通信設備のセンサ監視を実現し、保全業務を効率化
■導入の背景
九州電力送配電では、変電所や無線中継所などには、電力保安のための通信設備、および非常時のバックアップ電源などの付帯設備が設置されています。これまでは、それらの設備の状態を点検したり、電圧や電流などの各種データを取得したりするために、定期的に担当者が現地に赴いて作業を行っていました。また、定期的な巡視点検以外にも、台風や豪雨などの自然災害が発生した際、異常の有無を確認するために現地に向かうこともありました。
無線中継所の中には山間部に設置されているものもあり、道路状況の悪い中で現地に向かわなければならないため、多くの移動時間や作業工数を要していました。また、通信設備の機器の中には遠隔から監視するためのツールもメーカーから提供されていましたが、専用ツールであるため、他メーカーの機器には転用できないこと、ライセンス料や保守費用などのコストが発生してしまうことも課題となっていました。
これらの課題を解決するため、TED長崎では、オープンソース統合監視ツール「Zabbix」からのセンサ監視に最適化されたセンサマネジメントユニット「RMS-4000」と直流電流監視ユニット「RMS-DCU44」を提案し、導入にいたりました。
■導入の効果
九州電力送配電では、今回の導入により、遠隔地にある通信設備の電流や電圧をはじめ、施設内の温度・湿度・地震・雨量・風量などのデータがセンサを通じてリモートからでも情報が収集可能となり、巡回監視業務を効率化しました。収集したデータを統合的に監視可能なシステムが実現して、施設・設備の状況がリアルタイムで把握できるようになり、災害発生に際してもいち早く対策が可能になりました。
また、Zabbixテンプレートが提供されているTED長崎の各種センサ監視製品によりさまざまなレガシー設備のリモート監視への転用ができるようになりました。
■センサマネジメントユニット「RMS-4000」の特長
1-Wire/RS485/USB/LANインターフェイスを持ち、1台で6種類のセンサや信号を監視する、統合管理機能を持ったユニットです。WebアプリやSNMPマネージャから遠隔監視できます。
URL: https://www.ngs.teldevice.co.jp/seihin/rms4000/
■直流電流監視ユニット「RMS-DCU44」の特長
RMS-DCU44は、直流電源設備にセンサを取り付けてネットワークから遠隔監視できるユニットです。5種類のクランプ式直流電流センサによりDC1~500Aの範囲を測定できます。既設設備の電源を遮断することなく設置が容易です。
URL: https://www.ngs.teldevice.co.jp/seihin/dcu44/
■事例紹介インタビュー
URL: https://www.ngs.teldevice.co.jp/case/kyuden.html
TED長崎では、さまざまなセンサによる通信局舎やデータセンターの環境監視を実現するモニタリングシステム製品や物理セキュリティを強化する電子錠システムを提供、システム構築、設置工事までワンストップで対応することで、データセンターやマシンルームの安全で最適な運用を支援してまいります。
【九州電力送配電株式会社について】
URL: https://www.kyuden.co.jp/td_index.html
東京エレクトロン デバイス長崎株式会社について
東京エレクトロンデバイス長崎は、DCIM関連製品、スマートエネルギー関連製品、CTI関連製品などの自社ブランド製品をもつメーカーです。そのデジタル化技術で各種電子機器の受託開発、試作、量産までワンストップで対応しています。
URL: https://www.ngs.teldevice.co.jp/
東京エレクトロン デバイス株式会社について
東京エレクトロンデバイスは、半導体製品やITソリューション等を提供する「商社ビジネス」と、お客様の設計受託や自社ブランド商品の開発を行う「メーカー機能」を有する技術商社です。
URL: https://www.teldevice.co.jp/
<本製品に関するお客様からのお問合せ先>
東京エレクトロン デバイス長崎株式会社 情報機器営業部 清水
Tel:045-443-4072、Fax:050-3606-5166
東京エレクトロン デバイス株式会社 総務部 広報グループ
https://www.teldevice.co.jp/contact/
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