日立製作所/日立が「SAP HANAクラウドサービス」の Google CloudTM 対応版を販売開始

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お客さまのDX実現に向けた基幹システムのクラウド移行を継続的に支援

 株式会社日立製作所(以下、日立)は、多くの企業の基幹システムを支えるSAP HANA基盤のアセスメント、設計、クラウド上での環境構築から運用管理までを一括して提供する「SAP HANAクラウドサービス」を、新たに Google Cloud に対応させ、10月6日より販売開始します。

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日立は、これまで自社のデータセンターを介して本サービスを提供してきましたが、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)加速に伴うパブリッククラウド対応の第一弾として Google Cloud 上でのサービス提供を追加します。本サービスは、日立および日立ヴァンタラ社の子会社であるoXya社(オキシア社)*1での1,000プロジェクトを超えるSAP HANAシステムの導入実績や、パブリッククラウドの先進的な技術・ノウハウを活用しています。本サービスを通じて経験豊富な日立のエンジニアが、お客さまのSAP HANA基盤の環境設計・構築から運用、問い合わせ対応までをワンストップでサポートすることで、お客さまが安心して利用できる環境を迅速に提供します。
*1 2015年3月、日立ヴァンタラ社(当時、日立データシステムズ社)が買収。オキシア社は、SAPエコシステムの中でも最良のカスタマーサービスを提供する企業として知られており、専門的な知識と経験に基づく効率的かつ高信頼なサポートをSAPソフトウェアの利用企業に提供し、SAP HANA基盤やSAP S/4HANA®への迅速かつスムーズな移行を支援。

■今後の展望
 日立は、 Google Cloud のBI(ビジネスインテリジェンス)機能を兼ね備えたデータ分析プラットフォーム LookerTM の提供など、基幹システムのデータを活用するサービスを拡充することで、お客さまのDXの実現を支援します。さらに、順次、アマゾン ウェブ サービスやMicrosoft Azure上でのサービス提供も追加し、パブリッククラウド対応を進めていきます。

■本サービス開発の背景
 ミッションクリティカルな基幹システムとして稼働するSAP ERPの標準サポートが2027年に終了することを契機に、SAP S/4HANAへの切り替えが進められており、日立は、その基盤となるSAP HANAを安定稼働させる「SAP HANA クラウドサービス」を提供してきました。現在、各社ではデジタル技術を活用したデータドリブンな経営判断を迅速に行うことが求められており、多くの経営データが蓄積される基幹システムのパブリッククラウドへの移行が加速しています。パブリッククラウドの一つであるGoogle Cloud には、 BigQueryTM や Looker などの多様なサービスがあり、SAP S/4HANAを Google Cloud上で動かすことで、お客さまは需要予測、購買動向分析など経営データの高度な分析が容易になります。そこで、日立は、「SAP HANA クラウドサービス」のGoogle Cloud対応版をオキシア社での技術・ノウハウを活用して開発しました。

■グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 上級執行役員パートナー事業担当 石積尚幸様からのコメント
 「Google Cloud は、株式会社日立製作所が「SAP HANAクラウドサービス」をパブリッククラウドの第一弾として Google Cloud に対応したことを歓迎いたします。Google Cloud は Lumadaアライアンスプログラムの賛同パートナーとして、Google Cloud の先進的なクラウド技術・ソリューションを提供してまいりました。今回発表された「SAP HANAクラウドサービス」においても、株式会社日立製作所と共に Google Cloud の価値をお客様へ提供することで、グローバル規模で社会・環境・経済の課題解決や持続的発展に貢献してまいります。」

■オキシア社での実績
 2021年2月に、Google Cloud Partner Advantage プログラムにおいて、SAP on Google Cloud のスペシャライゼーション認定を取得し、2021年7月には、2020 Global Specialization Partner of the Year における SAP on Google Cloud award を受賞するなど実績を積み重ねています。最新の事例では、酒類メーカーであるレミーコアントロー社において、アメリカ、中国、ヨーロッパでそれぞれ展開するSAPシステムを統合し、SAP S/4HANAを Google Cloud 上で連携・稼働させました。これにより、BigQuery とAIによるデータ利活用が可能になりました。

■SAP HANAクラウドサービスの概要
 日立グループでは、34カ国、640拠点、45,000を超えるユーザーが利用する大規模SAPシステムを構築・運用しています。本サービスは、自社の導入で培ってきたノウハウをもとに、SAP HANA基盤の構築から運用までを一括して提供するフルマネージドサービスです。また、オキシア社との連携により、グローバルに統一されたサービスメニュー・品質の提供が可能であるため、お客さまがグローバル展開する場合も、全社共通のサービスを容易に導入、拡張することができます。

■関連リンク
SAP HANAクラウドサービス
https://www.hitachi.co.jp/cloud/service/sap_hana_c/index.html

■商標
・SAP、SAP HANA、および本文書に記載されたその他のSAP製品、サービス、ならびにそれぞれのロゴは、ドイツおよびその他の国々におけるSAP SEの商標または登録商標です。
・Google Cloud、BigQuery および Looker は Google LLC の商標です。各プロダクトに関する詳細は公式サイトをご参照ください。https://cloud.google.com/
・アマゾン ウェブ サービスは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
・Microsoft、Azureは、米国 Microsoft Corporation の米国及びその他の国における登録商標または商標です。
・その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

■Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPANでの紹介について
本ソリューションは、日立が2021年10月11日(月)~15日(金)に開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPAN」において、ご覧いただけます。
10月14日(木)14:40から開催する「SAP ERPクラウドリフト&シフトのグローバル先進事例:顧客体験向上を実現するために」の中で紹介する予定です。

■Hitachi Social Innovation Forum 2021 JAPANオフィシャルサイト
 https://www.service.event.hitachi/

■日立製作所について
 日立は、データとテクノロジーで社会インフラを革新する社会イノベーション事業を通じて、人々が幸せで豊かに暮らすことができる持続可能な社会の実現に貢献します。「環境(地球環境の保全)」 「レジリエンス(企業の事業継続性や社会インフラの強靭さ)」 「安心・安全(一人ひとりの健康で快適な生活)」に注力しています。IT・エネルギー・インダストリー・モビリティ・ライフ・オートモティブシステムの6分野で、OT、ITおよびプロダクトを活用するLumadaソリューションを提供し、お客さまや社会の課題を解決します。2020年度(2021年3月期)の連結売上収益は8兆7,291億円、2021年3月末時点で連結子会社は871社、全世界で約35万人の従業員を擁しています。
 詳しくは、日立のウェブサイト(https://www.hitachi.co.jp/)をご覧ください。

以上

 

 

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