ヴイエムウェアのセキュリティサービスを軸としたビジネス創出とエンジニア育成を強化
KELは今後、ヴイエムウェアの提供するネットワークセキュリティサービス(SASE)およびエンドユーザーコンピューティング(EUC)分野の展開に注力し、同社のセキュリティサービスを軸としたビジネス創出とエンジニア育成を強化します。
企業の情報セキュリティにおいて、急速にリモートワークが推進され、業務環境の分散化や使用するデバイスの多様化が加速しています。また、パブリッククラウドやSaaS型サービスの利用が進み、インターネットを安全に利用するという観点からゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)が着目されています。しかしながら、単独のセキュリティ製品を組み合わせた形態では管理面が煩雑となり、運用負荷も高く、結果的にTCO(総所有コスト)増加という別の課題につながります。
また昨今、複数の日系企業がランサムウェアなど高度なサイバー攻撃の標的となり、機密情報や個人情報の流出が懸念される事例が発生しています。不正アクセスやハッキング等も多発しており、情報セキュリティを経営上の重大なリスクとして認識し、その強化に向けた取り組みが多くの企業で課題となっています。
一方、こうした事態を受け、セキュリティ対策の優先順位を高める企業が増加しているにもかかわらず、経済産業省が2021年4月に公表した「サイバーセキュリティ体制構築・人材確保の手引き」において「セキュリティ人材の確保・育成」が重要課題の一つとして挙げられるなど、国内のサイバーセキュリティ人材の不足は、依然として深刻な課題となっています。
こうした社会課題を解決すべく、近年ヴイエムウェアはセキュリティによりフォーカスした新たなパートナーシップであるVMware Security Partner Allianceを構築し、VMware Securityとパートナー各社のサービスを組み合わせた新しいセキュリティソリューションを提供することで、日本市場におけるセキュリティ事業の拡大に取り組んでいます。
KELにおいても、長年にわたりネットワークおよびセキュリティの事業領域での実績を積み重ねるとともに、近年ではアライアンスパートナーとの連携を深化させ、組織や企業の枠組みを超えたエコシステムを形成することで、セキュリティに関する多種多様なニーズに対応できるサービス体制の整備を進めています。
以上の背景から、このたびKELはヴイエムウェアとの間でVMware Security Partner Allianceを締結するにいたりました。KELは今後、ヴイエムウェアの提供するSASEおよびエンドユーザーコンピューティング(EUC)分野の展開に注力し、同社のセキュリティサービスを軸としたビジネス創出とエンジニア育成を強化します。
具体的な取り組みとして、KEL Briefing Center (KBC)の最先端デモ環境にVMware Securityを実装して新たなセッションメニューを拡充するとともに、KEL Managed Service(KMS)のSOCサービスとしてCarbon Blackの提供を開始します。
2.【 パートナーシップにおける3つの領域 】
本パートナーシップではVMware Securityが「エンドポイントセキュリティ」「データセンターセキュリティ」「ネットワークセキュリティ」の3つの領域に分類され、それぞれ取り扱い製品・サービスが異なります。KELはこれら3つの領域すべてをカバーできるパートナー企業として位置づけられます。
1.エンドポイントセキュリティ
取扱製品群:VMware Carbon Black Cloud Endpoint™, VMware Workspace ONE®
2.データセンターセキュリティ
取扱製品群:VMware Carbon Black Cloud Workload™, VMware NSX Firewall with Advanced Threat Prevention
3.ネットワークセキュリティ
取扱製品群:VMware SD-WAN™, VMware SASE™
3.【 当社の取り組み 】
(1)KBCにデバイスマネジメントとSASEのセッションを追加
デバイスや場所を問わず、あらゆるアプリケーションをシンプルかつセキュアに提供、管理できるプラットフォームであるVMware Workspace ONE(EMM/MDM)と、エンドポイント保護のため、VMware Carbon Black(EDR)を組み込んだ新規セッション「ゼロトラストセキュリティ(デバイスマネジメント編)」をリリースします。
さらに、従来の「ゼロトラストセキュリティ」セッションを拡充し、SD-WAN とクラウド活用型セキュリティの組み合わせたVMware SASEを実装、データセンターと当社の拠点間を接続し、「VMware Anywhere Workspace」を体感いただける環境をご用意します。
(2)KMSのSOCサービスとしてCarbon Blackの提供開始
KMSのSecurity Operation Center (SOC)サービスにCarbon Blackを追加し、セキュリティ専門技術者が運用を代行することで、セキュリティレベルの向上やコスト(TCO)削減等を実現します。また、KMSのNetwork Operation Center(NOC)と組み合わせることで、SOC とNOSをシームレスに連携した運用サービスをご提供します。
なお、このSOCサービスは、当社と戦略的パートナーシップを締結している株式会社ピーエスシー(代表取締役社長:鈴木 正之、本社:東京都港区、以下PSC)との協創により提供します。PSCはITアウトソーシング・運用マネジメントサービスおよびSOCサービスに強みを持ち、品質の高い運用実績を評価されています。また、クラウド、ゼロトラスト時代に不可欠なセキュリティのノウハウを蓄積し、提案できる人材や環境を確保しています。
4.【 ヴイエムウェア株式会社 秋山 将人様からのエンドースメント 】
ヴイエムウェア株式会社は、兼松エレクトロニクス株式会社が日本市場におけるセキュリティ事業の拡大にあたりVMware Security Initiativeパートナーを締結し、また、自社のセキュリティサービスを強化するうえで、VMware Anywhere Workspaceを構成するVMware Workspace ONE、VMware SASEならびにVMware Carbon Blackの取り扱いを開始することを歓迎します。
このセキュリティサービスを通じ、兼松エレクトロニクスはお客様のゼロトラスト実現とセキュリティ強靭化をサポートします。
長年のパートナーシップを通じ、ヴイエムウェアと兼松エレクトロニクスの統合ソリューションが、高度化するサイバー攻撃からお客様のWorkspace環境を保護する最良のソリューションになると確信しています。
ヴイエムウェア株式会社
執行役員 ソリューションビジネス管掌
秋山 将人
5.【 兼松エレクトロニクス株式会社の概要 】
(1)商号:兼松エレクトロニクス株式会社(英文表記:Kanematsu Electronics Ltd.)
(2)事業内容:IT(情報通信技術)を基盤に企業の情報システムに関する設計・構築、運用サービスおよびシステムコンサルティングとITシステム製品およびソフトウェアの販売、賃貸・リース、保守および開発・製造、労働者派遣事業
(3)本店所在地:〒104-8338 東京都中央区京橋2-13-10
(4)代表者:代表取締役社長 渡辺 亮
(5)資本金:90億3,125万円
(6)売上高:(連結)655億42百万円
(7)従業員:(単体)415名 (連結)1,281名
(8)コーポレートサイトURL:https://www.kel.co.jp/
*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
【営業に関するお問い合わせ先】
兼松エレクトロニクス株式会社
ビジネス戦略・アライアンス統括室 達山
TEL:03-5250-6283
e-mailアドレス:kel-security@ml.kel.co.jp