MVNOとは?わかりやすく簡単説明
Mobile Virtual Network Operatorの頭文字を集めたものがMVNO、そしてこの英語を日本語に直訳すると仮想移動体通信事業者になります。
もう少し簡潔に説明した場合には、MVNOは無線通信インフラをドコモ・au・ソフトバンクなどの大手携帯電話会社から借り受け、サービスを提供している事業者を意味します。「格安SIM」と呼ぶものをご存知の人も多いかと思われますが、このMVNOは格安SIMの一つでもあり自社で回線を所有していない、別の通信事業者から回線を借り受けて通信サービスを運営している通信事業者、これがMVNOの最大の特徴です。
[st-minihukidashi fontawesome=”” fontsize=”80″ fontweight=”” bgcolor=”#3F51B5″ color=”#fff” margin=”0 0 0 -6px”]ココがポイント[/st-minihukidashi]
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MVNOは大手キャリアから設備や回線を借りて運営しているサービスのこと。格安SIMなどとも呼ばれる。
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回線設備を持っている業者は「MNO」
ちなみに、MVNOに対してドコモ・au・ソフトバンクなどの大手携帯電話会社のことをMNOと呼び、Virtualでもある仮想のワードが付くのか否かで両者の関係がわかれるわけです。無線通信インフラを持つのが大手の携帯電話会社で、これを持たないのがMVNOといっても良いわけですが、古くのモバイル通信サービスの中では、総務省から電波利用免許の交付を受けている移動体通信事業者のみが利用できるサービスでしたので、利用料金やサービス内容など大手の携帯電話会社が定めた画一的な存在でした。
MVNOのメリット 節約効果が大きい
年間10万円以上安くなるケースも
MVNOの格安SIM、これの最大のメリットは利用料金がとてもリーズナブルな点が挙げられます。この格安SIMがどのくらい安いのか、使ってみたいと考えている人にとって非常に気になる部分かと思われますが、これはデータ通信量で変わって来ますが場合によっては大手の携帯電話会社の約半分以下で利用することができます。そのため、家族全員が使用しているスマートフォンを格安SIMに変えてしまうと年間での利用料金はかなりやすくなる、節約効果にも期待ができるわけです。4人家族の場合、月に1万5千、年間16万円程度の節約に繋がることもあります。
MVNOの格安SIMでも十分という方が多い
格安SIMは、データ量を自らの利用シーンに合わせて自由に選ぶことができるので、自分に合った最適なプランの設定が可能です。データ量の一例を挙げるとすると、5GB・10GB・20GBなどのように選択ができます。
相場として月の使用量が10GB程度なら2000円、20GB程度なら月3000円程度です。かなり割安ですね。
データ量が小さいほど料金が安くなるわけですから、電話とメールしか利用しない人やネット接続をたっぷりしたい人などそれぞれに合う料金プランを選んで賢く活用できるメリットもあります。大手の携帯電話会社やMVNOなどには最低利用期間や自動更新などの縛りがありますが、MVNOの場合では音声通話SIMで契約した際には、最低利用期間が数か月から1年などのように短期間の設定になっているのでちょっとだけ利用するなどのときにも便利です。
MVNOの速度は遅い?
MVNOだとWEBの通信速度が遅いという噂がありますね。実際に、MVNOの場合速度が遅いというケースはあります。特に3~5年前はその差が顕著でした。時間帯によって速度が遅くなるなどということがよくありました。
ですが、現在大手MVNOキャリアに限ってはほぼ速度の差がなくなってきています。(マイナーな通信キャリアは未だに遅いところもあるようですが。)あまり速度は気にしなくても良いと思います。
実際に速度を計測比較したデータがあるので別途公開させてもらいますね。
MVNOを選ぶときのポイント
格安SIMを提供しているMVNOは多数あるので、利用する人の多くはどのようなものを選べば良いのか迷ってしまうケースは多いといえましょう。選ぶときのポイントは、現在使用しているスマートフォンが大手の携帯電話会社で購入したものであれば、SIMロック解除されているのか否かの確認をしておきましょう。仮に、SIMロックの解除が行われていない場合には、大手の携帯電話会社を解約する前に解除しておく必要があるためです。SIMロックの解除は非常に簡単で、WEBで申し込めばすぐにできます。
同キャリアの格安ブランドを選ぶと格安に
また、ドコモのスマートフォンを利用している場合は、ドコモ系の格安SIMブランド「ahamo」を選ぶといった具合に同系列の格安SIMを使う形になるため、契約を検討しているMVNOがどのような回線を使っているのかを調べておくことも大切です。
大手キャリアの格安ブランド一覧
ドコモ ⇒ ahamo(アハモ)
au ⇒ povo(ポヴォ)
Softbank ⇒ linemo(ラインモ)
対応端末は、MVNOのウェブサイトを通じて確認することができるようになっているので、現在お使いのスマートフォンを格安SIMで活用したい人は事前にウェブサイトで調べる、動作確認済みの端末であるのか否かを確認するなどが大切です。なお、格安SIMにはデータSIMと音声通話SIMの2タイプにわかれているのですが、データSIMはデータ通信のみで音声通話機能はありませんが、音声通話SIMはデータ通信・SMS・音声通話といった機能があるのでMVNOが提供するプランやサービスも確認することをおすすめします。
データSIM・・・電話番号での音声通話機能なし
音声通話SIM・・・電話番号での音声通話機能あり