エヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ/ネットワークトラフィック分析・可視化システム 「@FlowInspector®」Ver.3.5を販売開始

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

運用保守機能の拡充により、さらに使いやすく!

NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下:NTT-AT、本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊東 匡)は、ネットワークトラフィック分析・可視化システム「@FlowInspector」(アットフローインスペクター、以下:本製品)の運用保守機能を拡充し、7月からVer.3.5として販売を開始します。

本製品は、高価なパケットキャプチャ専用装置を使用しなくても、独自のLWPI®によってフルレートのトラフィックから「欲しいもの」を確実にモニタリングします。今回ユーザーインターフェースを改善するなど、運用保守機能をバージョンアップし、さらに使いやすくしました。

NTT-ATは、2023年6月14日(水)~16日(金)に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2023」に本製品を出展し、同展示会のネットワークを構築する「ShowNet」プロジェクトにも参画します。

■販売開始の背景
近年、クラウドサービスの普及、仮想化技術等の進歩により、ネットワークの多様化・複雑化が進み、従来の監視方法(SNMP*1、xFlow*2など)では対応・検知が困難で解決できない不可解なトラブル、膨大な情報量に起因する稼働・保管DB・費用面での負荷を抱え、運用保守者の負担は増えるばかりです。

このような状況の中、本製品を利用中のお客様やPoC・デモに参加いただいた方から、設定/グラフ表示等のユーザーインターフェース改善や機能追加のご要望をいただきました。今回、これらのご要望にお応えするため、情報可視化機能や計測項目の追加などのバージョンアップを行い、運用保守者の負担軽減を実現します。

■バージョンアップする主な機能と効果

(1)テンプレートからの情報選択による簡単設定

運用保守者がテンプレートから所望の情報を選択することにより、トラフィック計測(何をどのようなルールで計測するか)、表示・操作画面、グラフ等の設定が誰でも簡単にできるようになり、さらに使いやすくなります。

 

(2)2点間通信の遅延(レイテンシー)と遅延揺らぎ(ジッター)の計測
遠隔地に置かれた複数プローブで取得した時刻情報を組み合わせることにより、2点間のレイテンシーとジッターを計測できるようになります。本機能により、複数ネットワーク(例:クラウドネットワークとオンプレミスネットワーク)間のレイテンシーとジッターの計測が可能になります。

 

(3)SNMP Trapによる通知、ネットワーク監視装置からのSNMPポーリング監視対応
本製品のコントローラーから、ネットワーク監視装置にSNMP Trapによるアラート・異常検知の通知を出せるようになります。また、ネットワーク監視装置から、SNMPポーリング監視で本製品の状態(コントローラー・プローブ)を監視できるようになります。この結果、ネットワーク監視装置連携によるネットワークトラブルの原因究明が、より容易になります。

■販売開始予定等
2023年7月
新バージョンに関する詳細(お見積りや製品デモ、評価版など)については、下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先: https://www.ntt-at.co.jp/product/flowinspector/

■「@FlowInspector」について
本製品は、NTT-AT独自のLWPIモニタリング手法により、複雑にカプセル化され複数サービスが重畳されたネットワークにおいても、サービスごとのトラフィックのリアルタイム可視化・詳細分析を可能にし、サービス品質測定等を実現します。異常トラフィックの検知や他製品からのアラートなど、さまざまな通知を契機にパケットを効率的にキャプチャする機能を具備するため、全てのキャプチャデータを巨大ストレージに保存し、膨大なデータ中から異常なフローを探し出して解析する必要がなくなります。音声・映像サービスやリモートワークの安定運用、IoTネットワークの監視など、トラブル発生時に迅速にサービスを復旧する必要があるインフラやサービスを提供・運用している事業者様にてご活用いただけます。
 

(1)充実のラインアップ(1G・10G・100G対応)
1Gbps~100Gbpsの広帯域に対応し、お客様のご利用環境に応じた幅広いシーンでの利用が可能。

(2)LWPI(Lightweight Packet Inspection)
任意に指定したパケット・フィールド情報のみを抽出・解析することで、あらゆるパケットフォーマット・プロトコル(ネットワークサービス)のリアルタイム識別・可視化を実現。

(3)監視ルールの自動更新
入力トラフィックから、数千~数万におよぶ監視対象フロー・ルールを自動で更新する機能により、監視設定作業などを大幅に削減。 

(4)ドライブレコーダー型パケットキャプチャ
監視ツールなどの他製品からのトリガーやインシデント発生時の前後状態を自動で記録。

(5)マイクロバーストトラフィック検知
100μs間隔の瞬間的な集中トラフィックの検知・解析が可能。

(6)レイテンシー・ジッター測定
音声・映像サービスの揺らぎや遅延といった品質測定が可能。

◆展示会、イベント情報
・「Interop Tokyo 2023」
開催日程:2023年6月14日(水)~16日(金)
開催場所:幕張メッセ
展示製品:販売開始に先立ち、本製品を出展し、当社ブースおよびShowNetにて展示いたします。
[出展内容詳細]
https://www.ntt-at.co.jp/eventseminar/event/2023/detail/e_20230614/

・超高精細映像を用いた広域映像配信実証実験/2023年2月5日(日)~10日(金)
2023年2月、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))と産学官約70組織がそれぞれ技術や人材・機材を持ち寄り実現した実証実験において、本製品で100Gbps回線における映像トラフィックを監視し、今回バージョンアップした運用保守機能を実証しました。
  https://testbed.nict.go.jp/event_new/yukimatsuri2023.html

*1:「SNMP (Simple Network Management Protocol) 」は、ネットワークを構築するシステムを監視し管理するための技術。SNMPはネットワークを経由して管理することが可能で、ネットワーク全体を管理する手段として最も普及しているプロトコルといえる。 SNMPを使用したネットワーク管理は、SNMPマネージャー・SNMPエージェント・MIB・SNMPプロトコル仕様から成り立っている。

*2:xFlowは、ネットワークトラフィックの監視・分析を目的とするフロー技術(○○Flow)の総称を指す言葉である。xFlowは、もともと大量の通信を取り扱う通信事業社などで用いられていたが、現在では手軽にトラフィックの内訳情報を把握する手段として、規模を問わず多くの企業で用いられている。xFlowにはNetFlow、sFlowなど、さまざまなものが存在する。

※ 本文中に記載されている社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

 

 

 

 

 

 

 

注目記事:MVNOとは?初心者にもわかりやすく解説 「本当に安くなるの?」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。