周辺環境や他の自動車からの膨大なビッグデータもリアルタイムに処理しなければなりません。総合的な状況から運転を制御し、安全性を確保する必要があるからです。そのためには、高性能なAIデバイスはもちろん、複数のAIを繋ぎ合わせることができる、強力かつ安全な通信インフラが不可欠です。

TRIPLE-1は、「AI × 通信」が秘めるポテンシャルに着目しており、2019年より通信デバイスに関する研究開発を外部パートナーとも連携しながら進めてきました。今後は自社のコア技術であるコンピューティングに「エネルギー」や「通信」事業をハイブリッドに掛け合わせ、モノとヒトが複雑かつリアルタイムに繋がり合うこれからのデジタル社会における革新的なソリューションを創出していきます。

■ (参考)ローカル5G市場規模

 全世界におけるローカル5Gの基地局数は、2020年には1,945基でしたが、2027年までに156万基という規模に増加すると言われています。(注4)また、国内におけるローカル5G関連の市場規模は、2025年に約3,000億円、2030年には約1.3兆円規模にまで拡大するという予測もあります。(注5)昨年12月、総務省によりローカル5Gの拡張周波数帯についても免許申請の受け付けが開始されました。ローカル5G用の全周波数帯での免許申請が可能となったこともあり、今後さらなる市場活性化が見込まれています。

■ 株式会社 TRIPLE-1 概要

商 号: 株式会社 TRIPLE-1

代表者: 代表取締役 CEO 山口 拓也

所在地: 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東1-14-20 ITビルⅡ 7階

設 立: 2016年11月1日

資本金: 39 億 6,289 万 5,400 円(資本準備金含む)

U R L : https://triple-1.com/

■ 株式会社 TRIPLE-1 主な沿革

・TSMC 7nmプロセス 『KAMIKAZE』発表(2018年2月)

・世界最先端 5nmプロセス ディープラーニング向けAIプロセッサ『GOKU』発表(2020年2月)

・週刊 東洋経済誌『すごいベンチャー100・2020年最新版』掲載(2020年8月)

・週刊 日経ビジネス『米中 半導体ウォーズ 踏み絵迫られる日本の針路』掲載(2020年11月)

・STARTUP DB 『国内スタートアップ想定時価総額ランキング最新版』掲載(2021年4月度)※2位

■ TOKI  エコシステムプログラムに関するお問い合わせ

株式会社 TRIPLE-1

メールアドレス:toki_ecosyst@triple-1.com

■ 注釈

(注1)Stand Alone方式:5Gのみで動作する無線アクセスネットワーク構成
(注2)出典:マッキンゼー・アンド・カンパニー社「Meet the Next Normal Consumer」
(注3)出典:総務省資料
(注4)出典:Rethink Technology Research社 「RAN Research」
(注5)出典:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA) 注目分野に関する動向調査(2019)概要

■ 商標

 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

APRESIA Systems/ローカル5G(4.7GHz帯)無線局免許を取得

APRESIA Systems/ローカル5G(4.7GHz帯)無線局免許を取得

APRESIA Systems株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 末永正彦、以下、APRESIA)は、関東総合通信局より「Sub6」4.7GHz帯、スタンドアロン(SA)方式*でのローカル5G無線局免許を、5月17日に弊社つくばネットワーク技術センタ(茨城県土浦市)にて取得したことを発表した。

以下リリース。

APRESIAでは、ローカル5Gの本命といわれている「Sub6」4.7GHz帯、スタンドアロン(SA)方式のローカル5Gシステム・ApresiaAERO(アプレシア・エアロ)シリーズの販売を2021年4月から開始しており、ローカル5Gの無線局免許が交付された、つくばネットワーク技術センタにて、ローカル5GのLAB環境を構築しております。

本環境でのローカル5Gのデモ体験や検証などを通して、お客様やパートナー様と一緒にInnovationを共創していきます。

* スタンドアロン方式とはLTEシステムを必要とせずに、5Gシステムのみで動作する無線アクセスネットワーク構成となります。

関連リンク
APRESIA Systemsローカル5Gソリューションページ:
https://www.apresia.jp/solution/local-5g_top.html

APRESIA Systems株式会社について
APRESIA Systems株式会社は、国内に本社を持つ、L2/L3スイッチ「APRESIAシリーズ」を中心とした情報ネットワーク機器を製造・販売するメーカーです。長年培った技術に磨きをかけ、高度化する通信技術に対応しつつ、情報システムという社会に必要不可欠なインフラへ更なる付加価値を提供することで、お客様の発展を支えてまいります。
URL:https://www.apresiasystems.co.jp/ 

* 記載されている会社名、製品・サービス名は各社の商標および登録商標です。

* 本件記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、閲覧時と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。

ファーウェイ/5Gの進化版:5G-Advancedについて発表

ファーウェイが5G-Advanced技術について発表

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2021年5月15日、チャイナユニコム(中国聯通)とファーウェイは、「5G新テクノロジー、産業の新成長分野、ユーザー新体験」をテーマに、5G-Advanced技術に関する共同イノベーション発表会を開催しました。ファーウェイの無線ネットワークプロダクトライン バイスプレジデント 甘斌(ガン・ビン)は、「持続的イノベーションで、5Gの未来をリード」と題した基調講演を行い、5Gの進化に向けて5Gネットワークの優位性を構築するための5つの方向性について説明し、5G-Advanced産業を共に盛り立てるための協力を呼びかけました。

ファーウェイ 甘斌

「持続的イノベーションで、5Gの未来をリード」と題した基調講演を行うファーウェイの無線ネットワークプロダクトライン バイスプレジデント 甘斌(ガン・ビン)
イノベーションは技術の発展をリードする一番の原動力です。この1年の5Gネットワークの急速な浸透の道のりを振り返る時、ファーウェイとチャイナユニコムが共同で行った広帯域、マルチアンテナ技術のイノベーションの取り組みに触れないわけにはいきません。5Gの進化に向け、チャイナユニコムが提案した「インテリジェンスで実現する新しいビジョン、高速アップリンク、高度なセンシング」の3つの新しい成長分野で、いかに5Gの能力の境界を広げ続け、いかにコアの優位性を構築していくか、甘は5G-Advancedの5つのイノベーションの方向性を示しました。

5Gの進化形:「5G-Advanced」とは?

方向性1:全帯域は5Gへ、Sub100Gはブロードバンドからウルトラブロードバンドへ移行
スペクトラムリソースは無線ネットワークの基盤です。5G-Advancedでは、Sub100Gを最大限に活用しなければなりません。例えば6GHz帯の合理的な使用など、スペクトラムの新しいモデルを定義する一方、他方では全帯域のインテリジェントなアグリゲーションによって、断片化されたスペクトラムを柔軟に広帯域に集約して、5G進化の差別化のニーズを満たします。

方向性2:各帯域、各シナリオにマルチアンテナ技術を利用 広帯域による潜在力を引き出す
TDD Massive MIMOは5G成功の基盤であり、5G-Advancedではマルチアンテナ技術をすべての帯域、すべてのシーンに導入し、広帯域の潜在力を十分に引き出す必要があります。TDD帯域に加えて、FDDは8T8RやMassive MIMO(M-MIMO)へ、ミリ波は超大規模アレイへ、全帯域はマルチアンテナへと進化する必要があります。また、マルチアンテナ技術は豊富なシナリオに適用することができ、屋内から屋外へ広がる分散型M-MIMO技術や、Meshネットワークなどのダイナミックトポロジー技術などいずれも、シームレスなモビリティとユビキタスな体験を実現します。

方向性3:全帯域のアップリンク・ダウンリンクの分離で、スペクトラムの価値を最大化
企業の製造現場におけるマシンビジョンや大量のブロードバンドIoTでのアップロードの需要を満たして、多くの産業でインテリジェントなアップグレードを加速するために、5Gネットワークの開発ではアップリンクのギガビット能力がますます求められます。5G-Advancedではアップリンクとダウンリンクの全帯域のインテリジェントな選択により、アップリンクのTDDスペクトラムをフルに使い、柔軟なタイムスロットネットワークを用いて、アップリンクのギガビット需要を実現する必要があります。

方向性4:通信と知覚の一体化が、5Gアプリケーションの新空間を切り開く
5G-Advancedは、M-MIMOのビームスキャニング技術をセンシング分野に適用することで、セルラーネットワークが通信とセンシングの両方を提供することを可能にし、さらにセンチメートルレベルの高精度ポジショニングを実現することで、IoVの路車協調システム、ドローンの水平線感知、スマートファクトリーの高精度ポジショニング、高速鉄道の電子フェンスなど産業界での活用が進むようになり、5Gアプリケーションの新たな可能性が開かれます。

方向性5:インテリジェントネットワークの構築とビジネスイノベーションの加速
5G-Advancedでは、より多様なビジネスが登場します。異なるビジネスの異なるニーズを的確にかなえるためには、ネットワーク機能の開放を実現する必要があります。ビジネスの計画・構築・保守・最適化のインテリジェント化を通じ、さらにSLA保証によって、運用・保守の効率を向上させる一方、ロケーションアウェアネスなどのネットワークの新機能を開放し、ビジネスイノベーションを加速させ、各業界のネットワークの連携を強化します。

先日開催された3GPPの第46回PCG会合で、5G進化版の名称が「5G-Advanced」と正式に決定し、今後10年間の5Gの継続的な進化の青写真が提示されました。5G-Advancedの将来における産業の新たな成長分野と新たなビジネスニーズに焦点をあてるために、甘は次のように話しました。「5G広帯域とマルチアンテナの価値はすでにはっきりしており、5Gの進化に向け、Sub100Gのフルスペクトラムの5Gへの移行、全帯域のインテリジェントアグリゲーションとアップリンク・ダウンリンクの分離への移行、マルチアンテナの全帯域・フルシナリオへの移行で、スペクトラムの価値を最大化し、ロケーションアウェアネスの新機能を構築して、5Gの未来をリードしていきます。」5Gの一層の飛躍を目指し、さらなるイノベーションを進めてまいります。5Gから5G-Advancedへ、ファーウェイは誠意を持って産業界の皆さんと連携し、5G産業のさらなるアップグレードを推進していきたいと考えています。

5G 携帯の基地局数と進捗 – 日本の2021年3月時点

2021年3月時点の5G基地局数

2021年3月時点の5G基地局数

2020年3月25日に日本において開始された5Gのモバイルインターネットサービスですが、総務省のデータで基地局数の設置がどのくらい捗っているのか調べてみました。

日本の2021年3月時点の5G基地局数は、約19万

2021年3月時点の5G基地局数は、19,248となっています。

3Gや4G(LTE)と比較した5Gの基地局数

これだけだと良くわからないので、3Gや4G(LTE)の基地局数と比較してみると。

種類 基地局数
3G第の基地局 48,578
4G(LTE)の基地局 305,765
5G第の基地局 19,248

4G(LTE)は305,765なので、5Gの基地局数は4Gの約6.3%と約1/16となっています。

帯域の特性や基地局当たりのカバー範囲など4Gと5Gとでは違うため、簡単な比較はできませんがまだまだ大きな差があるようです。

5G基地局数の推移

どのくらいの勢いで5Gの基地局が増えているかというと。

5G基地局数の推移

年月 5G基地局数
2021年3月 19,248
2020年12月 8,889
2020年9月 5,229
2020年6月 2,248
2020年3月 1,222
2019年12月 446

直近では、2020年12月の8,889から2021年3月の19,248と3ヶ月で10,359、2.1倍とかなりのスピードで増えています。

地域別の5G基地局数

地域別では、以下のようになっています。

地域別の5G基地局数

地域 5G基地局数
北海道 1,262
東北 1,085
関東 6,579
信越 576
北陸 480
東海 1,886
近畿 3,378
中国 1,080
四国 800
九州 1,886
沖縄 236

5Gについては、動きが早く興味深いので、定期的に各種データを拾ってまとめていく予定です。