新作では、静岡県出身の詩人・大岡信の「産卵せよ富士」をはじめとする5編の詩から抜粋した歌詞を、静岡児童合唱団・青葉会スペリオルの歌声でお届けします。
- 「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」について
静岡県から世界に発信する文化的財産となることを目指し、グランシップがNHK交響楽団とお届けするコンサートシリーズ。
作曲家・野平一郎氏に委嘱した新作「静岡トリロジー(三部作)」を毎年一作ずつ世界初演している。駿河湾の深い海から富士山へと押し上がる静岡という大空間、それを育んだとてつもない時間が表現されている。
2018年には一作目「記憶と対話~弦楽オーケストラとチェンバロのための~」、2019年には二作目「終わりなき旅」が世界初演された。2022年1月には三作目の初演を前に「野平一郎のオーケストラ塾」を開催。作曲者自らが楽曲について語った。(2月25日(金)までアーカイブ動画を販売中。)
●公演名:NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト フル・オーケストラによる完結編
シリーズⅢ ~ロマン派から印象派へ+野平一郎 静岡トリロジーⅢ「瞬間と永遠の歌」~
●日時:2022年3月6日(日)17:00開演(16:15開演)
●会場:グランシップ 中ホール・大地(静岡市駿河区東静岡二丁目3番1号)
●入場料:全席指定/S席7,500円、A席6,500円、こども・学生(28歳以下)1,000円
※未就学児入場不可
●曲目:野平一郎 静岡トリロジーⅢ「瞬間と永遠の歌」
ビゼー 「アルルの女」第2組曲
ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
ラヴェル ラ・ヴァルス
●お申込み
グランシップオンラインチケット販売 https://yyk1.ka-ruku.com/granship-s/showList
または、グランシップチケットセンター(窓口・TEL.054-289-9000)にて受付(10:00~18:30)
●主催:公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
- 野平一郎(作曲家・ピアニスト・指揮者)
東京藝術大学大学院修了後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。ピアニストとして、ソロ、オーケストラとの共演などを重ねる一方、室内楽奏者としても内外の名手たちと数多く共演する。150曲に及ぶ作品の中には、フランス文化省、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリン・ドイツ交響楽団、モントリオール交響楽団、国立劇場(日本)等からの委嘱作品がある。第13回中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第44回、第61回尾高賞を受賞。2012年紫綬褒章受章。2018年度日本芸術院賞受賞。現在、静岡音楽館AOI芸術監督、東京文化会館音楽監督。東京藝術大学名誉教授、東京音楽大学教授。
- NHK交響楽団
NHK交響楽団は、年間54回の定期公演をはじめ、全国各地で約120回のコンサートを行い、その演奏は、NHKのテレビ、FM放送で日本全国に放送されるとともに、国際放送を通じて全世界にも紹介されている。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演、2020年春にベルリン、ウィーンをはじめ、ヨーロッパ主要9都市で公演を行うなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。
近年は次世代を育てる教育プログラムとして、オーケストラの人材を育成する「N響アカデミー」、全国の学校を訪問し身近に音楽の楽しさを提供する「NHKこども音楽クラブ」など多彩な活動を行っている。
コロナ禍の影響により2020年シーズンの定期公演はすべて中止せざるを得なかった。しかし、専門家の監修のもと「N響感染対策ガイドライン」をいち早く作成し、それに則って「特別公演」を毎月開催。制約の多い日々を過ごす人々に演奏会場や放送を通じて音楽を届け続けた。
指揮者陣には、首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ、名誉音楽監督シャルル・デュトワ、桂冠名誉指揮者ヘルベルト・ブロムシュテット、桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ、正指揮者 外山雄三、尾高忠明を擁している。
- 静岡児童合唱団・青葉会スペリオル[主宰:戸﨑裕子、指導:戸﨑文葉]
静岡児童合唱団は1943年に故戸﨑舜裕により創設。1970年NHKより独立し、静岡児童合唱団と改名。ソフィア少年少女合唱団と姉妹提携。欧州演奏旅行を10回実施。創立70周年記念事業として、「野平一郎《進化論》×モーツァルト《レクイエム》」(AOI主催)、モンテヴェルディ『オルフェオ』(SPAC共催)を上演、いずれも好評を博す。