・Telefónicaの5Gコアは、低遅延、高帯域に加えて高度なネットワーク・スライシングが提供できるように設計されており、これによりTelefónicaはあらゆる業界におけるビジネス・トランスフォーメーションを促進
TelefónicaはIBM® Global Business Services(IBMのデジタル・トランスフォーメーション・サービスおよびコンサルティング部門である大手システム・インテグレーター)( https://www.ibm.com/jp-ja/services )、Red Hat、およびJuniperネットワーキングとの提携により、5Gネットワークにおけるクラウドネイティブ・プラットフォームを導入します。このプラットフォームは、オープンスタンダード、オープンネットワーキング・テクノロジーに準拠した新型プラットフォームとなる予定で、中央データセンター、地域データセンター、および分散データセンターなどさまざまなデータセンターに配置され、低遅延と高帯域を実現しながらアジャイルなサービスの実現を目指します。UNICA Nextデータセンターへの新型プラットフォームの導入は2021年10月から開始予定であり、そのスケーラブルなアーキテクチャーはETSIなど関連する業界標準に適応するように設計されています。
新型プラットフォームは、IBM Cloud Pak for Network Automation ( https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automation )、Red Hat OpenShift、Juniper Networks のApstraおよびQFXの技術を組み合わせて構築されており、効率的なエンドツーエンドのオーケストレーションとオペレーションを提供します。このプラットフォームによって、新しい機能の導入や管理における継続的な改善が可能になり、品質をはじめとした顧客への価値を高め、新しいサービスの実現が期待できます。また、IBM Cloud Pak for Network AutomationソフトウェアとUNICA Nextの活用により5Gコアを含むネットワーク・クラウドのさまざまな構成要素とネットワーク機能のエンドツーエンドのライフサイクル管理を実現するインテント駆動型のオーケストレーションを可能にします。Red Hat OpenShiftとAdvanced Cluster Management for Kubernetesの高い機能と性能によって、TelefónicaはUNICA Next Kubernetes環境を管理するための可観測性とコントロール性を向上させ、5Gネットワークやエッジコンピューティングの高速化と簡素化の双方を実現します。
IBM Cloud Pak for Network Automationはネットワークの自動化において最も重要な機能であるゼロタッチ・プロビジョニング、およびクローズド・ループ運用にAIを活用した自動化ソフトウェアです。
これらの新しい機能により、TelefónicaはIBM Cloud for Telecommunications ( https://www.ibm.com/jp-ja/industries/telecommunications/network-automation ) パートナー・エコシステムを活用して、ネットワーク・サービスや新しいネットワーク機能をより迅速にデプロイできるようになります。Telefónicaは、オープン・ネットワークの採用におけるパイオニアとして、すでにヨーロッパでIBM Cloud for Telecommunicationsを導入しており、ビジネスのスピードと価値の向上を目指して顧客のために革新を続けています。
Telefónicaの戦略・ネットワーク・IT開発部門ディレクターであるハビエル・グティエレス(Javier Gutierrez)氏は次のように述べています。「次世代ネットワーク・アーキテクチャーを搭載したUNICA Nextプラットフォームが示すのは、5Gネットワークの展開に対応できるインフラストラクチャーを今構築することがいかに重要であるかということです。5Gネットワークは、あらゆる業界や企業向けの何千ものユース・ケースやアプリケーションをサポートする可能性を秘めています。今回の提携により、私たちは5Gネットワークの可能性を追求するだけでなく、ハイブリッドクラウドの活用によって実現が可能となったテクノロジーとビジネスのトランスフォーメーションにより、高い将来性が期待できます。TelefónicaはIBMと連携して、5Gのレイテンシーおよび帯域の向上にクラウドのカスタマイズやAIを活用しています。私たちはこの連携の結果、ヨーロッパに留まらず他の地域でも変革をもたらすことができると期待しています」
IBM Global Communications Sectorのマネージング・ディレクターであるスティーブ・カネパ(Steve Canepa)は、「ヨーロッパの電気通信業界にとっての歴史的瞬間を目指してTelefónicaと提携できることを誇りに思います。Telefónicaのクラウドネイティブな5Gコア・ネットワークのプラットフォーム導入では、AIを活用した自動化ソフトウェアに対するIBMの巨額の投資と、5Gコア、アクセス、ネットワークエッジといった新しい通信ネットワークの展開に必要な通信事業者のプライム・システムの統合に関する専門知識が集約されています。Telefónicaや当社のすべてのお客様がネットワークをモダナイズして個人や企業のお客様に多大な価値をもたらす、新しいビジネスモデルを可能にするチャンスが、当社の原動力となっています」と述べています。
テキサス州コッペルにあるIBM Global Telco Solutions Labは、スペインのマドリードにあるTelefónicaのNetwork Cloud Labと接続され、既存のUNICA Nextプラットフォームにライフサイクルの継続的なアップグレードをもたらすべく、CI/CD手法を用いて、完全に統合された新しいリリースを構築することにより、UNICA Nextをさらに迅速に発展させていきます。IBMとの連携により、Telefónicaは、IBMの大規模なネットワーク構築のエコシステム、Red Hatの認定パートナーによる幅広いエコシステム、およびJuniperが有するネットワーク機能およびハードウェア・ベンダーとの関係性を活用して、アジリティとデータ・セキュリティーを向上させ、イノベーションとトランスフォーメーションを引き続き推進することができます。
Juniperは、オープン・ハイブリッドクラウド・アーキテクチャーの性能を世界中の顧客に提供できるよう尽力しています。IBM Cloud for TelecommunicationsエコシステムのメンバーであるJuniperは、Telefónicaと連携して最新の5Gネットワークを構築および展開しているIBMとRed Hatをサポートできることを誇りに思っています。
IBMの将来の方向性および趣旨に関する記述は、予告なく変更または撤回される場合があり、単に目標と目的を示すものです。
Telefónicaについて:
Telefónicaは、世界最大級の通信サービス・プロバイダーです。同社は固定接続やモバイル接続に加えて、個人向けおよび企業向けに幅広いデジタル・サービスを提供しています。Telefónicaはヨーロッパとラテンアメリカに3億6,700万件の顧客がいます。Telefónicaは非公開企業ですが、マドリード証券取引所、ニューヨーク証券取引所、およびリマ証券取引所の上場企業です(ティッカーシンボル:TEF)。https://www.telefonica.com/es/home
IBMについて:
IBMグローバル・ビジネス・サービスの詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/servicesをご覧ください。IBM Cloud Pak for Network Automationの詳細については、https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/cloud-pak-for-network-automationをご覧ください。
当報道資料は、2021年9月23日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2021-09-23-Telefonica-Chooses-IBM-To-Implement-Its-First-Ever-Cloud-Native-5G-Core-Network-Platform
以上
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